フレキシブルプリント基板

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フレキシブルプリント基板(フレキシブルプリントきばん)は、柔軟性があり大きく変形させることが可能なプリント基板。略語はフレキシブル基板あるいはFPC(Flexible printed circuits)。電子機器業界では略してフレキと呼ぶこともあるが、「フレキ」は住友電気工業登録商標である[1]フレキシブルケーブルは、柔軟性があり大きく変形させることが可能な配線フレキシブルエレクトロニクス(Flexible electronics)は、変形可能な電子部品に関する技術の総称。
フレキシブルフラットケーブル(FFC)なども含まれる。詳細は「電線#線材の形状による分類」を参照。


性質及び材質[編集]

一般的なフレキシブル基板及びフレキシブル配線の構造、性質及び材質は以下の通り。

  • 厚み12μmから50μmのフィルム状の絶縁体(ベースフィルム)の上に接着層を形成し、さらにその上に厚み12μmから50μm程度の導体箔を形成した構造であり、一般的なリジッド基板の総厚み0.3mmから1.6mmと比較して薄い。端子部やはんだ付け部以外には絶縁体を被せて保護している。
  • 小さい力で繰り返し変形させることが可能であり、変形した場合にもその電気的特性を維持する。
  • 絶縁体としてカバーレイと呼ばれるポリイミド膜もしくはフォトソルダーレジスト膜(PSR)、導体としてはなどが一般的に用いられる。

メンブレン配線板[編集]

メンブレン配線板はキーボードや電卓、液晶の配線、小基板の接続などに使われている。上記銅箔を配線材としたフレキシブル配線板より機械的強度や対摩耗性は劣るが、構成、製造が比較的容易である。接続にははんだ付けが行えないため、接触接続または導電性ペースト、導電ゴムなどにより接続される。

用途[編集]

可動部配線の例(携帯電話の蝶番内部)
立体配線の例(カメラの内部)

歴史[編集]

変形可能な配線部品としてフラットケーブルが古くから使われてきたが、特に小型軽量化が望まれる宇宙開発航空機などにおいては1960年代からフレキシブルケーブルが使われ始めた。1966年、フレキシブルケーブルに適する素材ポリイミドデュポンによって開発され、広く利用されるようになった。一般的な製品としては1972年に発売されたヤシカ一眼レフカメラエレクトロAXの内部配線や、1975年に発売されたシャープ製コンパクト型電卓EL-8009の蝶番部に採用された例がある。現在ではさまざまな携帯機器で使用されている。

日本国内の主要メーカー[編集]

参考文献[編集]