ウィーリンゲン級フリゲート

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ウィーリンゲン級フリゲート
BNS Westdiep at Zeebrugge.jpg
艦級概観
艦種 フリゲート
就役期間 1978年 - 2007年
前級 アルジェリン級
次級 レオポルド1世級
性能要目
排水量 基準:1,850トン
満載:2,350トン
全長 106.38
全幅 12.3m
吃水 5.3m
機関 CODOG方式 2軸推進
CO-240V-12型ディーゼル (3,000bhp) 2基
TM-3B ガスタービン (27,575hp) 1基
速力 最大28kt
航続距離 16kt/6,000海里
乗員 159名
兵装 Mle.68 100mm単装速射砲 1基
Mk.29 8連装ミサイル発射機
シースパロー短SAM用)
1基
エグゾセMM38 SSM 4基
M/50 375mm対潜ロケット砲 1基
550mm魚雷発射管 2基
C4I 海軍戦術情報システム
 (SEWACO-IVリンク 11
レーダー DA-05 対空捜索
タレス・スカウト対水上捜索
WM-25 射撃指揮
ソナー SQS-510 船底装備
電子戦
対抗手段
AR-900B ESM装置
Mk 36 SRBOC チャフフレア発射機

ウィーリンゲン級フリゲートフランス語: Frégates classe Wielingen)は、ベルギー海軍フリゲートの艦級。E-71型とも称される。

概要[編集]

第二次世界大戦後、ベルギー海軍はイギリス海軍ベルギー部隊を母体として再建された。このため、1950年代および1960年代を通じて、その主力戦闘艦はフラワー級コルベットタコマ級フリゲート、また掃海艇を転用したアルジェリン級護衛艦などといった供与艦艇によって占められていた。1960年代より、これらの代替計画が開始された。とくにアルジェリン級については、もともとが戦時急造艦であったことから、更新は急務であった。

本格的な開発作業は、オランダ海軍の支援のもと、1964年より開始された。当初に検討されていた案は900型と呼ばれるもので、2,000トン未満という小型のフリゲートでありながら、対潜戦を重視して艦載機として哨戒ヘリコプターの運用能力を備えていた。しかし間もなく、汎用性を向上させるために艦載機の運用設備を省く決定が下された。この変更を受けた設計案がE-71型であり、これに基づいて建造されたのが本級である。建造はアントウェルペンのコッカリル造船所とボエル造船所によって1974年より開始され、1976年までに4隻が進水し、1978年より順次に運用を開始した。

本級の特徴は、2,000トン級という小型の艦でありながら、

  1. 双方向の戦術データ・リンクに対応したC4Iシステムの搭載、およびシステム艦としてのシステム統合
  2. 中口径艦砲個艦防空ミサイル艦対艦ミサイル対潜ロケット魚雷発射管と、対空・対潜・対水上にバランスの取れた兵装の搭載

などといった要素を具備している点にある。上述の通り、当初設計案で盛り込まれていた艦載機は省かれているが、これは、地上発進の対潜哨戒機艦上哨戒機の援護を期待してのことである。

本級は長らく、ベルギー海軍で最有力の水上戦闘艦として活動してきたが、小型の艦型ゆえに装備の更新が難しく、老朽化が指摘されるようになった。このことから、4番艦は事故による損傷を修復せずに1993年に退役、残る3隻もゼロ年代の中盤から後半にかけて順次に運用を終了した。これらの代替として、ベルギー海軍は、オランダ海軍を退役したカレル・ドールマン級フリゲートを2隻導入し、レオポルド1世級として就役させている。なお、ベルギー海軍を退役した艦のうち、ゼロ年代に退役した3隻はブルガリア海軍に売却され、再就役している。

同型艦
# 艦名 起工 進水 就役 退役 その後
F910 ウィーリンゲン
Wielingen
1974年3月 1976年3月 1978年1月 2006年 ブルガリア海軍で「ヴェルニ」(Verni: 42)として再就役
F911 ウエストディープ
Westdiep
1974年9月 1975年12月 1978年1月 2007年10月 ブルガリア海軍で「ゴルジ」(Gordi: 43)として再就役
F912 ウァンデラール
Wandelaar
1975年3月 1977年6月 1978年10月 2004年 ブルガリア海軍で「ドラツキ」(Drazki: 41)として再就役
F913 ウエストヒンダー
West Hinder
  1976年3月 1978年1月 1993年

参考文献[編集]

関連項目[編集]

その他北大西洋条約機構諸国の同級艦