空中風力発電機
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空中風力発電機(AWT,英語: Airborne wind turbine)とは、空中に設置された風力発電機。
概要
[編集]上空の方が地表付近よりも強風が吹いていて、ベッツの法則により、発電量は風速の3乗に比例するのでより高高度の方が効率よく発電できる。反面、高い塔を建設する事は技術的、経済的に困難なため、自ずから塔の高さは制限される。
それらの問題点を解決するため、係留式の飛行船などを利用した空中風力発電が提案され、一部で実験が開始されている[1]。 開発に取り組むAltaeros Energiesは、従来の風力発電の設置の困難な農村部や島しょの他、鉱山や石油・ガスの基地、緊急時対応や災害救援、軍事施設、洋上などの用途を想定している[1]。
特徴
[編集]- 騒音や振動が地上から離れているので伝達しにくい
- 山間部など、従来の風力発電の設備の設置の困難だった地域にも設置できる
脚注
[編集]- ^ a b 畑陽一郎「気球ならぬ「浮遊風車」、2015年に1基200kWを目指す」『スマートジャパン』2014年12月8日。2019年2月18日閲覧。
参考文献
[編集]- 草谷大郎, 藤井裕矩, 川崎天揮 ほか, 「高空風力発電用の繋留型加圧膜袋構造航空機の検討」『風力エネルギー利用シンポジウム』 37巻 2015年 p.407-410, doi:10.11333/jweasympo.37.0_407
- 新川和夫, 「空中浮上型風車によるエネルギー取得の試み」『風力エネルギー利用シンポジウム』 37巻 2015年 p.419-422, doi:10.11333/jweasympo.37.0_419