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*[http://www.breitling.com/ Breitling]
*[http://www.breitling.com/ Breitling]
*[http://www.breitling.co.jp/ ブライトリング・ジャパン]
*[http://www.breitling.co.jp/ ブライトリング・ジャパン]
*[https://www.rasin.co.jp/blog/breitling/choose-breitling/ なぜ時計玄人はブライトリングを選ぶのか?買う前に知っておきたい知識まとめ]
*[http://www.breitling.co.jp/about/aviation/ ABOUT >> AVIATION 大空への情熱] - 航空関系の情報
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2020年2月11日 (火) 08:45時点における版

Breitling Montres S.A.
種類
非公開会社
業種 時計製造
設立 1884年 (1884)
創業者 レオン・ブライトリング
本社
主要人物
ジョルジュ・カーン
製品 腕時計
所有者 CVC Capital Partners
ウェブサイト www.breitling.com
ナビタイマー

ブライトリングBreitling Montres S.A. )はスイス腕時計メーカーである。

航空業界とのつながりが強く、コクピットウォッチ、クロノグラフ、ストップウォッチを主力とし、「時計ではなく(航空用)計器である」という理念のもとに、製品はすべてクロノメーター検定に合格したものである[1]

無着陸世界一周を初めて成功させたブライトリング オービター 3などの航空イベントやイブ・ロッシーら航空関係者を支援する他、自社でも複数の飛行チームを編成している。

沿革

コスモノートを身につけたスコット・カーペンター
  • 1860年1月26日 - 創業者レオン・ブライトリングLeon Breitling )がサンティミエ(Saint-Imier )にて産まれる。
  • 1884年 - レオン・ブライトリングが時計工房「G. レオン・ブライトリング」(G.Leon Breitling )を開いた。
  • 1884年 - レオン・ブライトリングに息子ガストン・ブライトリング(Gaston Breitling )が産まれる。
  • 1892年 - ラ・ショー=ド=フォンのモンブリラン(Montbrillant )通りに移転し「レオン G.ブライトリング」(Leon G. Breitling S.A. Montbrillant Watch Manufactory )に改名。
  • 1914年8月14日 - レオン・ブライトリング死去。ガストン・ブライトリングが後を継ぐ。
  • 1915年 - レマニア製の16リーニュ 懐中時計用クロノグラフムーブメントを搭載した腕時計を製造。世界初の専用プッシュボタン付クロノグラフ腕時計であり、第一次世界大戦でニーズを増したパイロット向けの時計であった[2]
  • 1927年7月30日 - ガストン・ブライトリング死去、1932年まで社長不在となる。
  • 1932年 - ガストン・ブライトリングの息子ウィリー・ブライトリングWilly Breitling )が後を継ぐ。
  • 1939年 - イギリス空軍が大量のコクピットクロックを発注。
  • 1942年 - 対数表記の四則演算用の回転計算尺を付けたクロノグラフ、初代「クロノマット」発売。
  • 1952年 - 航空航法用の回転計算尺を付けたクロノグラフ、初代「ナビタイマー」発売。工場をラ・ショー=ド=フォンに残したまま本部をジュネーヴに移転。
  • 1962年 - マーキュリー計画のミッションMA7でオーロラ7号の乗組員スコット・カーペンターScott Carpenter )の私物としてコスモノートが宇宙に行った。
  • 1969年3月3日 - ホイヤー・レオニダス(Heuer-Leonidas 、現タグ・ホイヤー)、ハミルトン・ビューレン(Hamilton-Buren 、現ハミルトン)、デュボア・デプラとの4社共同で腕時計用自動巻クロノグラフキャリバー「キャリバー11」(Caliber 11 )を開発、発表。
  • 1975年 - クロノマットにクォーツモデル発売。
  • 1976年 - ナビタイマーにクォーツモデル発売。
  • 1978年 - ブランドをMontres Sicura SAの経営者、アーネスト・シュナイダーErnest Schneider )に引き継ぐ契約を交わす。[3]同年、ナビタイマーに発光ダイオードモデル発表。
  • 1979年 - ウィリー・ブライトリング、会社の閉鎖を決定。8月に閉鎖。同年ウィリー・ブライトリング死去。[4]
  • 1982年 - アーネスト・シュナイダーがブライトリング・ジュネーブ(Breitling Genève SA )を設立。[5]Montres Sicura SAの本社工場を改装して、ブライトリングの本社とする。[6]
  • 1983年 - Montres Sicura SAがBreitlingを商標として登録。[7]
  • 1984年 - イタリア空軍の要請に基づき、「クロノマット」の新モデルを発表。
  • 1985年 -「エアロ・スペース」、「オールド・ナビタイマー(手巻)」発表。翌年、自動巻きモデルが発表される。
  • 1993年 - Montres Sicura SAの社名をBreitling AGに変更。[8]
  • 1994年 - アーネスト・シュナイダーの息子セオドア・シュナイダーがCEOに就任。
  • 1997年 - クロノグラフ等複雑系ムーブメントの製造会社であるKELEKを子会社化。[9]
  • 1996年 - 初代クロノマットのデザインを踏襲した「モンブリラン」発表。
  • 1999年 - 全モデルに搭載されるムーブメントの100%クロノメーター化を宣言。
  • 2000年 - KELEKの社名をBREITLING CHRONOMETRIE SAに変更。(KELEK時代とBREITLING CHRONOMETRIE時代で住所に変更なし。[10][11])
  • 2003年 - ベントレール・マン復帰に際し、パートナー契約締結。Breitling for Bentleyシリーズ発表。コンチネンタルシリーズの内装にブライトリングデザインのアナログ時計が据えられる。
  • 2009年 - ブライトリング初の完全自社開発・自社製造ムーブメント「キャリバー01」を発表。モデルチェンジしたクロノマットに搭載し発売。自社製キャリバーの開発・製造のために工場「クロノメトリー (BREITLING CHRONOMETRIE)」の南側に新工場を増設した。

代表モデル

  • クロノマットChronomat 、1942年発売) - 初代モデルは回転ベゼルが計算尺になっている手巻クロノグラフ。1975年にはクォーツモデルが発売されている。1984年に発売されたモデルは回転ベゼルに4つのライダータブが付いた機械式自動巻クロノグラフ。
  • クロノマット・エボリューションChronomat Evolution ) - 回転ベゼルに4つのライダータブが付いた機械式自動巻クロノグラフ、クロノマットの大型ケース版。リューズとクロノグラフ用プッシュボタンはネジ込みロック式で300m防水、18Kゴールドモデルは100m防水。
  • クロノ・コックピットChrono Cockpit ) - 立体的なローマ数字のインデックス、詳細なギョーシェ加工の文字盤が特徴的な機械式自動巻クロノグラフ。100m防水。
  • クロノマチックChronomatic 、1969年発表) - 初代モデルは世界初の自動巻きクロノグラフ。2005年に復刻版として再登場。ケースの左側にリューズが配置されているのが特徴。回転ベゼルはナビタイマーと同様に航空計算尺になっている。
  • コスモノートCosmonaute ) - ナビタイマーの24時間表示版。初代モデルから2000年まで手巻ムーブメントが使用されていたが、2001年以降から自動巻きムーブメントに変更された。
エマージェンシー
  • エマージェンシーEmergency ) - 緊急信号発信装置を内蔵したモデル。121.5MHzの手動型航空機用救命無線機を内蔵し、ケースの右下にある保護キャップのネジを外し、アンテナをいっぱいまで引き出すことによって国際航空遭難信号を48時間発信する。航空法第24条に定める航空従事者かつ電波法第40条に定める無線従事者でなければ購入できない。購入後は航空機局無線設備としての登録を行い、年1回電波法で定める定期検査を登録点検事業者であるブライトリング・ジャパンにて行わなければならない。スティーヴ・フォセットが使用していた[12]
  • モンブリランMontbrillant ) - ムーンフェイズやカレンダーを組み込んだドレッシーなモデル。初代モデルは1940年代に製造され、二代目は1995年に18金ローズゴールドケース、シルバーダイアルで発売され後に黒文字盤、及びステンレスケースモデルが追加された小型版の機械式自動巻クロノグラフ。現行モデルは初代クロノマットのデザインを継承する自動巻きクロノグラフとなっている。以前工場があった地、モンブリラン通りより命名される。
  • ナビタイマーNavitimer 、1952年発表)- 回転ベゼルがフライトコンピューター操縦士向けの計算尺)になっているクロノグラフ。フライトコンピューターとしての機能は、発表当時のアメリカで普及していたE6B英語版をそのまま移植している。最初のモデルは手巻で、古典的名機であるキャリバー"ヴィーナス178"を使用していた。1969年に自動巻モデルも発表される。一時は超大型の防水モデル、LEDや液晶によるデジタルモデルも造られていたが、1985年に初代モデルの雰囲気を持ち"バルジュー7750"を使用する"オールドナビタイマー"のみのラインナップとなった(現行ではオールドの文字が外されている)。2002年には50thアニバーサリー限定モデルが発売。

その他

  • ワックマンWakmann )- 1960~1970年代に存在したアメリカ市場向けブランド。
  • アビエーションAviation ) - 1980年代初期、既にブランドを売却したブライトリング創業家が未だ保有していた旧製品のパーツをチューリッヒにあったOllech&Wajs社に売却し、そこで組立てられ販売されたモデルに冠されたブランド名。
  • ジン903Sinn903 ) - 上記アビエーションと同様に旧パーツはジン特殊時計会社にも売却され、同社の903シリーズとして発売された。現903シリーズはその後継モデル。

クラブ・ブライトリング

ブライトリングジャパンが発行するユーザー特典。国内正規販売店で購入したユーザーにのみ無償提供されるサービスで、オーバーホール料金が通常価格の半額で受けられる他、定期会報やカタログの無料配布、新製品発表イベントである「メンバーズサロン」への招待、東京と大阪にあるスタジオブライトリングに併設されている「メンバーズラウンジ」への入室、オフィシャルサイト内にあるユーザー掲示板「メンバーズルーム」へのアクセスが可能。時計購入時に入会申請すると後日、会員の証であるメンバーズカードが郵送される。あくまで購入時特典であり譲渡は無効とされ、住所以外のユーザー登録情報の変更はできない。

「メンバーズサロン」のフライトイベントでは自社チームの他、ブライトリングがスポンサードする選手が飛行することもある[13]

フライト・チーム

ブライトリング・ジェットチーム

民間最大規模となる7機のジェット機による曲技飛行隊L-39を利用している。 ブライトリングはスイスのメーカーであるが本拠地はフランスであり、パイロットもパトルイユ・ド・フランス出身者が中心。

ブライトリング・ウィングウォーカーズ

飛行中のボーイング・ステアマン(複葉機)の上部主翼に固定された女性ダンサーがパフォーマンスを披露する。

ブライトリング・レーシングチーム

2009年に結成したレッドブル・エアレース・ワールドシリーズに参戦するエアレースチーム。 ナイジェル・ラムフランソワ・ルボットがパイロットを務める。 ブライトリングはレッドブル・エアレース・ワールドシリーズのオフィシャルタイムキーパーでもある。


上記以外にも体験搭乗やデモ飛行用にエクストラ社製のEA-300などを有し、スポンサードするパイロットに貸し出している。 また、レストアしたロッキード コンステレーションダグラス DC-3に招待客を乗せて飛行するイベントを行っている[14]

脚注・出典

  1. ^ ブライトリングでは、機械式腕時計のほかにクォーツ式腕時計もクロノメーター取得を行っているが、他社では稀である。
  2. ^ 第一次世界大戦による腕時計の軍隊での普及”. セイコーミュージアム. 2019年12月10日閲覧。
  3. ^ 『TIME OF LEGEND―THE BREITLING INSIDER』P42、2006年、レジスター。ISBN 978-4901638234
  4. ^ 『TIME OF LEGEND―THE BREITLING INSIDER』P42、2006年、レジスター。ISBN 978-4901638234
  5. ^ Breitling Genève SAの会社登録情報”. 2014年5月3日閲覧。
  6. ^ 『TIME OF LEGEND―THE BREITLING INSIDER』P42、2006年、レジスター。ISBN 978-4901638234
  7. ^ スイス連邦工科大学 商標データベース”. 2014年5月3日閲覧。 Marken の Marken Nr 2P-324703 を参照
  8. ^ Montres Sicura SAの社名の変更履歴”. 2014年5月3日閲覧。
  9. ^ KELEKとは”. 2014年5月3日閲覧。
  10. ^ KELEKの企業登録情報”. 2014年5月3日閲覧。
  11. ^ BREITLING CHRONOMETRIE SAの企業登録情報”. 2014年5月3日閲覧。
  12. ^ [1]
  13. ^ メンバーズサロン2015
  14. ^ Breitling DC-3

関連項目

外部リンク