「超絶倫人ベラボーマン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
ArthurBot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: tl:Bravoman
153行目: 153行目:
::*タバコ屋の「コバタ」が「タバタ」に差し替え。
::*タバコ屋の「コバタ」が「タバタ」に差し替え。
::*コントローラーの種類により操作系統を選択できる。
::*コントローラーの種類により操作系統を選択できる。
::**wiiリモコン=PCエンジン版と同様に、ボタンを押す長さでアクションの強弱を調整する
::**wiiリモコン=PCエンジン版と同様に、ボタンを押す長さでアクションの強弱を調整する
::**クラシックコントローラー=アクションの強弱を、攻撃・ジャンプごとに、大中小3段階を計6ボタンに割り振って操作する。
::**クラシックコントローラー=アクションの強弱を、攻撃・ジャンプごとに、大中小3段階を計6ボタンに割り振って操作する。(コンフィグ機能はないため、ボタンの配置換えは不可)
<!--== 脚注 ==<references />-->
<!--== 脚注 ==<references />-->



2010年11月22日 (月) 08:13時点における版

超絶倫人ベラボーマン
ジャンル アクションゲーム
対応機種 アーケード[AC]
PCエンジン[PCE]
Wii(バーチャルコンソール)
発売元 ナムコ
人数 1人(交代制2人プレイ)
メディア [AC]SYSTEM I基板
[PCE]HuCARD
Wiiダウンロード販売
発売日 AC:1988年5月30日
PCE:1990年7月30日
VC:2007年5月22日(PCエンジン版)
VC:2009年10月6日(アーケード版)
テンプレートを表示

超絶倫人ベラボーマン』(ちょうぜつりんじんベラボーマン)は、1988年5月30日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)からアーケードゲームとして発売されたアクションゲーム。製作には『源平討魔伝』を作成した通称「源平プロジェクト」が携わっている。

概要

昭和40年代の高度成長期の頃の日本を背景にしたノスタルジックな世界観を舞台に、腕や足はおろか首まで伸びる異色のヒーロー「ベラボーマン」を操り、悪の科学者・爆田博士率いるロボット軍団と戦うヒーローアクションゲーム。

操作方法に「ベラボースイッチ」(正式名称:タッチレスポンススイッチ)と呼ばれるボタンを搭載しており、これによりボタンを押した強弱によって手・足・首の伸びる長さや、ジャンプの高さを調整できるという独特な仕様であった。なお、ベラボースイッチは感圧式ではなくボタン内に縦に2つのスイッチがあり、2点間の通過速度、つまりボタンを押しこむ速さによって強弱を判定していた。

ストーリー

平凡なサラリーマン・中村等(なかむら ひとし)は突如として現れたアルファー遊星人から銀の力と超変身物質(ヘラとボー)を授かり、スーパーヒーロー、ベラボーマンに変身できるようになる。そして、ベラボーマンは世界征服の手始めとして新田(にった)4丁目への侵略を開始した悪の科学者、爆田博士率いるロボット軍団と戦うことを決意するのであった。爆田博士の物質転送装置により送り込まれた3つの世界を股に駆けたベラボーマンの冒険が、今、始まる!

キャラクター

ベラボーマン
声 - 梅津秀行
本作の主人公。サラリーマン中村等が超変身物質と銀の力によって変身した姿。まり子(まりこ)という名前の息子・娘がいる。 
α遊星人(アルファーゆうせいじん)
中村等に「超変身物質」を授けた宇宙人。そのステージのボスに関する情報をくれるが、たいした内容ではない。殴ると「アホタレ!なにすんねん!」などと色々叫ぶ。
福引男(ふくびきおとこ)
ベラボーマンにアイテムをくれる、下半身ガラポン型のロボット。敵を倒し、福引補助券を10枚(=福引券1枚になる)集めると登場、アイテムを置いて去っていく(スカもあり)また、海底ステージ以外のステージの最後に登場、福引券の枚数と同数のおにぎりをくれる。こいつもα遊星人同様、殴るといろんなことを言うが、8発殴ると「このくされげどうめ!もうなにもやらん」と怒り出す。1度怒らせると、そのゲーム中は2度とアイテムをもらえなくなる。福引券を何枚集めても現れず、ステージの最後でもおにぎりをくれない。
ブラックベラボー
声 - 飛田展男
市街地ステージのボス。「勝負だベラボー」の声と共に襲ってくる。ベラボーマンと同様の攻撃を繰り出してくる。通常攻撃6発分のダメージを与えると「おぼえてろよ」と捨て台詞を残して去っていく。最終面を含め、4回戦う。
正体は中村等の商売敵であるミロ保険のベテラン・セールスマン、妙島(たえしま)。29歳、独身。なお、PCエンジン版では何故か妙島ではなくα遊星人が正体という事になっており、最終面で素性を明かす。
ブラックシーベラボー
PCエンジン版のみに登場。ブラックベラボーの水中バージョン。撃ってくるミサイル爆弾の数が尋常でない。対ブラックベラボー戦4回のうち、1回はこれ。残り3回は全て地上。
爆田博士(ばくだはかせ)
声 - 飛田展男
本作のラスボス。体中の半分以上がサイバネティック化が施されている。131歳、ナイスミドルのロマンスグレー。本名、爆田狂男(くるお)。胴体には攻撃が一切通用しない。
ゾルタン
市街地ステージのボスで、戦闘ロボ軍団のリーダー的存在。中世騎士の様な上半身と、の後半身にが生えたかの様な下半身を持つ。V字軌道を描きながら体当たりをかけて来る。1発でもこちらの攻撃が入ると画面右隅へと移動し「いい加減にしなさいよ!」と怒りを顕わにして上下に動きつつ、プラズマ・エネルギーのかたまり(ゾルタン波光弾)をバラ撒く。ゾルタン電磁シールドを後ろへ引いた時しか攻撃を受け付けない。なお、体当たり攻撃中に7発こちらの攻撃が入れば(要アイテム)あっさりと退却する。水中面以外のボスでは最強クラス。
わや姫(わやひめ)
声 - 花咲きよみ
忍者屋敷ステージの中ボスで、サイボーグ忍者軍団紅一点。「アナタの負けよ」と空中から舞い降り、けたたましい笑い声と共に振り下ろしたから火柱を走らせる“おほほの術(NAMCOxCAPCOMでの呼称は『忍法火走(にんぽうひばしり)』)”を繰り出す。2回戦う。
スリーサイズは上から88・54・87(PCエンジン版にて判明)。アルファー遊星人いわく「タイプ」らしい。
ピストル大名(ピストルだいみょう)
忍者屋敷ステージのボス。得意技は土下座からの騙し討ち。ご丁寧にも「つぎは かいしんしようと おもっていたのに…」と言いつつ、もう一発ミサイルを発射する。アーケード版では福引券を全く出さない。2回戦う。
本作では敵役だが、後に『ピストル大名の冒険』にて主役を務めることとなる。本作での卑怯な性格も、正義に燃える正々堂々とした物に改められている。
雷丸(いかずちまる)
声 - 飛田展男
忍者屋敷ステージのボス。一撃で象を10m近く吹き飛ばすという、雷手による張り手を連発しながら画面を往復する。前面からでは貫通拳でもダメージを与えられない。弱点はガラ空きの背中。2度戦う。
ベンジャミン大久保彦左衛門(ベンジャミンおおくぼひこざえもん)
忍者屋敷ステージのボスで、通称ヘビメタ忍者。奇妙な踊り(ジンバヴア=フォーメーション)を披露しながら手裏剣を投げてくる3回戦うが、そのうち2回は、2体同時に出現。
ツイン・スキュレーン
海底ステージのボスで、アトランティス守護神獣。うねりながら弾をバラ撒く二本の首を破壊すれば本体は逃げる。後半のステージでは赤いバージョンが出る。
初号401(うごうよんまるいち)
「ウゴー」という声と共に登場する頭部型メカ。永久パターン防止キャラだが、旧バージョンでは倒すことができたため、後のバージョンで修正された。
響笑翔衝斉(きょうしょうしょうしょうさい)
忍者屋敷ステージのボス。必殺風車ぐるまで、十字手裏剣のようになって体当たりしてくる。途中でスピードアップするし、一瞬怯んだ時、3発殴らないと体力を回復されてしまう。PCエンジン版ボス特訓ステージでは読みがキョウショウショウエイサイになっている。
トリガーG7
市街地ステージのボス。鶏肉として加工されそうになっていたが、爆田博士に救われ、改造されたもの。最初は長く伸びた首の先の頭から弾を撃つ。これを壊すと、今度は本体が走り回りながら弾を撃つ。
アタックボンバーV9
市街地ステージのボス。ロケットパンチを繰り出しながら移動。足元には当たり判定がなく、ベラボーハイハイで通り抜けることができる。
アトランチス大王
海底ステージのボス。中央に座って弾を撃ち、その周りをアトランチス人4体が回る。本体は一切動かず、アトランチス人4体を全て倒せば本体は逃げる。2回戦う。
海底ウ号(かいていウごう)
ウ号の水中バージョン。見た目はアトランチス大王同様、アトランチス人4体が回っているが、こちらは本体も猛スピードで体当たりしてくる上、アトランチス人だけでなく、本体も倒さなければならない。しかも本体の撃つ弾のスピードが速い。海底ステージのボスの中では最強の相手。
ボスウンババ
トーテムポールだるま落としをモチーフとした最初のステージ(市街地ステージ)のボス。本体は上下に動き、中央の緑の顔はのような弾を飛ばしてくる。を形作る赤と緑の顔を攻撃すると画面右へ吹っ飛び、更に跳ね返ってくる。跳ね返って来た顔は避けないとダメージを受ける。本体だけにしてしまえば何もできなくなる。

ゲームシステム

入力デバイスは8方向レバー1本と前述のベラボースイッチ搭載のトリガーが二つ。

全32面にも及ぶ任意スクロールのアクションステージと強制スクロールのシューティングステージが存在し、それぞれで操作が異なる。

いずれのステージにもベラボーマンには体力ゲージがあり、敵の攻撃・体当たりを受ける事により減少し残量が無くなることでゲームオーバーとなる。銀の力(クレジット)投入によりその場で体力が回復し、継続プレイが可能。

アクションステージ

町および忍者屋敷が舞台。敵を倒した際に落としていく福引き補助券を10枚集めると、そのたびに鈴の音と共にどこからとも無く福引男があらわれる。福引男は体力回復・攻撃力上昇といったアイテムを与えてくれる。福引といっても出現するアイテムの種類にはある程度の法則がある(1面で補助券をひとつももらさず集めると波動弾がもらえるが、わざと一つ取り逃すと貫通拳になる、等)。また「スカ」もある。福引きに頼らなくても、アイテム自体は特定の場所にも配置されている。各ステージにはボスが存在し、それを倒してステージクリアとなる。ボスを倒すと福引男がやってきて、そのステージで福引きを行った回数だけおにぎりをこれ見よがしに投げ転がす。福引男には当たり判定が存在し、攻撃することができるが、合計8回打撃を与えると「このくされげどう! もうなにもやらん」と怒り、以後のステージでは一切アイテムを与えてくれなくなる。

最初のステージのみ、ベラボーマンに変身能力を与えたアルファー遊星人が現れ、操作方法を教えてくれる。アルファー遊星人にも当たり判定が存在し、攻撃が可能。

アイテム

おにぎりラーメン寿司
それぞれ体力小回復、中回復、大回復
貫通拳
攻撃に貫通効果が付与され、体力の高いボス敵などには多段ヒットとなる(横幅が広いほど与えるダメージも大きい)。PCエンジン版では時間制限あり。
波動弾
アイテム一つにつき10発撃てる、ボス敵のガードをもぶち抜く飛び道具。福引男により支給された特殊エネルギーを発射する。
オロ○ミンC
一定時間、無敵状態となる。
新幹線
そのステージのゴール地点まで一っ飛び。ステージによってはオロ○ミンCと同効果を得られる。
スカ
はずれアイテム。得点しか入らない。
1UP
PCエンジン版のみ登場。特定の場所でのみ出現し、コンティニュー許容回数が1回増える。

アクションステージでの操作

レバーを左右に入力する事により横方向へ移動。同じ方向へ入れっぱなしにすることにより走り出す。下方向に入れるとしゃがむ。左トリガーで攻撃、右トリガーでジャンプを行う。それぞれボタンを叩く強さにより射程・飛距離が変化する。

ベラボーパンチ
直立状態および小ジャンプ中の攻撃。
ベラボーキック
直立状態でレバーを上に入れての攻撃。斜め頭上へキックを繰り出す。大ジャンプ中に攻撃ボタンを押すと真横にキックする。
ベラボーヘッドバット
しゃがみ状態での攻撃。四足でしゃがんだ状態から首を伸ばして頭突きする。
ベラボーハイハイ
しゃがみ状態のまま左右へ移動。このアクションを使わないと通れない箇所も。
ジャドーハイジャンプ
ベラボージャンプ(大ジャンプ)の上昇中に攻撃を連打すると通常の大ジャンプよりも遙かに高い場所までジャンプする事ができる。低い位置から連打を始めれば到達点はより高くなる。これを使わないと到達する事の出来ない地形も存在するが、この操作をしなくてもゲームクリアへの支障は無い。ジャンプの下降中には攻撃を連打したりレバーを下方向に入れたりする事で着地のタイミングを調節できる。

シューティングステージ

何の脈絡も無くベラボーマンが海に落下してからスタートする海底が舞台。海底や岩にぶつかってもペナルティはないが、画面端と岩に挟まれるとダメージを受ける。ステージの最後にはやはりボスがいて、それを倒す事がステージクリアの条件。敵は福引き券をもっておらず、パワーアップといった要素がない。とはいえ体力回復アイテムは出現する。旧バージョンではウ号を撃ち続けていると永久パターンになったため、新バージョンでは修正されていた。ゲーム雑誌には情報が流れていたが一般的な認知はさほどなかったものと推測される。

シューティングステージでの操作
レバーにより任意の方向へ移動。左トリガーで正面への射撃、右トリガーで下方向へ弧を描く弾を発射する。

ステージ

  • 忍者屋敷
  • 爆田博士の秘密基地

バグなど

  • ブラックベラボーは、すぐ横にベラボーマンがいると攻撃してこない。
  • ステージクリア時の福引男に話し掛けた後、スクロールが止まるまで左に動いて福引男を画面外に出してしまうと、クリアできなくなる。但し、ウ号は出現する。
  • 一般的なスイッチ(トリガー)を使用した場合、スイッチを弱く押しても、ベラボースイッチを強く叩いた状態と同じ状態の攻撃やジャンプになる。
  • ベラボースイッチは故障すると換えが利かないため、予備のスイッチが無い基板所有者やロケーションでは上記の一般的なスイッチにするしか手段が見当たらなかった。これを解消するために月刊アルカディアにて代用ベラボースイッチの作り方の記事が掲載された事がある。

移植版

PCエンジン版
1990年7月13日発売 。
面構成やゲームバランスが大幅に再調整されたリニューアル版とも言える内容で、アーケード版よりも難易度が低くなり、家庭用向けにより遊びやすい仕上がりとなっていた。ベラボースイッチの感圧ボタンは搭載されず、ボタンを押す長さで強弱を調節する仕様に変更された。
2007年5月22日よりWiiバーチャルコンソールでも配信されている(要600Wiiポイント)。
主な変更箇所
  • ステージ数が全24面となり、面構成も大幅に変更(1面での操作説明は削除された)。
  • 音声合成のボイスの数が減少。
  • ゲーム中のふきだしのセリフがオリジナルのものに差し替え。
  • 各ステージのボスにも吹き出しによるセリフが追加された。
  • ボス戦用BGMの追加。
  • コンティニュー時はステージの最初に戻される仕様になった。裏技でその場での復活も可。
  • コンティニュー回数増加アイテムの1UPが追加された。
  • 裏技で「禁じられた遊び」という、各ステージのボスと連続で戦うモードが出現する。
  • 海外出荷のTurboGrafx-16では、「Bravoman(ブラボーマン)」という名称で発売された。
バーチャルコンソールアーケード版
2009年10月6日より配信開始。
主な変更箇所
  • 操作方法の時、移動の説明のレバーが十字キーに差し替え。
  • タバコ屋の「コバタ」が「タバタ」に差し替え。
  • コントローラーの種類により操作系統を選択できる。
    • wiiリモコン=PCエンジン版と同様に、ボタンを押す長さでアクションの強弱を調整する
    • クラシックコントローラー=アクションの強弱を、攻撃・ジャンプごとに、大中小3段階を計6ボタンに割り振って操作する。(コンフィグ機能はないため、ボタンの配置換えは不可)

テーマソング

べラボーマン
歌 - 梅津秀行 / 作曲 - 中潟憲雄 / 作詞 - 源平プロ / 編曲 - 米米亮

サウンドトラック

ナムコベストヒットパレード
ナムコゲームのBGMのボーカルアレンジ曲を抜粋したベストアルバム。テーマソングが収録。
ナムコ ビデオゲームグラフィティVOL.4
ナムコゲーム楽曲のアレンジアルバム。テーマソングと声の出演者によるドラマパート、ゲーム中のボスの音声入りの原曲メドレーの3部構成。
ナムコ グラフィティコレクション ベスト10  
「ナムコ グラフィティ」シリーズからのベストアルバム。各ゲームのオリジナル音源とアレンジトラックを収録。テーマソングとオリジナルBGMが収録されている。

関連項目

  • NAMCO x CAPCOM - ベラボーマンや主な敵キャラクターが登場する。なお、ベラボーマンと爆田博士の戦いは「新田四丁目事件」と呼ばれ、有名になっている。
  • ナムコスーパーウォーズ - ワンダースワンのゲーム作品。ベラボーマンが登場する。
  • ピストル大名の冒険 - 本作の敵キャラクターであるピストル大名を主人公にした外伝的作品。
  • デジタル・デビル物語 女神転生II - 爆田博士が狂人ドクターバクタとして登場する。わや姫も名前のみ登場。
  • Let's!TVプレイCLASSIC - シリーズの『ナムコノスタルジア3』に収録が予定されていたが、メーカーの都合で発売中止になった。

外部リンク