北朝鮮レストラン従業員集団脱出事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北朝鮮レストラン従業員集団脱出事件
各種表記
ハングル 2016년 조선민주주의인민공화국 해외식당 여종업원 집단탈출 사건
漢字 2016年 朝鮮民主主義人民共和國 海外食堂 女從業員 集團脱出 事件
テンプレートを表示

北朝鮮レストラン従業員集団脱出事件は、2016年4月7日中華人民共和国のいわゆる「北朝鮮レストラン」の従業員13人が、集団で大韓民国(韓国)に亡命脱北)したとされる事件である。

概要[編集]

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、外貨獲得の一手段として国外で自国民による飲食店を経営しており、俗に「北朝鮮レストラン(北レス)」とよばれる[1]。2016年4月7日、浙江省寧波市の北レス「柳京レストラン(柳京食堂、柳京餐廳)」の男性支配人1人・女性従業員12人の計13人が、上海空港を出発しクアラルンプールを経由して仁川国際空港から韓国に入国した[2]

自分たちの意思で脱北したとの見方のほかに、大韓民国国家情報院の関与で行き先を知らされないまま拉致されたとの見方がある[3][注釈 1]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 韓国日刊紙「ハンギョレ」によれば、集団脱出を手動した「柳京」支配人のホ・ガンイルは、知人の朝鮮族男性が「あなたが韓国情報機関関係者と持続的に会っていた事実を北朝鮮に知らせる」と脅迫したため、脱北を決心したという[4]

出典[編集]

  1. ^ 筑前サンミゲル (2019年8月29日). “謎多き「北朝鮮レストラン」とは? 国連制裁で年内にも全滅か”. ダイヤモンド・オンライン. ダイヤモンド社. 2020年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月24日閲覧。
  2. ^ 【脫北投韓】柳京餐廳12北韓女工叛逃! 平壤政府:他們遭集體綁架” (中国語). 蘋果日報 (香港) (2019年9月20日). 2021年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月24日閲覧。
  3. ^ キム・ジウン (2018年7月11日). “国連人権特別報告者「北朝鮮従業員の一部は韓国に行くことを知らなかった」”. ハンギョレ. 2019年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月24日閲覧。
  4. ^ オク・キウォン (2018年8月7日). “「集団脱北」主導した柳京レストラン支配人「国情院は私を『英雄』と呼んだ」”. ハンギョレ. 2022年7月20日閲覧。

関連項目[編集]