「Γ」の版間の差分

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2020年1月11日 (土) 02:01時点における版

ギリシア文字
Αα アルファ Νν ニュー
Ββ ベータ Ξξ クサイ
Γγ ガンマ Οο オミクロン
Δδ デルタ Ππ パイ
Εε エプシロン Ρρ ロー
Ζζ ゼータ Σσς シグマ
Ηη イータ Ττ タウ
Θθ シータ Υυ ウプシロン
Ιι イオタ Φφ ファイ
Κκ カッパ Χχ カイ
Λλ ラムダ Ψψ プサイ
Μμ ミュー Ωω オメガ
使われなくなった文字

()
ディガンマ サン
ヘータ ショー
ギリシアの数字
スティグマ
()
サンピ

()
コッパ

Γ, γ(ガンマ、ギリシア語: γάμμαギリシア語ラテン翻字: gamma)はギリシア文字の第3番目の文字。数価[1]は3。

音価は古代ギリシア語では/ɡ/, 現代語では/ɣ/。軟口蓋子音字 γ, κ, χ, ξ の前に置かれると、/ŋ/ になり、これを鼻音のガンマと呼ぶ。このうち γγ は現代語では /ŋ/ と発音される。また、現代語では/e/, /i/の前に来ると、/ʝ/になる。

ラテンアルファベットC[2]Gキリル文字Гはこの文字を起源とする。

国際音声記号有声軟口蓋摩擦音の記号 [ɣ] は字形が異なるが、この文字に由来する。

起源

フェニキア文字 𐤂 に由来する。この文字の読みはヘブライ語でギメル(ただしこの文字の起源になったとされる「ラクダ」を意味する語はガマル(גמל)[3])、シリア語でガマル(gāmal)[4]であり、ギリシア語の文字名称はセム語名から最後の「l」を除いたものにあたる(文字名称から最後の子音を除く例はほかにνρにも見られる)。

記号としての用法

符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Γ U+0393 1-6-3 &Gamma;
&#x393;
&#915;
γ U+03B3 1-6-35 &gamma;
&#x3B3;
&#947;
記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
ɣ U+0263 1-6-35 &#x263;
&#611;
国際音声記号

脚注

  1. ^ 文字に当てはめられた数値のこと。ギリシアの数字を参照。
  2. ^ エトルリア語ラテン語ではΓの異形体であるCを用いた。
  3. ^ Jeffery Sampson (1985). Writing Systems. Stanford University Press. p. 80. ISBN 0804717567 
  4. ^ Peter T. Daniels (1996). “Aramaic Scripts for Aramaic Language”. In Peter T. Daniels; William Bright. The World's Writing Systems. Oxford University Press. p. 500. ISBN 0195079930