スカイカー

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スカイカー(skycar)とは飛行可能な自動車のことである。単に空飛ぶ車とも。英語では浮上可能な自動車全般を指してflying carと表現される。この中には空陸両用の軽飛行機との見方ができるものも含まれている。

また、SF作品などに登場する空気の力で浮上する車はエアカー(aircar)とも呼ばれる。ただし、エアには「空中」、「空」という意味もあるので、浮上が空気によるものとは限らずスカイカーと同義で使われる場合もある。ここでは浮上可能な自動車全般について取り扱う。

開発中のスカイカー[編集]

Moller Skycar(モラー・スカイカー)[編集]

Moller Internationalによるモラー・スカイカーM400を宣伝するポスター

カナダ発明家ポール・モラー(en:Paul Moller)がMoller Internationalで開発した空を飛ぶ自動車(スーパーカー)である。そのうち、モラー・スカイカーM400 (Moller Skycar M400)は4人乗りで最高時速350マイル(約560km)、垂直に離陸が可能である(VTOL)。飛行機ヘリコプターなどとはあくまで一線を画しており、スカイカーはあくまで自動車のように、庶民の誰もが運転できるようになる、手軽な交通手段としての普及を目指している。現在は競売価格で4億円程度と高額だが、大量生産が始まれば、近い未来には10万ドル以内(1000万円程度)での販売を視野に入れている。

Transition(トランジション)[編集]

米国企業のテレフギア(Terrafugia)によるもので、2011年中に生産を開始すると発表している。30秒以内に地上走行モードから飛行モードへの切り替えが可能。また、燃料の満タン時には640~720キロの飛行ができ、最高速度は時速185km、価格は1600万円~2100万円と発表している。現在、同社のホームページにて1万ドル(約80万円)で予約を受け付けている。なお、飛行モードの操縦にはパイロットライセンスも必要である[1]

テレフギアではこの他に「AirCar」(エアカー)という名称のスカイカーも開発している[2]

flying Maruti(フライング・マルチ)[編集]

インドバンガロールに住むヴィシュワナート(A.K. Vishwanath)がマルチ・スズキ・インディアマルチ・800(2代目スズキ・アルトベース)を改造して製作。バンガロール空港で開催された航空ショー「エアロインディア2011」に展示された。ミツバチの飛行能力などを参考にし開発に16年を費やしたとしているが、現在のところ飛行試験は行われていない[3]

パラジェット社製スカイカー[編集]

英国企業パラジェット(Parajet)によるパラシュート回転翼を利用した世界初のバイオ燃料スカイカー。レイジ・モータースポーツ(Rage Motorsport)との共同生産、スカイカーの考案は冒険家ニール・ロートン(Neil Laughton)である。地上走行モードから飛行モードへの切り替えは3分程、離陸するための速度は時速約56km、200メートル以上の滑走路により離陸可能である。飛行モードでの最高速度は時速約110km、巡航高度約600~900メートル、最高高度約4500メートルとなっている。また、地上走行モードでの最高速度は時速約160km、4.5秒で時速約97kmまで加速できる。ロンドンからアフリカマリ共和国トンブクトゥまで飛行するプロジェクト「スカイカー・エクスペディション2009」に成功した。将来的には車体を80kg軽量化し、約142psのヤマハ燃料噴射式3気筒エンジンを搭載する予定である[4][5]

注釈[編集]

  1. ^ 「空飛ぶ車」、年内に生産開始へ-米テレフギア社 (サーチナ:2011年2月8日)
  2. ^ Is is a car? Is it a plane? Actually it's both, and it certainly beats sitting in traffic jams(Mail Online)
  3. ^ 「空飛ぶ車」?インド発明家が開発(AFPBB News:2011年2月12日)
  4. ^ 世界初のバイオ燃料スカイカーの製品モデルが2010年に登場!(Autoblog JP)
  5. ^ パラグライダー+エンジンで人が飛ぶ「パラジェット」:「空飛ぶ車」も開発中(WIRED.jp)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]