ギルダン

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ギルダン
Gildan Activewear Inc.
種類
 公開会社
市場情報 TSX: GIL
NYSE: GIL
S&P トロント60指数構成銘柄
業種 テキスタイル、衣料
設立 1984年
創業者 グレン・J・チャマンディー（Glenn Chamandy）
グレッグ・チャマンディー（Greg Chamandy）
本社
ケベック州 モントリオール
、
カナダの旗 カナダ
主要人物
 CEO:グレン・J・チャマンディー
ロードリル・J・ハリーズ（Rhodri J. Harries）
売上高 減少 US$ 19.8億円（FY 2020）[1]
営業利益
 減少 US$ -1億8,020万円 （FY 2020）[1]
利益
 減少 US$ -225.3百万円 （FY 2020）[1]
総資産 減少 US$ 30.2億円 （FY 2020）[1]
純資産 減少 US$ 15.6億円 （FY 2020）[1]
従業員数
 44,000名（2020年）[1]
子会社 アメリカンアパレル
ウェブサイト gildan.com

ギルダン・アクティヴウェア（英語：Gildan Activewear Inc.）は、Tシャツ、フリースなどを主に製造するカナダの衣料メーカー。スクリーン印刷によって柄やロゴの装飾が施される前の無地の各種アクティブウェアを製造していることで知られる[2]。また、Gold Toe Brands（英語版）、PowerSox、SilverToe、Auro、All Pro、Gildanなどのブランドおよび、米国内の各種プライベートブランドのOEM先としても著名である[3]。このほか、アンダーアーマーや、ニューバランスブランドでの靴下の製造と販売も手掛ける[4]。世界中で約44,000人の従業員を抱え[1]、ホンデュラスのリオ・ナンセ、カリブ海地域に製造拠点を所有し運営を行っている[5]。

概要[編集]

グレンとグレッグ・チャマンディー兄弟は[6]、1984年にカナダのケベック州モントリオールにあるニット工場を買収し、ギルダンを設立しており[7]、家族が既に所有していた子供服事業である「Harley Inc.」社に供給する生地を製造していた。その後、綿100%のTシャツを卸売業者に卸す事業を開始しており、卸売業者はオリジナルTシャツの製造元となるアメリカやカナダのスクリーン印刷業者に販売することで事業が拡大した。1994年までにハーレー社は閉鎖され、ギルダン・アクティヴウェアとなった製品の拡大に専念することになった[8]。

ギルダンはホンジュラスやハイチといった低賃金の国に工場を所有したため、2006年の時点で、シャツ1枚あたりの価格を中国メーカー以下にまで値下げすることが可能であった[9]。

沿革[編集]

2006年、イベントで配布するために作られたwikiaのロゴが印刷されたオリジナルTシャツ

ギルダンは1997年、ホンジュラスに最初の海外縫製工場を開設する。この工場は垂直統合型であり、1,200人の労働者を雇用した。1998には新規株式公開を果たし、トロント証券取引所とニューヨーク証券取引所の両方に上場を果たしている[10]。

2001年までに、ギルダンは綿100%のフリーサイズTシャツのアメリカにおける主要販売会社となったことがエーシーニールセンの「S.T.A.R.S. Report」内で公表された[6]。翌年、ホンジュラスのリオ・ナンセに編み物、漂白、染色、仕上げを目的とした裁断工場の開所を行う[10]。

2005年、ドミニカ共和国に縫製工場の設立を行う[6]。

2010年、アジアとヨーロッパでの成長計画を支えるため、バングラデシュの「Shahriyar Fabric Industries Limited」社に1,500万ドルの投資を行う[11]。

2012年5月、ギルダンは130年の歴史を持つアパレルメーカー、アンヴィル・ホールディングスを買収し事業を拡大[6]。アンヴィル・ホールディングスは、サステナブル、リサイクル、オーガニックといった環境に優しいアパレルを製造しているアンヴィル・ニットウェアの親会社である。

ギルダンは2013年スーパーボウルの第3四半期に於いて、30秒のスポットCM枠を購入し広告を放映する[12]。また、2012年12月15日にアルバカーキで行われたギルダン・ニューメキシコ・ボウルの後援も手掛けている[13]。

2014年、カナダの縫製工場ドリス・ホシエリーを1億1,000万カナダドルで買収する[6]。2015年2月、ギルダンはアメリカバーモント州でTシャツの製造を行う「Comfort Colors」のブランドと資産を、総額約1億米ドルで買収する意向を発表した[6]。Comfort Colorsは、北米のプリントウェア市場向けの製品染めの装飾されていないTシャツとスウェットの主要サプライヤーである[14]。

2016年、PEDS Legwear（英語版）社を5,500万ドルで買収する発表を行う[6]。

2017年、アメリカのアパレル企業アメリカンアパレルをオークションで8,800万ドルで買収する。なお、この取引には小売販売店は含まれていない[15]。

労働者の権利侵害の申し立て[編集]

Genesis, SA社は、ギルダンを主な顧客とするTシャツを製造するハイチの工場である。この工場はハイチの首都ポルトープランスで、労働者の権利と組合を組織化した指導者を標的とした報復解雇運動を行った企業として告発されている[16]。

CM[編集]

2017年のテレビCMで、ギルダンは（サイズの合わない）白ブリーフを履いた年配の男性を描き、若い男性に父親の下着を履かないように促したCMを放送した[17]。ブレイク・シェルトンはギルダンのスポークスマンを務めており、同社の下着モデルとしてデビューした[18]。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g “Gildan 2020 Annual Report to Shareholders” (PDF). Gildan (2021年2月26日). 2022年10月1日閲覧。
  2. ^ “How to coax profit from the market's 'Great Rotation'”. Market Watch. 2013年2月7日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ “Leading Apparel Manufacturer Turns To DeVito/Verdi To Develop Retail Brand And Refresh Iconic Gold Toe Brand.”. Free Online Library. 2022年10月閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ “2011 Annual Report” (PDF). Gildan. 2022年10月閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ “Gildan Will Build New Textile Plant at Rio Nance”. 2022年10月閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ a b c d e f g “Our story” (英語). Gildan Activewear Inc.. 2022年10月1日閲覧。
  7. ^ “Gildan Activewear Inc.”. MarketWatch. 2022年10月1日閲覧。
  8. ^ “HSBC Global Connections – Helping businesses grow internationally”. Bwob.ca. 2013年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月9日閲覧。
  9. ^ “Beat China On Cost: Gildan taps other labour pool and trade pacts” (2006年1月9日). 2022年10月閲覧。[リンク切れ]
  10. ^ a b “Story of Gildan Challenging China”. www.mkma.org. 2022年10月1日閲覧。[リンク切れ]
  11. ^ “CANADA: Gildan invests $15m in Bangladesh factory”. just-style.com (2010年3月31日). 2022年10月1日閲覧。
  12. ^ “Early Kickoff for Marketers at Super Bowl”. The New York Times (2012年12月12日). 2022年10月1日閲覧。
  13. ^ http://www.gildannewmexicobowl.com,ESPN[リンク切れ]
  14. ^ “Gildan Activewear Announces Agreement to Acquire Comfort Colors for $100 Million”. Marketwired (2015年2月4日). 2022年10月1日閲覧。
  15. ^ “Gildan wins auction for American Apparel, pays $88M for the brand — but not the stores”. CBC News. http://www.cbc.ca/news/business/gildan-american-apparel-1.3928776 2017年1月10日閲覧。 
  16. ^ “Genesis, S.A.”. Worker Rights Consortium (2013年). 2022年10月1日閲覧。
  17. ^ “OKRP, Gildan Advise Millennials, 'Don't Wear Your Dad's Underwear'”. adweek.it. 2022年10月1日閲覧。
  18. ^ Reuter, Annie. “Blake Shelton Is Officially an Underwear Model”. Taste of Country. 2022年10月1日閲覧。

外部リンク[編集]

カナダの旗 S&P トロント60指数 構成銘柄（2022年9月19日入替時点）
  1. カナダロイヤル銀行（RY）
  2. トロント・ドミニオン銀行（TD）
  3. エンブリッジ（ENB）（英語版）
  4. カナディアン・ナショナル鉄道（CNR）
  5. カナダ太平洋鉄道（CP）
  6. モントリオール銀行（BMO）
  7. ブルックフィールド・アセット・マネジメント（BAM.A）
  8. スコシアバンク（BNS）
  9. カナディアン・ナチュラル・リソーシズ（CNQ）（英語版）
  10. サンコア・エナジー（SU）（英語版）
  11. ニュートリエン（NTR）（英語版）
  12. トランスカナダ・コーポレーション（TRP）（英語版）
  13. CIBC（CM）
  14. アリマンタシォン・クシュタール（ATD.B）
  15. ベル・カナダ（BCE）
  16. Shopify（SHOP）
  17. マニュライフ・ファイナンシャル（MFC）
  18. コンステレーション・ソフトウェア（CSU）（英語版）
  19. バリック・ゴールド・コーポレーション（ABX）（英語版）
  20. インタクト・ファイナンシャル（IFC）（英語版）
  21. サン・ライフ・ファイナンシャル（SLF）（英語版）
  22. フランコ・ネバダ・コーポレーション（FNV）（英語版）
  23. セノバス・エナジー（CVE）（英語版）
  24. ウエイスト・コネクションズ（WCN）（英語版）
  25. カナダ・ナショナル銀行（NA）
  26. アグニコ・イーグル・マインズ（AEM）（英語版）
  27. フォーティス（FTS）（英語版）
  28. トムソン・ロイター（TRI）
  29. ペンビナ・パイプライン・コーポレーション（PPL）（英語版）
  30. トルマリン・オイル（TOU）（英語版）
  31. CGIグループ（GIB.A）（英語版）
  32. ダララマ（DOL）（英語版）
  33. レストラン・ブランズ・インターナショナル（QSR）（英語版）
  34. ウィートン・プレシャス・メタルズ・コーポレーション（WPM）（英語版）
  35. テック・リソーシズ（TECK.B）（英語版）
  36. ロジャーズ・コミュニケーションズ（RCI.B）
  37. マグナ・インターナショナル（MG）
  38. ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーズ（BIP.UN）（英語版）
  39. ロブロー・カンパニーズ（L）（英語版）
  40. パワー・コーポレーション・オブ・カナダ（POW）（英語版）
  41. メトロ（MRU）（英語版）
  42. ショー・コミュニケーションズ クラスB（SJR.B）
  43. イメラ（EMA）（英語版）
  44. カメコ（CCO）
  45. インペリアル・オイル（IMO）（英語版）
  46. ファースト・クァンタム・ミネラルズ（FM）（英語版）
  47. テラス・コーポレーション（T）
  48. ハイドロ・ワン（H）（英語版）
  49. ジョージ・ウェストン（WN）（英語版）
  50. アルゴンキン・パワー・アンド・ユーティリティ（AQN）（英語版）
  51. CCLインダストリーズ クラスB（CCL.B）（英語版）
  52. オープンテキスト（OTEX）
  53. カナディアン・タイヤ（CTC.A）
  54. サプート（SAP）（英語版）
  55. ギルダン・アクティブウェア（GIL）
  56. キンロス・ゴールド・コーポレーション（K）（英語版）
  57. シー・エー・イー（CAE）（英語版）
  58. ファーストサービス（FSV）（英語版）
  59. ビーシーイー（BCE）（英語版）
  60. カナディアン・アパートメント・プロパティーズ（CAR.UN）（英語版）
  • 銘柄入替日時点でのウェイト順
  • 緑字は2022年9月19日入替銘柄
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