ニコニコ日記

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ニコニコ日記
漫画
作者 小沢真理
出版社 集英社
掲載誌 コーラス
レーベル クイーンズコミックスコーラス、
集英社文庫コミック版
発表号 2000年5月号 - 2004年1月号
発表期間 2000年 - 2003年
巻数 単行本全6巻、文庫版全4巻
ドラマ:ニコニコ日記
原作 小沢真理
監督 片岡敬司、中島由貴、木下高男
制作 NHK
放送局 NHK
放送期間 2003年8月18日 - 10月2日
話数 全28回
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ニコニコ日記』(ニコニコにっき)は、小沢真理による日本漫画作品、及び漫画作品を原作としたテレビドラマ。 漫画作品は、2000年から2003年に『コーラス』(集英社)で連載。テレビドラマは、2003年NHK夜の連続ドラマで放送された。

概要[編集]

  • 漫画作品は、『コーラス』(集英社)2000年5月号に60ページの読切作品として初掲載。その後連載化され、同誌2004年1月号をもって完結。全32話。この他に2002年Autumn号に掲載された番外編が1話ある。クイーンズコミックスコーラスから単行本全6巻、集英社文庫コミック版から全4巻が発行された。
  • ドラマは、漫画作品を原作に、NHK夜の連続ドラマ2003年8月18日から10月2日に放送。全28回。同枠としては大きな反響を呼び、DVDの発売につながった。2006年NHK-BS2にて再放送された。

あらすじ[編集]

売れない独身シナリオライター・小鳥遊ケイのマンションをある日、ニコという少女が突然訪ねてきた。ニコは、かつてケイが付き人をしていた女優・紫野美冬の隠し子だった。美冬から一方的にニコを預けられ、しばらく面倒を見ることになったケイは、大人に心を閉ざしていたニコと交換日記を通じて次第に心を通わせていく。一度は美冬の元に戻ったニコだったが1ヵ月後にケイと再会。愛情の薄い美冬との暮らしに孤独を感じているニコの境遇を知り、ケイは美冬の同意を得て、ニコを引き取って共に暮らし始める。やがて、ケイは仕事で再会したかつての知り合い・高梨晃太郎と恋に落ちプロポーズされる。しかし、二人の将来よりもニコを中心に考えるケイの考え方が受け入れられず、晃太郎から別れを告げられる。時が過ぎ、中学生になったニコは演劇部に入部し、自分が女優の子だと実感する。ニコは、ケイに接近してきた若者・森村が、実は美冬のスキャンダルを暴こうとする雑誌記者だと気づいて晃太郎に相談。記事は未然に防がれるが、ニコはもう自分の出自を隠したくないと晃太郎とケイに告げ、やがて美冬とニコの関係が公になる。ケイと再会した晃太郎は、ニコの仲立ちもあって再びケイにプロポーズし、ニコと3人で暮らしたいと告げる。そして、美冬から初めて父親について聞かされたニコは、自分を産んでくれたことへの感謝の言葉を口にする。

主要登場人物[編集]

小鳥遊 ケイ(たかなし けい)
売れないシナリオライター北海道出身。23歳の時、紫野美冬のマネージャーをしていた。美冬に頼まれ、秘密裏にニコを出産する手伝いをする。生まれて間もないニコを美冬の故郷に連れて行った後にマネージャーをやめ、シナリオライター養成学校を経てシナリオライターに転身。まだ独身でいた8年後に、成長したニコと再会し、彼女を引き取って共に生活する。交換日記などを通じてニコに深い愛情を抱くようになり、かけがえのない存在だと感じるようになる。高梨晃太郎と恋に落ち、最後には結婚する。射手座。血液型はB型。趣味は寝ること。
小箱 仁子(こばこ にこ)/ニコ
紫野美冬の娘で、美冬が極秘出産した隠し子福岡県出身。美冬の実家で祖母に育てられるが、小学校3年生の8月に祖母が他界。美冬の元に引き取られ、家政婦に面倒見てもらう生活を送る。10月に美冬がニューヨークへ行く際に、ケイに預けられ、5カ月間の共同生活を送る。交換日記などでケイと心の交流を深め、美冬の帰国とともに元の生活に戻ったものの、1カ月後に再びケイのところに戻り、一緒に生活することとなる。やがて成長し、私立光楽(コーラス)学園中等部に入学。演劇部に入部し、母親譲りの演劇力で才能を発揮する。てんびん座。血液型はAB型。
紫野 美冬(しの みふゆ)
ニコの母親で女優。本名は小箱美子(こばこ みこ)。福岡県出身。上京して、売り出しの女優だった頃にニコを身ごもり、ケイの協力を得て事務所の社長にも秘密のうちにハワイで出産。今は有名女優として活躍している。ニコの世話は家政婦に任せきりにするなど、ニコへの愛情が薄く会話も少ない。ニコには、父親に関することは一切教えず、ニコが16歳になったら話すと約束する。
高梨 晃太郎(たかなし こうたろう)
AMKテレビプロデューサー。かつてアシスタントディレクターだった頃に、美冬のマネージャーだったケイと知り合う。10年ぶりに再会したケイに魅かれ、プロポーズするが、結婚後の生活をニコ中心に考えるケイと考え方が合わず別れる。その後、婚約者もいたが、ケイに再び会い、ニコの計らいもあり結婚する。
氏家 花名子(うじいえ かなこ)
ケイの友人でイラストレーター神奈川県出身。美術大学在学中に、助教授と不倫していたが、別れを告げて卒業直前に退学。ケイとは率直にものを言い合える気の置けない友人で、ニコを引き取るときに相談に乗ったり、ニコの面倒を見たりする。血液型はA型。筋力強化運動が趣味。
森村 勇樹(もりむら ゆうき)
雑誌「スクープウィークリー」の契約社員。ニコの父親をスクープするため、自分の正体を隠してケイに近づく。しかし、次第にケイに魅かれ、記事にしたくないと上司と対立。受け入れられなかったため取材データを持ち去って辞職する。ケイに正体を見破られ、その後、テレビ番組制作会社の下請会社に就職してケイと再会。改めて想いを告げるが実らなかった。
佐壮 治世(さそう はるとき)
私立光楽学園中等部の男子生徒。ニコの一年先輩。
宇多川 細雪(うたがわ さゆき)
私立光楽学園中等部の女子生徒。ニコの一年先輩。演劇部所属。AMKグループ会長の孫娘。母は元タカラジェンヌ。ニコが自分の母親について打ち明けた相手。
花房 ゆり絵(はなふさ ゆりえ)
私立光楽学園中等部の女子生徒。ニコの同級生。

書誌情報[編集]

ドラマ[編集]

概要[編集]

キャスト[編集]

主要登場人物[編集]

  • 小鳥遊 ケイ(たかなし ケイ):木村佳乃
  • 小箱 仁子(ニコ)(こばこ にこ):永井杏 - ドラマでは小学校5年生で物語が完結する
  • 紫野 美冬(しの みふゆ)=小箱美子(こばこ みこ):大塚寧々
  • 高橋 晃太郎(たかはし こうたろう):沢村一樹[3] (ケイの恋人、くれないテレビ勤務)- 原作とは姓とテレビ局が異なる
  • 花名子(かなこ) ユンソナ:(ケイの友人、韓国出身で日本で女優を目指している)-設定は原作と異なる
  • 猪瀬 潤一(いのせ じゅんいち):大杉漣 (猪瀬プロ(美冬の所属する芸能プロ)社長)
  • 松本 泉(まつもと いずみ):古田新太 (萌黄小教師 ニコのクラス担任)
  • 小鳥遊 こずえ(たかなし こずえ):長山藍子 (ケイの母 北海道帯広在住)
  • 青年成宮寛貴マジックバルーンの大道芸人)
  • 森村 勇樹(もりむら ゆうき): 鳥羽潤 (ゴシップ専門の凄腕フリーライター)- 設定は原作と異なる。

ニコの友だち[編集]

  • 佐荘 拓海宮田雄史 (私立茜川学園 父は外務省勤務)- 原作の宇多川細雪に近い設定
  • コミ山田由梨 (萌黄小 ニコの同級生 三つ編み お誕生会にニコが呼ばれる)
  • メグ古川茜 (萌黄小 ニコの同級生)
  • シュン川北純也 (萌黄小 ニコの同級生 トラブルを起こす)
  • テツ橋本遼 (萌黄小 ニコの同級生)

くれないテレビ、ドラマ関係[編集]

  • 錦戸 公平山中聡 (美冬がアイドル女優時代に共演(熱血教師役)した男優)
  • 小野田 登螢雪次朗 (くれないテレビドラマプロデューサー
  • 吉井 ひろこ宍戸美和公 (ケイが参加した脚本家向けドラマ企画説明会に出席)
  • 石黒 充男平沼紀久(猪瀬プロの社員、美冬のマネージャー)
  • 倉田 マミ片岡優香 (猪瀬プロのタレント、花名子に役を取られるが、後に晃太郎制作の深夜ドラマに出演)
  • 佐藤 のりこ小柳友貴美 (花名子マネージャー)
  • AD村島リョウ (晃太郎のアシスタント)
  • たまみ中田あやか (美冬初の母子ドラマの娘役)
  • 医師谷本一 (同ドラマに出演)
  • 監督加藤忠可 (同ドラマを演出)
  • スタッフ二宮直子野里知広(美冬の陰口をたたき美冬に謝罪させられる)
  • スタジオAD小田切健

ガイセイバーシリーズ[編集]

その他[編集]

注:ドラマ版における猪瀬潤一小鳥遊こずえ松本泉はドラマオリジナルの登場人物。なお、小鳥遊ケイの母親は原作では死亡しており、父親の小鳥遊歳三のみ登場。

スタッフ[編集]

サブタイトル[編集]

関連項目[編集]

  • もっと恋セヨ乙女NHK、2004年)
    ニコニコ日記に登場した特撮ヒーロー「ガイセイバーZ」が好評だったので、この番組で再登場させた。
    ヒーローおたくの登場人物(高沢行彦)がガイセイバーのファンという設定。
  • 風のハルカ (NHK連続テレビ小説、2005年)
    制作統括は片岡敬司、脚本は大森美香、音楽は本多俊之と、ニコニコ日記のスタッフが結集。
    木村佳乃は倉田旅館の女将・倉田百江役で出演、「ガイセイバーZ」も主人公たちの子供時代のヒーローという設定。

脚注[編集]

  1. ^ 単行本奥付による。
  2. ^ 集英社BOOK Navi(2010年8月6日現在)
  3. ^ 沢村一樹 - NHK人物録

外部リンク[編集]

NHK 連続ドラマ(よるドラ)
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