フィアット・フィオリーノ

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フィアット・フィオリーノFiat Fiorino)は、イタリアの自動車メーカーであるフィアット社の小型商用車である。この車名は「フローリン金貨」として知られるイタリアの古い貨幣から来ている[1]

第1世代(1977–1988)[編集]

フィアット・フィオリーノ
フィアット フィオリーノ
フィアット フィオリーノ(フェイスリフト後)
Fiat Fiorino 1st gen facelift.jpg
製造国 ブラジルの旗 ブラジル ベチン
アルゼンチンの旗 アルゼンチン コルドバSevel
スペインの旗 スペイン バルセロナ
販売期間 1977年 - 1988年
駆動方式 FF
別名 フィアット・147 シティ (ブラジル)[2]
Emelba 127 Poker
セアト・フィオリーノ
-自動車のスペック表-

最初のフィオリーノはフィアット・127 シリーズ2の後部に高さ1.3メートル (4 ft 3 in)の箱状の荷室を載せた「ハイキューブ」(high-cube)デザインの車であり[1]、この後に幾つかのヨーロッパの自動車メーカーがこれを真似た。1977年11月初めに発売され[1]1980年フェイスリフトを受けた。エンジンはフィアット・127と同じものを使用していた。第1世代のフィオリーノはブラジルミナスジェライス州アルゼンチンコルドバにある工場で生産された。ピックアップトラック版はブラジルで「フィアット・147 シティ」(Fiat 147 City)と呼ばれた[2]

スペイン製モデル[編集]

セアト フィオリーノ・ピックアップ

フィオリーノはスペインではセアト社とフィアット社の合弁事業により生産され、「Emelba 127 Poker」と呼ばれ[3]、パネルバンとピックアップトラックが提供された。1986年まで生産された127 Pokerは後に「セアト・フィオリーノ」(SEAT Fiorino)と改称され、セアト・127(SEAT 127)と同じエンジンを搭載したセアト・テラ(SEAT Terra)に代替された。スペイン製のフィオリーノはバルセロナにある工場で生産された。

エンジン[編集]

モデル エンジン 排気量 出力 トルク 注記
0.9 8V ガソリン L4 903 cc 45 PS (33 kW; 44 hp) 64 N·m (47 lb·ft)
1.05 8V ガソリン L4 1049 cc 50 PS (37 kW; 49 hp) 77 N·m (57 lb·ft)
1.3 8V ディーゼル L4 1301 cc 45 PS (33 kW; 44 hp) 103 N·m (76 lb·ft)


第2世代(1988–現在)[編集]

フィアット・フィオリーノ
フィアット フィオリーノ
Fiat Fiorino front 20080111.jpg
Fiat Fiorino rear 20080111.jpg
製造国 イタリアの旗 イタリア ボローニャ
ブラジルの旗 ブラジル ベチン
アルゼンチンの旗 アルゼンチン コルドバ
中華人民共和国の旗 中国 上海
販売期間 1988年 - 2000年(ヨーロッパ)
1988年 - (南アフリカ共和国)
1996年 - 2001年(中華人民共和国)
駆動方式 FF
-自動車のスペック表-

1984年にブラジル製のフィアット・ウノを基としたより近代的なモデルが発売された。第2世代のフィオリーノはパノラマ(Panorama)とピックアップトラックのボディでも提供された。この新しいフィオリーノは1988年から2000年までヨーロッパ市場向けにイタリアのボローニャで生産された(25万台以上)。フィオリーノはヨーロッパ内で特にパネルバン・モデルが大きな成功を収めた。

1992年フィアット・ティーポの影響を受けた新しいスタイリングでフェイスリフトを受け[4]、新設計のプラットフォーム、新しい内装、より環境性能の高いエンジンを取り入れた。ヨーロッパ市場での最後のフェイスリフトは1997年に実施された。

1994年フィアット・ミッレ(ヨーロッパで旧型となったウノの廉価モデル)のプラットフォームを与えられた新しいモデルが南アフリカ共和国で登場した。ブラジルのミナスジェライス州にある工場で生産されているこのモデルは、現在でもブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、チリで販売されている。第2世代のフィオリーノは当初アルゼンチンでも生産されていた。100万台以上のフィオリーが南アフリカで販売された。2004年フィアット・ドブロ風の顔周りを備えた新たにフェイスリフトを施されたモデルが登場した。2009年には新しい赤色のフィアットのロゴを車体前面に取り付けられた新しいモデルが導入された。

フィオリーノはフィアット社が中華人民共和国での生産を承認した最初の車種であり、1996年からパリオシエナが登場した2001年まで生産された。

エンジン[編集]

エンジンはフィアット 1.7L 8 V自然吸気版とターボチャージャー付版、1.4L 8V FIRE ガソリンエンジンと南アフリカでは1.0Lと1.5L 8V、ブラジルではガソリンエタノールの双方で稼働するフレキシブル・フューエル技術(flexible fuel technology)対応の2種の1,242 ccエンジンを搭載している。


第3世代(2007–現在)[編集]

フィアット・フィオリーノ
Fiat Fiorino 2008 front.jpg
Fiat Fiorino 2008 rear.jpg
製造国 トルコの旗 トルコ ブルサ
販売期間 2007年 -
駆動方式 FF
-自動車のスペック表-


脚注[編集]

  1. ^ a b c Auto Motor und Sport Heft 23 Seite 6. Stuttgart: Vereinigte Motor-Verlag GmbH & Co KG. (1977). 
  2. ^ a b Fiat 147 history”. Clube147.hpg.ig.com.br. 2010年9月30日閲覧。
  3. ^ 17:56 (2010年2月19日). “Emelba 127 Poker”. Debates.coches.net. 2010年9月30日閲覧。
  4. ^ Nuovo Fiorino, piu' spazio e piu' chili”. Archiviostorico.corriere.it (2009年12月24日). 2010年9月30日閲覧。

外部リンク[編集]