過酸化カリウム
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過酸化カリウム | |
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過酸化カリウム | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 17014-71-0 |
特性 | |
化学式 | K2O2 |
モル質量 | 110.1954 g/mol |
外観 | オレンジ色粉末 |
密度 | 2.14 g/cm3 |
融点 |
490 ℃ |
沸点 |
分解 |
水への溶解度 | 分解 |
構造 | |
結晶構造 | 斜方晶系 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−494.1 kJ mol−1[1] |
標準モルエントロピー S |
102.1 J mol−1K−1 |
危険性 | |
主な危険性 | 酸化剤 (O) |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R8 |
引火点 | 不燃性 |
関連する物質 | |
その他の陽イオン | 過酸化セシウム;過酸化ルビジウム;過酸化ナトリウム;過酸化リチウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
過酸化カリウム(かさんかかりうむ、Potassium peroxide)はカリウムの過酸化物で、化学式は K2O2。過酸化カリとも呼ばれる。
合成
[編集]−50℃で液体アンモニア中に溶解した金属カリウムに溶液が濃青色から無色になるまで酸素を吹き込み反応させると、オレンジ色沈殿として得られる[2][3]。
物理的性質
[編集]化学的性質
[編集]日本の法令では消防法危険物第1類〈酸化性固体)に指定されている。
加熱で分解し酸素を発生。 水と反応して水酸化カリウムと酸素を発生する。大量の場合は爆発することもある。
イオン半径の大きなアルカリ金属イオンは結晶格子中で過酸化物イオンO22−を安定化させるため、周期が大きくなるにつれ酸化物よりも過酸化物あるいは超酸化物がより安定となる[3]。
参考文献
[編集]- ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
- ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
- ^ a b FA コットン, G. ウィルキンソン著, 中原 勝儼訳 『コットン・ウィルキンソン無機化学』 培風館、1987年