手動指令照準線一致誘導方式

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9M14対戦車ミサイルの誘導装置。
奥の潜望鏡式照準眼鏡で標的と飛翔中のミサイルを捕捉し、ジョイスティックで標的に向けて誘導する。

手動指令照準線一致英語: Manual Command to Line Of Sight, MCLOS)誘導方式は、ミサイルの誘導方式指令誘導の一種であり、第1世代のミサイルで主に使用される。

MCLOSでは、ミサイルはオペレータージョイスティックによる手動操縦で目標まで誘導する方式で、オペレーターの操縦は無線通信有線通信でミサイルに伝達される。ミサイルを確実に命中させるためにはオペレーターが標的とミサイルの両方を常に捕捉し追尾し続ける必要があるので、高速で移動するミサイルをいかなる天候や時間でも確実に肉眼で捕捉できるように、ミサイルの後端には曳光弾と同様に光を発するマグネシウム式のフレアが装着され、発射と同時に点火される。

MCLOSは人間がミサイルをリモコン操縦するという性質上、使いこなすにはかなりの訓練を積む必要があり、命中精度は射手の技量によって大きく左右される。また、相手の反撃で射手がひるんだ場合にはミサイルを見失って無駄弾になることも多く、ファイア・アンド・フォーゲットとは無縁であった。

人間の判断力と神経反射速度の関係上ミサイルの飛翔速度の向上にも限界があるので、遠距離の目標に対する命中精度も下がる傾向が強く、標的にミサイルを発見されて回避や反撃などの対処行動をとられるリスクも高まったので、のちにはミサイルの操縦をコンピューターに任せる半自動指令照準線一致誘導方式(SACLOS)に取って代わられていった。

MCLOS誘導式のミサイル[編集]

対戦車ミサイル
空対地ミサイル
地対空ミサイル

関連項目[編集]