ガブリエル (ミサイル)

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ガブリエル
HN-Gabriel-1.jpg
種類 対艦ミサイル
製造国 イスラエルの旗 イスラエル
性能諸元
ミサイル直径 340mm
ミサイル全長 3.35m
ミサイル全幅 1,350mm
ミサイル重量 430kg(Mk.I)
522kg(Mk.II)
弾頭 弾頭重量:100kg
射程 20km(Mk.I)
6-36km(Mk.II)
推進方式 固体燃料ロケット
誘導方式 セミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)
または指令誘導
飛翔速度 240m/s
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ガブリエルヘブライ語: גבריאל‎)は、イスラエルが開発・製造した対艦ミサイルである。また、派生型として中華民国(台湾)海軍雄風I型(ゆうふういちがた、中国語ラテン翻字: Hsiung Feng I)を開発している。


概要[編集]

三連装ガブリエル発射機

1967年のエイラート号事件において、イスラエル海軍駆逐艦エイラート」が撃沈されると、イスラエルでも対艦ミサイルの開発が促進され、独自開発の対艦ミサイルとしてガブリエルが開発された。イスラエル海軍のミサイル艇向けに開発され、1970年に登場した。

製造は、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズが行なっている。初期型であるガブリエルMk.Iの射程は20km程度とされていたが、Mk.IIでは40km、最新型のMk.IIIでは推定射程60km前後まで伸びた。しかし、対艦ミサイルとしては比較的射程の短い小型のミサイルであるため、イスラエル海軍ではより射程の長いハープーン(射程120km以上)と併用されている。また、Mk.IIIの派生型として、空対艦ミサイル型(III A/S)も開発された。

戦歴[編集]

1973年10月7日第四次中東戦争におけるイスラエルエジプトシリア間で勃発したラタキア沖海戦で、ガブリエルによりシリア軍艦艇を撃沈している。この戦闘ではイスラエルのミサイル艇サール3型ミサイル艇)が、シリアの魚雷艇掃海艇・ミサイル艇(コマール型ミサイル艇オーサ型ミサイル艇)と交戦し、シリア艦艇5隻を撃沈した。この戦闘では約50発のガブリエルが発射されており、シリア側もP-15を発射していることから、これが、世界初の対艦ミサイル搭載艦艇同士のミサイル戦とされる。また、翌日から発生したエジプト海軍との交戦(バルティム沖海戦英語版)でもエジプト側のオーサ型ミサイル艇を撃沈している。

雄風I型[編集]

対艦ミサイルの導入を進めていた台湾は、1968年イスラエルから技術供与を受ける合意を得た。イスラエルより輸入したガブリエルMk.Iを「天使」の名称で配備する一方で、ガブリエルの国産化と射程延伸を図る「雄蜂計画」を開始した。開発は難航したが、1981年に雄風I型として制式化することに成功し、雄風I型は海鴎型ミサイル艇などに搭載された。射程は、ガブリエルMk.IIとほぼ同程度の40kmとされる。後継として、ハープーンと同規模の雄風II型ミサイル1992年から実戦配備された。

運用国[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]