鳩山エミリー
鳩山 エミリー(はとやま エミリー、1955年〈昭和30年〉2月11日[1] - )は、東京都出身のエッセイスト、元女優。旧名は
夫は自由民主党の衆議院議員である鳩山邦夫元総務大臣。次男の鳩山二郎も自由民主党の衆議院議員である。長女は歌手・イラストレーターの高見華子(高実華子)[1]。
来歴・人物
[編集]母・高見貞子は広島県呉市出身で[2]、旧制呉精華女学校を卒業後、戦時中は女子挺身隊として呉海軍工廠で働いた[2]。戦後、GHQが当地を占領し、通訳をしていた弟からイギリス系オーストラリア人、ジェームス・K・ベアードを紹介された[2][3]。ベアードは呉で酒保(kantine)のマネージャーをしていた[2]。交際には両方の親から猛反対されたため、戦後一年たった1946年に二人は上京し、東京恵比寿で所帯を持った[2]。ベアードは戦後、米軍基地のPX(post exchange)に品物を納める商社の日本駐在員として働いた[2]。
東京で生まれたのが理沙とエミリーの姉妹で[2]、姉は東映に所属し、同じく1960年代半ばより映画やコマーシャルなどに高見リサ(マージョリー・ベアード)として活動した[1]。
エミリーは母方の旧姓をとって高見エミリー、または英名のエミリー・ジェーン・ベアードの名で、1960年代半ばより少女漫画誌「少女フレンド」(講談社)の表紙モデルを務めた[3]。アメリカンスクール在学中の1968年10月から1969年1月までTBS系で放送されたテレビドラマ『台風娘がやって来た』のオーディションで選ばれ初主演するなど[4]、1970年代初めまで女優として活動する。1972年には『青い森の日曜日』で歌手デビュー[3][1]。
実姉と鳩山邦夫の従兄弟との結婚式で鳩山から見初められ、14歳のときにプロポーズされる[5]。17歳で婚約し[6]、結婚後に芸能界を引退した[3][1]。
リカちゃん人形との関わり
[編集]リカちゃん人形の香山リカがフランス人と日本人のハーフという設定は、発売当時にハーフの少女タレントの高見エミリーが人気だったことによる[7]。宣伝でも高見エミリーを使う予定があり、社内ではまだ名前が未定だったリカちゃん人形をエミリーと呼んでいたという[8]。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 『黄金バット』 (1966年) - エミリー・ベアード
- 『仮面ライダー対ショッカー』 - エミ
- 『仮面ライダー対じごく大使』 - エミ
テレビ
[編集]- 『キャプテンウルトラ』 第24話「行け! キャプテン 宇宙をこえて(1967年9月24日) - ミユキ
- 『キイハンター』第160話「墓場に消えた現金輸送車」- 間宮ユカリ・第108話「25時発国際線逃亡ルート」
- 『台風娘がやって来た』
- 『笑ってよいしょ』第4話
- 『フラワーアクション009ノ1』第3話「裏切り寝返り大合戦」- ジュリー
- 『おくさまは18歳』第26話 「もう一人の飛鳥」(1971年03月23日/TBS、大映) - 早苗
- 『なんたって18歳!』
- 『仮面ライダー』(第40話 - 第68話) - エミ(ライダーガールズ)
- 『おひかえあそばせ』
- 『美人はいかが?』
- 『飛び出せ!青春』 第36話 - アンナ・ジョンソン
- 『あしたに駈けろ!』
- 『ポーラテレビ小説 花もめん』
- 『ザ・ガードマン』 第331話
- 『嫁ゆかば』 第8話 - エミー
パイロットフィルム
[編集]- 『豹マン』(1967年、ピー・プロダクション) - 藤波千鶴
CM
[編集]- 全薬工業「ジキニン」
著書
[編集]- 『食べるのが大好き』 2001年4月 ISBN 4062106973
レコード
[編集]- 青い森の日曜日/ちょっと涙こぼれたら(EPIC、1972年) - 作詞:うさみかつみ、作曲:鈴木邦彦[9][10]
- コント55号のおもしろ英語レコード(1970年) - 小学館小学五年生7月号付録、出演:コント55号、高見エミリー[11]
出典
[編集]- ^ a b c d e f 仮面ライダー怪人大画報 2016, pp. 194–195, 「仮面ライダー スタッフ・キャスト人名録 2016年版」
- ^ a b c d e f g 〔訪問者〕 毒蝮三太夫 「シリーズおふくろ 第112回 元女優・石橋理沙さん(24歳)、鳩山エミリーさん(19歳)姉妹の母 高見貞子さん(50歳)」『週刊平凡』、平凡出版、1974年3月28日号、pp. 130-135
- ^ a b c d OFM仮面ライダー4 2004, p. 22, 「特集 ライダーガールズグラフィティー 美しきヒロインたちの肖像」
- ^ 「TV特集 =混血ライバル= プラバー・シェス『ヤング720』 高見エミリー『台風娘がやって来た』」『月刊明星』、集英社、1968年12月号、199頁。
- ^ 『平成日本のよふけ 人生の大先輩が熱く語る「日本の皆さんへ」 』フジテレビ出版、2000年、p.250。鳩山由紀夫インタビューより。
- ^ 「週刊文春『50周年記念』検定」『週刊文春』2009年3月26日号、pp.46、50
- ^ 『ひみつのアッコちゃんのコンパクトはなぜ… ボクが解決したサブカルチャー疑問集』p.56。
- ^ 『リカちゃん 生まれます』p.60。
- ^ “【楽譜】青い森の日曜日 / 高見 エミリー(メロディ譜)提供:ブレンデュース | 楽譜@ELISE”. @ELISE(アットエリーゼ). (株)ジャパン・ミュージックワークス. 2023年2月4日閲覧。
- ^ Aucfree. “1972年昭和47年? 高見エミリー 青い森の日曜日・ちょっと涙こぼれたら シングルレコード ECLA4 アイドル?キューティー? 和モノ? 昭和歌謡?の落札情報詳細 - ヤフオク落札価格検索 オークフリー”. aucfree.com. 2023年12月6日閲覧。
- ^ “コント55号のおもしろ英語レコード 出演者 萩本欽一 坂上二郎 高見エミリー ソノシート 小学5年生7月号付録 ふろく”. 買うときも売るときも オークファン. aucfan. 2022年12月3日閲覧。
参考文献
[編集]- 『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー』 Vol.4《ライダーマン》、講談社、2004年9月24日。ISBN 4-06-367091-0。
- 『宇宙船別冊 仮面ライダー怪人大画報2016』ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2016年3月28日。ISBN 978-4-7986-1202-7。