「納沙布岬」の版間の差分
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北方館並びに望郷の家2階では、[[双眼鏡]](無料)が設置され、ここから歯舞群島の[[水晶島]](7km)を見ることが出来る。平坦な島の上に、ロシアの監視塔や、[[レーダー]]施設を見ることが出来る。 |
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この辺りの海域は、日本海域とロシア海域が共に[[200海里]]を取る事が出来ない海域の為、岬から歯舞群島との間に日・露中間線(事実上の[[国境線]])としてのブイがある。日本の漁船がこれを超え、 |
この辺りの海域は、日本海域とロシア海域が共に[[200海里]]を取る事が出来ない海域の為、岬から歯舞群島との間に日・露中間線(事実上の[[国境線]])としてのブイがある。日本の漁船がこれを超えて、密漁したために、ロシア側に拿捕される事件や、「北海道海面漁業調整規則」違反で逮捕される事件<ref>株式会社 水産北海道協会『平成22年版 北海道海面・内水面漁業調整規則』</ref>が度々起こっている。 |
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[[納沙布岬灯台]]の沖合いには、[[2003年]][[4月18日]]に座礁したロシア船が岩場に乗り上げたまま放置されており、その様子を[[納沙布岬灯台]][[ライブカメラ]]で逐一観察できるようになっている。 |
[[納沙布岬灯台]]の沖合いには、[[2003年]][[4月18日]]に座礁したロシア船が岩場に乗り上げたまま放置されており、その様子を[[納沙布岬灯台]][[ライブカメラ]]で逐一観察できるようになっている。 |
2012年7月30日 (月) 12:47時点における版
納沙布岬(のさっぷみさき)は、北海道根室市にある岬である。離島を除けば日本の本土最東端にあたる。根室半島の先端、東経145°49′、北緯43°22′に位置する。
読み方が似ているが、野寒布岬(のしゃっぷみさき)は稚内市にある岬であり、納沙布岬とは違うものである。また、とんねるずの楽曲、「人情岬」のモチーフである。
概要
地名の由来は、アイヌ語の「ノッ・サム」(岬の傍ら)から。本来は岬の傍らにあった集落の名前である。根室市に所属し、珸瑤瑁(ごようまい)水道を挟んだ海の向こうには現在ロシア連邦の占領・実効支配が続いている歯舞群島を望む。歯舞群島貝殻島まではわずか3.7kmしか離れておらず、ロシアの巡視艇が海上に頻繁に姿を現す。
望郷の岬公園、四島のかけはし、納沙布岬灯台、北方館、望郷の家、望郷の塔などが置かれ、夏季は多くの観光客が訪れる。
元旦には北海道一早く初日の出を拝める場所として、「納沙布岬初日詣」がおこなわれる(一般人が自由に訪問できる場所としては日本最東端だが、緯度が高いため日本一早い場所とはならない)。
北方館並びに望郷の家2階では、双眼鏡(無料)が設置され、ここから歯舞群島の水晶島(7km)を見ることが出来る。平坦な島の上に、ロシアの監視塔や、レーダー施設を見ることが出来る。
この辺りの海域は、日本海域とロシア海域が共に200海里を取る事が出来ない海域の為、岬から歯舞群島との間に日・露中間線(事実上の国境線)としてのブイがある。日本の漁船がこれを超えて、密漁したために、ロシア側に拿捕される事件や、「北海道海面漁業調整規則」違反で逮捕される事件[1]が度々起こっている。
納沙布岬灯台の沖合いには、2003年4月18日に座礁したロシア船が岩場に乗り上げたまま放置されており、その様子を納沙布岬灯台ライブカメラで逐一観察できるようになっている。
四島(しま)のかけはし
世界平和と、いわゆる「北方領土」返還を祈念するために作られたシンボル像。高さ13m、底辺の長さ35m。建設が決定してから3年の歳月を経て1980年9月27日に竣工した。特殊耐候性鋼板製。四島とは国後島、択捉島、色丹島、歯舞群島のこと。
像の下には「祈りの火」と呼ばれる点火灯台がある。この火は1972年5月15日に沖縄県波照間島から採火したもの。アメリカ占領下から日本復帰へとげた願いをこめて、全国の青年団によるキャラバン隊の手により運ばれた。その時のカンテラが種火ともに北方館に展示されている。
「全国民の北方領土返還に寄せる固い決意を返還実現の日まで燃やし続けよう」ということで当初は24時間点灯されていたが、現在は燃料(ガス)経費の節約のため、北方館の開館時間(9:00 - 17:00)のみ火が灯されている。[要出典]また、四島のかけはし横に、訪問者の浄財を募るポストが併設されている。
アクセス
- JR根室駅より根室交通バスで約35分、1日8~9往復、1040円、往復割引1割引有(2008年12月現在)納沙布岬下車徒歩すぐ。
- 北海道道35号根室半島線
ギャラリー
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納沙布岬灯台(2005年10月撮影)
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納沙布岬灯台沖合いに座礁し放置されたロシア船(2009年8月撮影)
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左から オドケ島・萌茂尻島・秋勇留島(2006年3月撮影)
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望郷の塔
外部リンク
脚注
- ^ 株式会社 水産北海道協会『平成22年版 北海道海面・内水面漁業調整規則』