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ヘキサフルオロリン酸カリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘキサフルオロリン酸カリウム
識別情報
CAS登録番号 17084-13-8
特性
化学式 F6KP
モル質量 184.06
外観 無色の固体
密度 2.75 g/mL
融点

575 °C

への溶解度 0.432M (25 °C)
危険性
主な危険性 有毒
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヘキサフルオロリン酸カリウム(Potassium hexafluorophosphate)は、化学式KPF6無機化合物である。無色の固体で、カリウムイオンとヘキサフルオロリン酸イオンを含む。五塩化リン塩化カリウムフッ化水素との反応で合成される[1]

この発熱反応は液体のフッ化水素中で行われる。生成した塩は熱アルカリ水溶液中でも安定であるため、それで再結晶することができる。水への溶解度では、ナトリウム塩およびアンモニウム塩より小さく、ルビジウム塩およびセシウム塩より大きい。

KPF6は研究室では、親油性の塩を与えるヘキサフルオロリン酸イオンの供給源である。しかし、この塩はテトラフルオロホウ酸塩より溶解度が低いことがある。

脚注

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  1. ^ Woyski, M. M. (1950). “Hexafluorophosphates of Sodium, Ammonium, and Potassium”. Inorg. Synth. 3: 111–117. doi:10.1002/9780470132340.ch29.