スター・アンドリュース

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スター・アンドリュース
Starr ANDREWS
フィギュアスケート選手
生誕 (2001-06-23) 2001年6月23日(22歳)
カリフォルニア州ロサンゼルス
身長 149 cm
選手情報
代表国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コーチ デリック・デルモア
Peter Kongkasem
イワン・ディネフ
アンジェラ・ニコディノフ
所属クラブ Los Angeles FSC
練習拠点 レイクウッド
開始 2004
ISUパーソナルベストスコア
総合191.262022 スケートカナダ
SP66.602022 四大陸選手権
FS126.572022 スケートカナダ
大会成績
国内大会 1 2 3
全米ジュニア選手権 0 1 0

スター・アンドリュース英語: Starr Andrews, 2001年6月23日 - )は、アメリカ合衆国フィギュアスケート選手(女子シングル)。2017年全米フィギュアスケート選手権ジュニアカテゴリ 2位。

経歴[編集]

元競技スケーターであり、引退後もスケートを習っていた母親[1]に連れられて3歳で初めてリンクへ行く。自身も滑ってみたいと思ったが、幼い為まだ足にあうサイズのシューズがなく、実際に習うことができたのは5歳になってからであった[2]
2013年より、デリック・デルモアに師事。2016年の全米選手権ノービス部門で6位。

2016-2017シーズン[編集]

ジュニア国際戦デビューとなるゴールデンベアで優勝。
1月には、全米ジュニア選手権で銀メダル獲得。第一補欠であった世界ジュニア選手権に繰り上がり出場(出場予定だったアンバー・グレンの棄権による)し、結果は総合12位であった。

2017-2018シーズン[編集]

シーズン初頭のJGPオーストリアで5位。シニアクラスの国際戦デビューとなる、CSゴールデンスピンでは6位。年明けの四大陸選手権では7位、また、出場が予定されていた世界ジュニア選手権は棄権した(補欠のエミー・マが繰り上がり出場)。

2018-2019シーズン[編集]

CSアジアフィギュア杯で総合5位、オータムクラシックで総合7位。この大会のフリープログラムで、3回転アクセルに挑戦したものの、両足着氷と回転不足で、ダウングレード判定を受けた [3]。 シニアグランプリシリーズデビューとなるスケートアメリカでは10位、続くスケートカナダでは7位。2019年の全米選手権では8位であった。

2019-2020シーズン[編集]

CSロンバルディア杯フィンランディア杯で5位。GPフランス杯では、5位。続くシリーズ2戦目、NHK杯では8位であった。また、12月のゴールデンスピンではジュニアクラスに参戦し、銀メダルを獲得した。1月の全米選手権ではシニアクラスで6位、3月の世界ジュニア選手権では8位であった。

人物[編集]

Youtube動画のヒット[編集]

2010年、9歳の頃 ウィロー・スミスの楽曲「Whip My Hair」に合わせて氷の上でヒップホップダンスをするアンドリュースの動画がYoutubeに上げられた。この動画はまたたく間に拡散され 話題を呼んだ[2]。2019年11月時点で、この動画は5,500万回以上の再生回数を誇る。

高い歌唱力[編集]

国際スケート連盟によるバイオグラフィーに、趣味の一つとして"歌うこと"を上げているが、2018年全米選手権のフリースケーティングでは、自らの歌う「ワン・モーメント・イン・タイム」(ホイットニー・ヒューストン)に乗せて滑りを披露している。コーチと母親に勧められたから、と本人は話している[2][4]

アフリカ系アメリカ人して[編集]

コーチは同じアフリカ系アメリカ人であり、同系米国人唯一の世界ジュニアチャンピオンである、デリック・デルモア。国内唯一の[5]アフリカ系のコーチ・選手のチームである。アンドリュースはインタビューで、「そのことについてデルモアと話したことはないが、とてもクールなことだと思う。しかしそれよりも大事なことは、他のアフリカ系アメリカ人の少女たちに対して、自分たちもフィギュアスケート界の一員になれること、努力は報われるということを示すことだ」と語った[2]

主な戦績[編集]

2017年世界Jr.選手権 フリープログラムでの演技
国際大会(シニア)
大会/年 2016-17 2017-18 2018-19 2019-20 2020-21 2021-22 2022-23 2023-24
四大陸選手権 7 9
GP NHK杯 8 9
GPエスポー 10
GPフランス国際 5 WD
GPスケートカナダ 10 2 8
GPスケートアメリカ 10 8 10
CSゴールデンスピン 6
CSフィンランディア杯 5
CSロンバルディア杯 5
CSオータムクラシック 7 5
CSネーベルホルン杯 6
CSアジアフィギュア杯 5
チャレンジカップ 2
国際大会(ジュニア)
世界Jr. 選手権 12 WD 8
JGPオーストリア杯 5
ゴールデンスピン 2 J
ゴールデンベア 1 J
国内大会
全米選手権 2 J 6 8 6 12 9 4 6
  • J=ジュニアクラス

プログラム使用曲[編集]

シーズン SP FS EX
2023-2024 Alien Superstar
曲:ビヨンセ
Being Good Isn't Good Enough
曲:Glee Cast
Strong and Higher
曲:Karl Hugo
2022-2023 Dancing with the Devil
曲:Demi Lovato
Je suis malade
2021-2022 At Last Bigger
I Was Here
曲:ビヨンセ
2020-2021 It's a Man's Man's Man's World
Joke's on You
Finally
2019-2020 You Lost Me
曲:クリスティーナ・アギレラ
オペラ『サロメ』より7つのヴェールの踊り
作曲:リヒャルト・シュトラウス
2018-2019 サマータイム
作曲:ジョージ・ガーシュウィン
歌:エラ・フィッツジェラルド
ルイ・アームストロング
振付:デリック・デルモア
African Tribal Xotica
Desert Spirit・Under African Skies / 曲:ジョン・ハーバーマン
Tribal Gathering / 曲:ヴァネッサ・メイ
Xotica: Journey of the Heart / 曲:レネ・デュペレ
Minus One / 曲:グレッグ・エリス
振付:デリック・デルモア
2017-2018 フィーバー
歌:ビヨンセ
振付:デリック・デルモア
ワン・モーメント・イン・タイム
曲:ホイットニー・ヒューストン、スター・アンドリュース
振付:デリック・デルモア
2016-2017 ピンク・パンサーのテーマ
曲:ヘンリー・マンシーニ
映画『ブラック・スワン』より
完璧な飛翔 / 白鳥誕生 / ニナの夢
曲:ピョートル・チャイコフスキー
クリント・マンセル

脚注[編集]

  1. ^ STORY FROM THE HEART” (英語). アメリカ心臓協会ニュース. 2017年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月14日閲覧。
  2. ^ a b c d スター・アンドリュースはオリンピックの夢を追いかける” (英語). IFS Magazine. 2019年11月14日閲覧。
  3. ^ ISU CS Asian Open Figure Skating Trophy 2018 LADIES FREE SKATING JUDGES DETAILS PER SKATER” (PDF). 2019年11月14日閲覧。
  4. ^ スター・アンドリュース [@Skating_Starr] (2017年12月28日). "So excited to debut my other passion of singing "One Moment In Time" for my long program at Nationals". X(旧Twitter)より2019年11月14日閲覧
  5. ^ ※インタビュー時

参考文献[編集]

外部リンク[編集]