吉里吉里2
| 開発元 | W.Dee |
|---|---|
| 最新版 | 2.32 安定版 revision2(2010年10月26日) |
| 対応OS | Windows2000/XP/Vista |
| 種別 | ゲームスクリプトエンジン |
| ライセンス | GPL または独自ライセンス |
| 公式サイト | kikyou.info |
吉里吉里2(きりきり-)は、W.Deeが開発しているWindows用ソフトウェアである。GPLと独自ライセンスのどちらかを選択できるデュアルライセンス下で配布されるフリーソフトウェアであり、スクリプトエンジンとしてアドベンチャーゲーム制作に利用されることが多い。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 基本概要
吉里吉里は、TJSと呼ばれるスクリプト言語の実行環境である。TJSはJavaScript、C++、JavaとC#、などに似た部分があり、オブジェクト指向プログラミング言語である。なお、TJSは吉里吉里専用の言語ではなく、様々なソフトウェアへの組み込みが可能であり、組み込みのための簡易なドキュメントが、吉里吉里配布パッケージに含まれている。
なお、吉里吉里2へのバージョンアップとともにTJS2に改称されている。
吉里吉里2の配布パッケージには、TJS2で実装されたKAG SYSTEM(Kirikiri Adventure Game SYSTEM)というフレームワークが付属する。なお、前バージョンの吉里吉里では別途ダウンロードの必要があった。
KAG SYSTEMを用いると、Windowsで動作するアドベンチャーゲームを比較的容易に制作できるため、同人ゲーム、特にノベル系のゲーム(サウンドノベル、ビジュアルノベル等)やアドベンチャーゲームの制作者を中心に人気がある。また、これらのジャンルに分類される一部の商用ゲームでも採用されている。
[編集] 記述方式
KAG SYSTEMのスクリプト(シナリオ)はHTMLと同じようにタグを使って記述する方式である。スクリプトファイル(シナリオファイル)をKAG SYSTEMで処理し、吉里吉里で実行するという流れになっている。
また、KAG SYSTEMだけでもアドベンチャーゲームは容易に制作できるが、KAG SYSTEMを構成するシステムファイルの中身はTJS2で書かれたスクリプトファイルであり、TJS2の知識があれば容易に改造やプラグインの制作が可能である。このため、KAG SYSTEMに独自の機能を追加することが可能である。
[編集] 歴史
1998年より開発着手し、翌年の1999年にはJScriptベース(0.6系列)やTJS1ベース(0.7系列)で動作するバージョンの作成に至る。吉里吉里を用いた作品開発の参考資料が充分でなかった当時、これらのバージョンの吉里吉里が用いられている初期作品『1999ChristmasEve』(2000年末)の開発において、製作元である横浜かまいたちファンクラブの製作総指揮を務めるPIA少尉は、W.Deeと連絡を取り合って1999ChristmasEveの開発を進めたという[1]。その後も、PIA少尉が「吉里吉里/KAG推進委員会」というサイトを立ち上げるなどの交流がきっかけとなって、W.DeeとPIA少尉による共著「吉里吉里/KAGではじめるゲーム制作」(ISBN 978-4875934264、2003年)が出版される。この書籍には、吉里吉里2に移行の上、機能追加された1999ChristmasEveの非公開版が掲載されており、既に2000年8月より次期バージョンである吉里吉里2の開発を進めていたW.Deeは、これらの交流がKAGの基礎固めに大きく関わったと語る[2]。また、吉里吉里はTYPE-MOONの商業デビュー作にあたる『Fate/stay night』(2004年)でも用いられており、10万本を越えるヒット作となったこの作品の派手な演出は性能向上に大きく関わったとW.Deeは語る[2]。
マルチプラットフォームを目指している吉里吉里3の開発は2005年頃より進められているが、現時点ではリリースされていない。
[編集] 脚注
- ^ 同梱の「Readme.txt」内の「謝辞」節に記載。および、「バージョンアップ情報」節の修正協力参照。
- ^ a b “W.Deeの日記 - Wikipediaの記事で”. W.Dee. 2010年10月3日閲覧。
[編集] 関連項目
- NScripter … ほぼ同機能を有し、比較されるスクリプターソフト
[編集] 外部リンク
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