スパム (モンティ・パイソン)
スパム(Spam)は、コメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』の第2シリーズ第12話のラストに放送された有名なスケッチである。迷惑行為を表す「スパム」の語源。『スパムの多い料理店』、『スパムの多い大衆食堂』とも呼ばれる。
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スケッチの内容 [編集]
なぜかヴァイキングのたくさんいる大衆食堂にバン夫妻(エリック・アイドル、グレアム・チャップマン)が天井から吊り降ろされてやってきて、店のオバサン(テリー・ジョーンズ)にメニューを尋ねる。オバサンはメニューを読み上げるが、その中は「豚肉と煮豆とスパム」「スパムと卵とソーセージとスパム」「スパムとスパムとスパムとスパムと煮豆とスパムとスパムと…」などとなぜか「スパム」ばかり入っている。「スパム」が連発されるうちに、周りにいたヴァイキングたちが「スパム、スパム、スパム…」と合唱を始め、食堂はわけのわからない状態に。
この後、歴史学者(マイケル・ペイリン)が登場しヴァイキングについて語り始めるが、その話の内容もすぐスパムだらけになり、結局ヴァイキングが合唱し続ける食堂をバックにクレジットが流れる。しかし、そのクレジットもあらゆるところに「SPAM」をちりばめたものである。
誕生秘話 [編集]
「スパム・スケッチ」を執筆したのは、同じオックスフォード大学を卒業したテリー・ジョーンズとマイケル・ペイリンである。それまでもビジュアル的でショックのある笑いを追求していた二人は、このスケッチも例にもれずシュールなものに仕上げた。だが、番組のメンバーによる台本読み合わせでこのスケッチを読んだ際、エリック・アイドルとテリー・ギリアムは爆笑したものの、グレアム・チャップマンとジョン・クリーズ(ともにケンブリッジ大学卒)は気に入らず、「書き直してもっとよくできるかもしれない」と持ちかけた。しかし、その結果書きあがった台本を読むと、ある程度筋の通ったストーリーになってしまい、本来のスケッチにあったリズムとインパクトが失われてしまった。そこでジョーンズとペイリンは、撮影の直前にこっそり台本を最初の物とすり替え撮影したという。
また、このスケッチが執筆された背景には、スパムが第二次世界大戦に端を発する英国の配給制から外れた数少ない肉類の一つだったために、飽き飽きする食べ物という意識をつのらせていたという事実がある。
ダブル・ミーニング [編集]
このスケッチにおいて「スパム(SPAM)」は「スパーム(Sperm)(英語で「精子」の意)」と発音が似ている事から、それを使ったダブル・ミーニングの言葉遊びがしばしば用いられる。例えば「玉子とスパム」が「卵子と精子」、「ソーセージとスパム」が「ナニと精子」、老婆が「〜と、ソーセージのスパム抜きをちょうだい」と頼んだのに対し女主人が「精子のないナニ」と解釈して嫌悪感をあらわにするなどと解釈することもできる、といったネタである。同様に、ヴァイキングの歌の中の「可愛いスパム」という歌詞は「可愛い精子」と解釈できる。このように、このスケッチにはダブル・ミーニングを使った隠喩があちこちにちりばめてある。
迷惑行為としての「スパム」との関連 [編集]
このスケッチにおいて「スパム」が執拗に繰り返される様子が、迷惑メールなどを表す「スパム」の語源の一つとされる。詳しくはスパム#迷惑行為とスパムを参照のこと。
その他 [編集]
- 自社の製品を元ネタに使われたホーメル食品は、はじめはあまり好意的ではなかったものの、宣伝効果をねらって、ミュージカルスパマロットのスポンサーをつとめたり、「スパム博物館」を設立してモンティ・パイソンのコーナーを設けたりするなど次第に支持するようになった。
参考文献 [編集]
- 『モンティ・パイソン大全』
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