技術的失業

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技術的失業(ぎじゅつてきしつぎょう、英語: technological unemployment)とは、人工知能(AI)ロボットインターネットなど科学技術進捗・イノベーション・発達・普及により、人間の仕事が置き換えられることで発生する失業のこと。テクノロジー失業(テクノ失業)などとも言われる[1][2][3]

概要[編集]

技術の進展により、かつては人間が行っていた仕事が機械に置き換えられる事で起こる。人間に支払うコストと機械を導入するコストが逆転した時に起こる。他にも技術の発展による習慣の変化や、スマートフォン等の登場でデジタルカメラやボイスレコーダーの市場が縮小したように、旧製品が新しい分野の製品によって駆逐される事による失業を含むこともある。

議論[編集]

楽天的な考え[編集]

新しい技術によって既存の労働は機械に置き換えられるが、新しい市場や業界の登場により雇用が拡大するという考え。実際に19世紀半ばと比べて雇用も賃金も上昇した。

ロボティック・プロセス・オートメーションにより定型的な事務作業から解放され、人間はより高度な仕事に専念できるため生産性が向上する。数値の単純計算は計算機の登場により、大幅に高速化した。

対話型AIの登場により、プロンプトエンジニアという職業が登場した。

悲観的な考え[編集]

技術の進歩が雇用の創出を上回り一部の高技能労働者以外は失業する。2008年時のアメリカでは高校中退や高卒者の賃金は伸び悩み高校中退者の賃金は1963年を下回った。しかし大学卒大学院卒の賃金は上昇し格差が拡大している。

人工知能の発達により、弁護士など高度な職業や画家などの芸術家も失業する恐れがある。

具体例[編集]

未来予想[編集]

三菱総合研究所は2030年日本国内の雇用は240万人減少すると試算した[4]

2013年オックスフォード大学のマイケル・オズボーンは論文にて今後10から20年でアメリカ国内の雇用者の約47%が自動化される可能性が高いと述べた[5][6]

脚注[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]