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雲仙天草国立公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
雲仙天草国立公園
Unzen-Amakusa National Park
雲仙普賢岳
指定区域
長崎県熊本県鹿児島県にまたがる雲仙地域の山岳部と天草地域の多島海[1]
北緯32度45分41秒 東経130度17分56秒 / 北緯32.76139度 東経130.29889度 / 32.76139; 130.29889座標: 北緯32度45分41秒 東経130度17分56秒 / 北緯32.76139度 東経130.29889度 / 32.76139; 130.29889
分類 国立公園
面積 28,279 ha(陸域)[2]
指定日 1934年3月16日
運営者 環境省
年来園者数 649万人(2010年)[3]
事務所 九州地方環境事務所
事務所所在地 862-0913
熊本県熊本市東区尾ノ上1-6-22
公式サイト 雲仙天草国立公園(環境省)
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雲仙天草国立公園(うんぜんあまくさこくりつこうえん)は長崎県島原半島熊本県天草諸島に属する国立公園である(一部鹿児島県も含む)。雲仙地区は1934年3月16日雲仙国立公園として、瀬戸内海国立公園,霧島国立公園(現・霧島錦江湾国立公園)とともに日本で最初の国立公園に指定される。天草地区は1956年7月20日に編入され、現在の雲仙天草国立公園と改称され面積28,279 haとなる。

概要

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上記の歴史的経緯から雲仙地区と天草地区に分けられる。

  • 雲仙地域
    • 雲仙岳を中心とした火山群。火山活動が活発であり、固有の火山性地形やシロドウダンなどの植生が見られる。高原や湖沼の風景にも富み、草花、野鳥の宝庫でもある。特にミヤマキリシマ(ツツジ)については仁田峠を中心に5月が見ごろ。雲仙温泉では地獄めぐりが有名である。
    • 高原地帯は島原半島唯一の放牧地となっており、国有林の田代原風致探勝林がある[4]
  • 天草地域
    • 天草上島から天草下島にかけて東岸の天草松島から八代海、長島海峡を経て西岸の妙見浦と四季咲岬に至る海岸線及び内陸部の龍ヶ岳、倉岳などを含む。
    • ハイライトは多島海風景が見事で与謝野晶子にも絶賛された天草松島や奇岩、奇峰、海崖、海蝕洞などが連続して見られる妙見浦(名勝及び天然記念物)が著名で、陸繋島の富岡海岸、御所浦島などがある。複雑な入り江が連続するリアス式海岸一帯は、また海中の美しさでも知られており、天草海中公園は全国に先駆けて設置された海中公園の一つでもある。
指定面積
2005年6月17日区域変更の時点
陸域 計28,279 ha - 長崎県が45.5%、熊本県が49.4%、鹿児島県が5.1%[2]
うち特別保護地区 589 ha、第1種特別地域 996 ha、第2種特別地域 11,705 ha、第3種特別地域 6,709 ha、普通地域 8,280 ha[2]
海域(普通地域を含む概算) およそ37,000 ha[注 1]
うち海域公園地区 115.7 ha[2]

火山

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雲仙岳

主要な景勝地

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地獄
地獄
雲仙地域
雲仙岳(普賢岳・平成新山・国見岳・妙見岳)
仁田峠
宝原
雲仙温泉、地獄(古湯・新湯・小地獄)
白雲の池
諏訪の池
天草地域
海域公園
羊角湾
白嶽
龍ヶ岳
富岡半島(富岡城

関係市町

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雲仙天草国立公園の位置(日本内)
雲仙天草国立公園
雲仙天草国立公園

[2]

脚注

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注釈

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  1. ^ ※環境省HPには海域合計面積がないため、WDPAの面積[5]から環境省の陸域面積[2]を差し引いて算出。

出典

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  1. ^ 雲仙天草国立公園の区域図” (PDF). 環境省. 2012年10月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 雲仙天草国立公園の公園紹介”. 環境省. 2023年10月7日閲覧。
  3. ^ 国立公園の利用者数(公園、年次別)” (PDF). 環境省. 2012年10月8日閲覧。
  4. ^ 日本美しの森 お薦め国有林”. 林野庁 (2021年7月15日). 2023年3月1日閲覧。
  5. ^ Protected Area Profile for Unzen amakusa” (英語). World Database on Protected Areas (WDPA). UNEP-WCMC. 2023年10月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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