「ピクミンシリーズの原生生物一覧」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Kasabutabeta (会話 | 投稿記録)
528行目: 528行目:
: 登場作品:'''2'''
: 登場作品:'''2'''
: [[魚類]]の究極進化形の一種。体表が魚類の鱗状の模様となっており、体の一部が機械化されている。ステージ内のほぼ全域を珍妙な音を立てて歩き回り、オリマーやピクミン達を発見すると、デウススパイラルチャンバー加速器を用いて加速収束したBB弾(バイオバレット弾)を3つ同時に打ち出す。発射されたBB弾の方向にはばらつきがあり、何かに接触すると同時に炸裂する。
: [[魚類]]の究極進化形の一種。体表が魚類の鱗状の模様となっており、体の一部が機械化されている。ステージ内のほぼ全域を珍妙な音を立てて歩き回り、オリマーやピクミン達を発見すると、デウススパイラルチャンバー加速器を用いて加速収束したBB弾(バイオバレット弾)を3つ同時に打ち出す。発射されたBB弾の方向にはばらつきがあり、何かに接触すると同時に炸裂する。
: 口吻は専らBB弾の発射を目的として使われ、捕食を行うことはない。そのため生命活動に必要なエネルギーの全てをゼンマイによるエネルギーに頼っており、生物群集からは切り離された存在である。物理的に体力が無くなるまで攻撃しても、しばらくすると自動的にゼンマイがまかれ、体力を回復して復活してしまうので、事実上の死なない生物であり体内に永久機関を持つと推測され(オニヨンに回収された場合のみピクミンの栄養として処理され死亡する)。ゼンマイを巻くために立ち止まった時が攻撃のチャンスだが、防御板があるために前面からではダメージを与えられない。
: 口吻は専らBB弾の発射を目的として使われ、捕食を行うことはない。そのため生命活動に必要なエネルギーの全てをゼンマイによるエネルギーに頼っており、生物群集からは切り離された存在である。
: 物理的に体力が無くなるまで攻撃しても、しばらくすると自動的にゼンマイがまかれ、体力を回復して復活してしまうので、事実上の死なない生物であるオニヨンに回収された場合のみピクミンの栄養として処理され死亡する)。このため、体内に永久機関を持つと推測される
: ゼンマイを巻くために立ち止まった時が攻撃のチャンスだが、防御板があるために前面からではダメージを与えられない。
: ちなみに、このBB弾は直撃を受けない限りピクミン達は死ぬことはない。しかし、爆風によって吹き飛ばされ花が散らされることはある。タマコキンをうまく誘導すれば、BB弾で他の敵も倒すことができる。
: ちなみに、このBB弾は直撃を受けない限りピクミン達は死ぬことはない、爆風によって吹き飛ばされ花が散らされることはある。タマコキンをうまく誘導すれば、BB弾で他の敵も倒すことができる。


=== アメボウズ ===
=== アメボウズ ===

2010年3月2日 (火) 13:47時点における版

ピクミンシリーズの原生生物一覧(ピクミンシリーズのげんせいせいぶついちらん)は任天堂の『ピクミン』シリーズに登場する、架空の生物の一覧である。

原生生物には「通称」「和名」および属する「科」が設定されている。これらは1作目のエンディングや2作目の生物図鑑のオリマーメモで確認できる(ただし全生物に「科」の設定がされたのは2作目である)。

なお、本項で用いるシリーズの便宜上の略称は以下の通りにする。

チャッピー系統

英名:Bulborb 学名:oculus kageyamii

種全体の特徴として、カタツムリのように飛び出した一対の眼、背中にある斑紋、体の半分近くを占めピクミンを一呑みにする巨大な口、一対の細い後脚が特徴である。

背中の斑紋によって同種の成体を識別している。その多くが夜行性であり、特に夕方に帰巣する動物を狙って捕食する。食欲は非常に旺盛であり、同種の幼体さえも捕食することがあるという。また、クイーンチャッピーの例を除き社会性を持たない。攻撃方法は主に捕食と振り払いの2種類と非常にシンプルである。

オリマーの家の犬と同じ名前で、オリマーの遊び心がうかがえる。なお、この犬は後に太ってチャッピーそっくりの姿になったという逸話がある。

チャッピー(アカチャッピー)

【和名:デメマダラ(『1』) → ベニデメマダラ(『2』) 科:イヌムシ科】
登場作品:12
通称は『1』では「チャッピー」、『2』では「アカチャッピー」。
顔面および後脚がクリーム色で、背中に当たる部分が赤の地に白い斑点といった模様をしている。
見た目とは裏腹にかなり凶暴な性格である。日中は寝ており、接触するか攻撃を与えない限り起きることはない。
背中が弱点であり、眠っている隙に背中にピクミンを投げるという手段が最も有効な戦法だが、起きてしまった後は背後に回るのは困難なため必然的に集団での奇襲攻撃が要される。ただし視野が狭く、視野からピクミンやオリマーがいなくなると再び眠ってしまう。
ピクミンオリマーと共に『ピクミン』シリ-ズを代表するキャラクターであり、ぬいぐるみなどのグッズの販売がされている。また、『大乱闘スマッシュブラザーズX』ではステージのやくものとして登場している(ファイターを一撃でKOさせる捕食活動を行う)。

ケチャッピー

【和名:シラガデメマダラ 科:イヌムシ科】
登場作品:2
防寒のために白い毛が生えているチャッピー。気温が地上と異なる地下環境に適応した姿であることが伺える。鼻先が焦げ茶、体の色は白に水色の斑点である。
毛穴の表面がゆるく、毛は抜けやすい(和名の「シラガ」はここから来ている)。体力が半分を切ると毛が抜ける。
アカチャッピーより耐久力が低い。

テンテンチャッピー

【和名:ダイダイデメマダラ 科:イヌムシ科】
登場作品:2
顔が黒色で、それ以外がオレンジに黒い斑点というどぎつい色が特徴のチャッピー。目が黄色く充血しており、神経質で目覚めやすく、近くを通っただけで起きてしまう。
アカチャッピーより耐久力があり戦闘力が高い。

クマチャッピー

【和名:クマデメマダラ 科:イヌムシ科】
登場作品:12
中型のチャッピー。クリーム色の顔と黒に赤い斑点の胴体が特徴。瞳の色はイラストではチャッピーと変わりないが、ゲームでは赤紫になっている。
『1』と『2』で行動パターンが大きく異なっている。
『1』ではチャッピー同様いつも寝ており、極端に近づくか攻撃を加えないと起きないが、耐久力がチャッピーより高くなっている。また、チャッピーの振り払いが身体全体を大きく振るわせるものだったのに対し、こちらは胴体部を小刻みに震わせるのみとなっており、行動後の隙が少なくなっている。口に頬張れるピクミンの数もチャッピーより多い。
チャッピーが視界内にいるピクミンのみを狙うのに対し、こちらは視界前方からピクミンがいなくなっても、周囲にピクミンがいる限り、辺りを見回して逃さずピクミンを捕食しようとする。
以上のことから、チャッピーの強化版と言える。
『2』では、自分の周辺に来た生物を捕食する(「待ち伏せ型」と呼ばれる)チャッピーとは違い、昼行性で、ステージ内で自分の「道」を歩き回っている「パトロール型」とよばれる行動をとっている。オリマーやピクミンを見つけると接近してくるので、他のチャッピーと違い背後から奇襲することができず、自ずと苦戦を強いられる。
さらに足は速く、方向転換も素早い。その代わりに噛みつきのモーションが大きく、空振ると地面に転倒する。生命力が高く、倒しても回収しなければ一定時間がたつと復活する。

チビクマ

【和名:クマデメマダラ 科:イヌムシ科】
登場作品:12
クマチャッピーの三齢幼生。大きさはコチャッピー系並に小さいが、既に成体とほぼ同じ姿になっている。また、成体同様こちらも瞳が赤紫。
コチャッピー系と同じく、背中に垂直攻撃を与えることで一撃で倒すことが可能。
『1』では寝ているクマチャッピーを起こすことが無いが、アカチャッピーが傍にいると泣き声を上げる。成体と違い、昼間でも起きている。
『2』では成体のように自分の道を持たず、クマチャッピーを見つけるとついていくという習性がある。

ベビーチャッピー

【和名:デメマダラ 科:イヌムシ科】
登場作品:2
クイーンチャッピーから生まれるチャッピーの一齢幼生。斑紋は表れておらず、足もまだない。しかし、捕食活動は生まれついて活発で、貪欲にピクミンを捕食する。
索敵範囲は全生物で一番広く、ピクミンたちがどこにいても反応するうえ、ピクミンを食べる速度が速く、くわえられるとほぼ即死である。
耐久力は全生物で一番弱く、オリマーのパンチでも一発で倒せる。死亡時には死骸は残らずに大地のエキスを落とすことがある。
クイーンチャッピーの転がり攻撃に巻き込まれて死んでしまうことも多い。なお、無限に生まれるとはいえ、1つのフロアで同時に登場できる最大数は50匹であり、50匹に達するとクイーンチャッピーが子を産まなくなる。

ヤキチャッピー

【和名:ヒノデメマダラ 科:イヌムシ科】
登場作品:2
自身の出す分泌物(保護膜蝋、すなわちワックス)と皮膚組織が化学反応を起こし体から常に火を発しているチャッピー。皮膚の厚みのためか他のチャッピーより一回り大きい。
顔は熱の影響なのか溶けて歪んでおり、大きさの違う目とギザギザになった口先を持つ。皮膚が断熱材のようになっているので本人は熱さを感じていないが、熱と化学変化の影響で体が溶け始めている。
体表が燃えているため赤ピクミン以外はヤキチャッピーに触れられない。例外的に紫ピクミンを投げつけるとその着地の衝撃でダメージを与えられるほか、水に入ると火が消える。死亡しても火が消える。耐久力はかなり高い。
さすがに発火プロセスが複雑であるためか、こちらのパンモドキ科の個体は確認されていない。

ハチャッピー

【和名:ヤドリピクミンとその宿主 科:ピクミン科】
登場作品:2
チャッピーに寄生したピクミンの一種。根を神経に伸ばして宿主を操るが、食欲に関しては宿主任せであるため、ピクミンにも攻撃を加えてくる。
ピクミンの他生物と共生関係を持とうとする性質から、寄生というより共生に近いのでは、という説もあるらしい。
他のチャッピーより小型で、クマチャッピーのように昼行性で子供のコッパチャッピーを連れて歩いている。自身が連れているコッパチャッピーを捕食することは勿論無いが、オリマーをリーダーとしているコッパチャッピーは捕食する。

ダンゴナマズ

【和名:アミダンゴナマズ 科:イヌムシ科】
登場作品:12
生活の場を水中に移したデメマダラの一種だが、水中に移行したのは比較的最近のようで、目と足が退化しているものの骨格は陸生のチャッピー系のものに近い。積極的にピクミンを捕食する点もチャッピー系に準ずる。
水の中よりも浅瀬にいることが多い。

クイーンチャッピー

【和名:デメマダラ(卵嚢肥大個体) 科:イヌムシ科】
登場作品:2
地下洞窟「けだものの穴」「辺境の洞窟」のボス。地下洞窟「百戦錬磨の穴」でも中ボスとして登場する。
食物の減少など環境の変化が起こった際に、メスが一時的に体を変化させた姿。この個体を中心に一時的な社会形態を取れる。卵巣を中心に体が異常に巨大化し、子供であるベビーチャッピーを生み続けている(「けだものの穴」に登場するものはまったく生まない)。
その巨体ゆえ、歩くことすらままならない。攻撃も捕食は行えず、その長い体をくねらせ左右に転がるのみである。この時、自ら生み出した命を押しつぶしてしまうことも多い。「百戦錬磨の穴」に登場するクイーンチャッピーは転がり壁にぶつかった時に頭側に落石が生じる。
なぜ、食物が不足している状況で群れの数を増やすのかは不明である。
おどるメイド イン ワリオ』では、クイーンチャッピーが転がってピクミンを押しつぶすというゲームがある。

ダイオウデメマダラ

【和名:ダイオウデメマダラ 科:イヌムシ科】
登場作品:12
『1』ではラストボス。『2』では地下洞窟「デメマダラの王国」のボス。地下洞窟「混沌の魔窟」「百戦錬磨の穴」でも中ボスとして登場する。
イヌムシ科で最大の個体。食に対してきわめて貪欲であり、『1』ではオリマーのへそくり金庫のほか、ペレットも食べている。
『1』では背中にデメマダラタケという特殊なキノコが生えており、ふだんは背中だけを地表に出し小山に擬態している。チャッピー系統は基本的に背後からの攻撃に弱いが、ダイオウデメマダラは体中が岩のように硬い皮膚に覆われていることで背後からの攻撃を完全に無効化しており、攻撃は顔面部の肌色の部分にのみ有効。しかし顔面部の位置は高めでピクミンを投げても届きにくい。
他のチャッピーと違い、粘着性のある舌でからめとって獲物を食べる(ピクミン100匹を一度に捕食することも可能)。食べる直前には大量のよだれを垂らす。
対抗手段としてはバクダン岩を持たせた黄ピクミンをダイオウデメマダラにわざと食べさせる方法があり、それが爆発すると気絶し、同時に前のめりに転倒するため顔面部の高さが下がる。また、バクダン岩を持った黄ピクミンをダイオウデメマダラの前に投げ、ダイオウデメマダラに食べられる前に呼び戻せば黄ピクミンが食べられずにダイオウデメマダラを気絶させることができる。
他のチャッピーより大きく重い割にはゲーム中最大のジャンプ力を持ち、画面に映りきらないほどの高さまで飛び上がることができる。体力が半分を切ると大ジャンプをしてピクミンを押しつぶす攻撃が追加される。
『2』では背中のデメマダラタケがなくなっている。体もやや小さくなっているので、普通にピクミンを投げても顔面に届くようになっている。また、体は背中まで地中に隠し、普段は地表に目だけが見えている状態になっている。この時目の間を狙って紫ピクミンを連続で投げ続けるとあっさり倒すことができる。
攻撃手段としては、高くジャンプして押しつぶす攻撃法がなくなった代わりにピクミンを混乱させる声を発することがある。なお、『2』ではピクミンではなくバクダン岩それ自体を捕食して爆発を食らい、動けなくなることもある(バクダン岩は『1』のそれより大きく、ピクミンが扱うことはできない)。

目次へ戻る

パンモドキ系統

一対の眼、一対の後脚といったチャッピー系統と似た特徴の外見を持っている。小型のものが多いが、擬態や進化をしており生命・住処を追われてはいないようだ。背中に対する鉛直攻撃を弱点としているものが多い。

小チャッピー(アカコチャッピー)

【和名:デメマダラモドキ(『1』) → ベニデメマダラモドキ(『2』) 科:パンモドキ科】
登場作品:12
通称は『1』では「小チャッピー」(こチャッピー)、『2』では「アカコチャッピー」。
アカチャッピーに擬態しているパンモドキの近種。デメマダラ系統には背中の斑紋の有無で同種成体を判断する習性があり、それを利用してアカチャッピーに擬態し、アカチャッピーの傍にいることで身を守っている。なお、イヌムシ科は斑点が確認できないと同種幼体さえも捕食することがある。
チャッピーのそばにいることが多く、危機が迫ると鳴き声を発してチャッピーを呼び起こす。
鉛直方向の打撃に対し極端に脆く、ピクミン一匹をぶつけるだけで即死してしまう。

ユキチャッピー

【和名:シラガデメマダラモドキ 科:パンモドキ科】
登場作品:2
アカコチャッピーの色違いで、ケチャッピーに擬態しているらしいが毛は生えていない。しかし、ケチャッピーは毛が抜けることがあり、チャッピーの仲間識別は背中の斑点で行うので、毛が無くても擬態が成立している。
アカコチャッピーより若干弱く、背中への攻撃で一撃死するのも同じ。

テンコチャッピー

【和名:ダイダイデメマダラモドキ 科:パンモドキ科】
登場作品:2
アカコチャッピーの色違いで、その名のとおりテンテンチャッピーに擬態したパンモドキ科の一種。目もしっかりと黄色く充血させる徹底ぶりである。
アカコチャッピーより索敵範囲が広く、耐久力が少々高い。が、やはり背中への鉛直攻撃に弱いようだ。

パンモドキ

【和名:マキパンモドキ 科:パンモドキ科】
登場作品:12
ロールパンのように見える防御に特化した非常に厚みのある表皮を持っており、これで外敵から身を守っている。この表皮の発達は生息域と食性を同じにするピクミンからの攻撃に耐えうるための進化であり、またパンモドキはピクミン自体への直接的な攻撃はしないため、ピクミンはパンモドキを敵とは見なしておらず、包囲しても進んでパンモドキを攻撃しようとしない。
自分専用の巣を持っており、昼間に凶暴な夜行生物が寝ている間、ペレットを巣穴に運び込み、夜はペレットを食べながら過ごす。
ピクミンと獲物の奪い合いが生じることがある。このときは力の強い方が相手ごと引きずる形になり、ピクミンがパンモドキの巣穴に連れ込まれると死に、パンモドキがオニヨンまで引きずられるとオニヨンにぶつかり大ダメージを与えられる。
『1』ではパンモドキはピクミン1匹で運べるもののみに手を出していたが、『2』ではそれ以上の重さのものや「お宝」も運ぼうとする。運びにくい地形にはまると地中に潜って獲物を消してしまうことがある。
獲物が巣穴に運び込まれてしまうと基本的に戻らないが、『2』ではパンモドキが倒されると巣穴が消滅し、お宝のみ戻ってくる。
パンの形をしているが、ルーイメモでは食べても美味しくないと記されている。その代わりに栄養価は高く、効果的な調理法が研究されているらしい。

オオパンモドキ

【和名:ショクパンモドキ 科:パンモドキ科】
登場作品:2
地下洞窟「食神の台所」のボス。
パンモドキ科の中では類の無いほど大型の種で、和名通り切り分けていない食パンの形をしている。力も耐久力もパンモドキより増している。さらに真上からの攻撃も紫ピクミン以外では効果がない。
オオパンモドキは生まれたころにはパンモドキと餌の取り合いをするものの、成長すると小さな動物(=パンモドキ)の行動をまったく気にしなくなるため、それが餌と生息地が同じ両種族が共存できる要因になっている。生物図鑑では「むしろ2種の存在を脅かしているのは、ピクミンであろう」と推測されている。
食パンの形をしているが、ルーイメモではパンモドキより大味だと記されている。

目次へ戻る

トックリ系統

ピクミンにはトックリの名が付く生物が多く登場する。名前どおり徳利のような体をしており、主に口から様々な物を吐いて攻撃する。

ブタドックリ

【和名:ヒフキブタドックリ 科:ブタドックリ科】
登場作品:12
身体は灰色に近い。蚊取り線香のケースのような感じの体をしているが、口は小さい。
常温空気中で発火する性質のあるリン化合物を吐き出し、さながら火炎放射のように火を噴き出して外敵に応戦する。ピクミンやオリマーから攻撃を受けると前方に振り払う。
炎を扱うというリスク上、炎を噴き出すプロセスは複雑である。そのため、死体は自然発火しない。

ミズブタ

【和名:ヒフキブタドックリ(水吐変種) 科:ブタドックリ科】
登場作品:2
ブタドックリと同じ種類だが、遺伝子異常のため、リン化合物の合成プロセスが不完全で、吐き出してくる液体は発火する段階に至っていない。しかし、この水を浴びた青ピクミン以外のピクミンは溺れてしまう。
遺伝子異常のいわゆる「変種」なのだが、遺伝子異常が子孫に高確率で遺伝するため、最近では数が増えてきている。
ブタドックリとの識別点は、唇の色がブタドックリが赤色なのに対しミズブタは青色。

フーセンドックリ

【和名:ワモントゲフウセンドックリ 科:ブタドックリ科】
登場作品:12
生体パルスが帯となって体表面を流れており、生物図鑑では「ブタドックリ科の中でも特に美しい」と書かれている。
常に水素によって体の浮き袋を満たしており、これによって浮遊している。体の横面に計八つついている気門から空気を噴出し、安定を保っている。
葉などを強い息で吹き飛ばし、その下の小虫を捕食する。ピクミンたちを捕食することはないが、ピクミンやオリマーに対しては距離をとりつつ強い息を吹きかけてくる。
倒しても体内に溜め込んでいる空気を解放して逃げてしまうので、どうして起爆性の有る水素を体の中で安定させているのか、などの詳しいメカニズムは不明である。

アオケダタラ

登場作品:2
【和名:ミカゼアオケダタラ 科:ブタドックリ科】
フーセンドックリの近種。吹きかけてくる風は強くないが、エチレンに似た花を枯らす植物ホルモンを含んでいる。ピクミン以外の植物も枯らすようだが、実際に他の植物にアオケダタラの息がかかっても枯れる様子は見られない。
ピクミンの花を枯らした際に笑い声のような鳴き声を上げる。

フタクチドックリ(成虫)

【和名:クロガネオオイシツツミ 科:?科】
登場作品:1
大陸から飛来した甲虫。黒光りする強固な甲殻を持ち、頭部に上下二つの口がある。
食するものは鉱物であるためピクミンを襲って捕食するような行動はとらないが、自分のテリトリーを侵す者に対しては非常に攻撃的になる。
その際の基本的な攻撃パターンは、上の口から空気を吸い込み、下の口から岩を吐き出す。この岩は打ち出されたときの方向にまっすぐ転がる。
上の口で空気を吸い込んでいる最中にピクミンを投げ入れて詰まらせると窒息して過熱し、放熱のために背中の殻を広げて肉を空気中にさらけ出し、また同時に暴れ始める。この際、晒された部分に攻撃するとダメージを与えることができる。

フタクチドックリ(幼虫)

【和名:ヤマトイシツツミ 科:イシツツミ科】
登場作品:2
フタクチドックリの幼虫。体色は鮮やかな緑色。幼虫であるため殻は無い。
直接攻撃できるかわり、ピクミンが張り付くと前方に振り払おうとする。また、地面に潜っていることがある。
生物図鑑によると、イシツツミ科の生物はショウヤムシ科の生物(後述のオオガネモチが属する)と同じく体内に住まわせたメタバクテリアの力で捕食した鉱物を消化する。成虫が出した岩にメタバクテリアが含まれていて、それを幼虫が食べることで体内にメタバクテリアを取り入れている。
なお、上記のフタクチドックリは和名が異なっており、『1』の一部攻略本では「(成虫)フタクチドックリは大陸からの種(つまり外来種)である。」と書かれていることから別種である可能性がある。
また、テリトリーを持ち個体で生息する成虫と違い、一つの生息域に複数生息していることがある。

ミヤビフタクチ

【和名:ミヤビイシツツミ 科:イシツツミ科】
登場作品:2
フタクチドックリの変種。砂鉄を含む岩石を好んで食べるため体色は鮮やかな赤色をしている。吐く岩は磁気を帯びており、オリマー達の宇宙服の金属に反応して進路を変えてくる。
岩の追尾性能はかなり高く、これを利用して別の敵を攻撃することもできる。しかしあまり長い間転がしていると壊れてしまう。
砂鉄を好むという点以外フタクチドックリと差はないが、ルーイメモによると何故かフタクチドックリより脂がのっているという。

目次へ戻る

クモ系統

ピクミンにはクモの名が付く生物も多く登場する。形態、攻撃方法などさまざまだが、共通する特性として、「歩行脚が四本である」「胴体は(おそらく)頭部一つのみで、足から釣り下がっているような形態をしている」という二点が挙げられる。脚の本数から考えて、すべてクモ類ではない。「ダマグモ科」と「ショイグモ科」の2科が存在する。

ダマグモ科には口、鼻、耳、目の、ほとんどの感覚器官が見あたらなく、また前後左右の概念がない。捕食らしき行動も見受けられない。性格はおとなしく、これといった天敵もないとされている。

ショイグモ科には口、目とおぼしき部分、また第五、第六の脚(=二本の腕)が存在する。また、このため前後左右を認識している。本来の性格はダマグモ科同様おとなしいが、ショイグモ科は背中に物を背負う習性があり、背負ったものによって性格が変化してしまうという特徴もある。草の汁などを食物として吸う。

ダマグモ

【和名:アシナガモクメツユハライ 科:ダマグモ科】
登場作品:12
『1』ではステージ「樹海のヘソ」のボス。専用の戦闘BGMがある。『2』では地下洞窟「クモの根城」のボス。地下洞窟「百戦錬磨の穴」でも中ボスとして登場するほか、地上ステージ「まどいの水源」でも登場する。
オリマーたちの目線には映らないほどの上空に巣をかまえて生息している。
体は金属質の物質で構成され、表面は蝋のようなもので覆われているため独特な模様とつやを持つ。胴体には目、鼻、耳、口などの器官はないが、ピクミン達を見つけると、頭上から落下し、さらには踏みつけようと迫ってくる。
作中でもとりわけて謎多き生物。何を捕食しているのかは不明であり、金属質である身体の成分からも推測できない。倒すと胴体が2つに割れ、ガラスが割れていくように消滅するので、解剖も行うことができない。しかし地上に登場するダマグモは倒すとペレットをたくさん落とすことから、ペレットをえさにしているとも考えられる。なお、何故か体力がなくなってくると煙を上げはじめる。
『1』では洞窟の辺境にひっそりと住んでいたようだが、『2』では太陽光の射す洞窟内、太陽光の射さない洞窟内、さらには地上と様々な場所に出現し、生息地の分類がはっきりとできない。
『2』では他の生物をダマグモの踏みつけに巻き込ませてダメージを与えることが可能(『1』ではダマグモの下を他の生物が通ることがない)。

ダマグモキャノン

【和名:アシボソエンマツユハライ 科:ダマグモ科】
登場作品:2
地下洞窟「地下の秘密基地」のボス。地下洞窟「百戦錬磨の穴」でも中ボスとして登場する。
機械と融合しサイボーグ化したダマグモ。前述の通りダマグモ科の生物は特に天敵がなく、強大な攻撃力を必要としていないことから、機械の方からダマグモにアプローチし、体を乗っ取ったものと思われる。実際、機械部分を開く際に、かなり無理な形で入り込んでいるのか、中の肉が裂けているのが確認できる。
他のダマグモとは違い、足が細く、ピクミンらを踏みつぶす行動はしない。代わりに、核となる球体の部分の下半分が連射可能なランチャー(+照準器用のレーザー探知機)になっており、これにて敵を捕捉、エネルギー弾を発射し破壊を試みる。ただし、火気管制システムの性能がそれほど良くないため、目標の捕捉と発射までのラグが大きく、射撃が追いつかないこともしばしばである。また、使用後は放熱のためしばらく使用できない。
4本の足の内、1本が機械化されており、これが関節を無視した可動範囲を持つため、常にこの足を軸として先に移動させる。
何の機械が融合したのか、どのように融合したのか、何を捕食し、何を機械の動力源にしているのなどかは全く不明。

ゾウノアシ

【和名:スソビロツユハライ 科:ダマグモ科】
登場作品:2
地下洞窟「百戦錬磨の穴」のボス。
「象の脚」という名のとおり、ダマグモよりも大きな足と頭部を持つ。結果的に踏み潰しやすい形状になっているが、これは地ならしを目的としたものであるという説もある。
体を作る材質はダマグモと異なりシリコンを主とし、体表は毒々しい艶を持つ。
倒すとダマグモ同様消滅してしまう。その際に大量のタマゴムシを撒き散らすことがある。
ゾウノアシの足の攻撃当たり判定はダマグモと同様に他生物にもあり、「vsモード」において、ゾウノアシに踏みつぶされた生物は即死する。
ルーイメモによると「煮ても焼いても鉄臭さが抜けない」とのこと。すぐに消滅してしまうこの生物をどのように調理したのかは謎のままである。

ショイグモ

【和名:セオイカナエグモ 科:ショイグモ科】
登場作品:2
自分の数十倍の重さのものから仲間の死骸まで、動かせるものなら何でも背負おうとする。捕食するものは主に草木の汁。
普段はおとなしい性格で、草むらの中などに隠れていることが多い(生物図鑑より。実際に草むらに隠れている様子は見られない)が、危険になると攻撃する。その点は全てのショイグモに共通した特徴である。サクレショイグモ以外は、ピクミンから逃げるように動くと言う点も共通している。
なお、以下の5種は全て同一の種で、成長過程において周辺環境などの影響で変化したものである。
ベニショイグモ
赤いショイグモ。身の危険を感じると自衛のため可燃ガスを吐きだし、あごを火打石のように打ち着火し、炎を吐き出してくる。
キショイグモ
黄色いショイグモ。体内に発電器官を持ち、身の危険を感じるとその電気を放電する。
ルリショイグモ
青いショイグモ。身の危険を感じると、金属の酸化を促進する液体を吐き出す。この液体はオリマーらの宇宙服にダメージを与える。
ムラサキショイグモ
紫色のショイグモ。身の危険を感じると、混ざると毒性を持つようになる2種類のガスを、体外で合成して放つ。
サクレショイグモ
バクダン岩を背負っている黄色に黒の縞模様のショイグモ。敵を見つけると、バクダン岩に点火した上で迫ってくる。非常に攻撃的な点で、他のショイグモ科の生物とは性格が大きく異なる。ショイグモ科は背負ったものにより性格を影響されやすいためバクダン岩という危険物に影響されていると考えられる。
天井から突然落下してきてピクミンたちを襲うもの、待機していてオリマーやピクミンが近づくと襲ってくるもの、死角から突然現れて襲ってくるものがいる。
ちなみに、生物図鑑で爆発する瞬間にZボタンを押すと画面がフリーズする。

ヘラクレスオオヨロヒグモ

【和名:ヤタシオオヨロヒグモ 科:ショイグモ科】
登場作品:2
地下洞窟「夢の穴」のボス。『2』のラストボス的生物で、ルーイを捕まえていた(ドルフィン初号機は「ルーイがこのクモの脳をジャックしていた」と説明している)。
ショイグモ科の中で最大の生物で、さらにゲーム中に登場するものは、偶然兵器のような4つのお宝「フレア・キャノン」「モンスター・ポンプ」「マイナスイオン・コンバータ」「ケミカル・ウエポン」を背負い、それらから何らかの影響を受け、突然変異した種である(生物図鑑でオリマーは「背中に背負った薬品瓶が遺伝子に影響を与えた可能性がある」とも記している)。
その影響として、元から大きな体躯がさらに異常発達・巨大化し、また元来は温厚だった性格が大変凶暴なものになった。本来は巨体のため外敵がおらず、食性のため狩りをする必要もないので、背負ったものに性格が影響されるというショイグモの特性による性格の変化だと推測される。
背負ったもののそれぞれは、火・水・電気・毒という、ゲーム中に登場するピクミンにとっての全ての無機的脅威であり、ピクミンの掃討には非常に適した形となっている。
武器は強化された宇宙服にもダメージを与えられるほど強力だが、武器を失うと腕を使った振り払い以外、これといった攻撃ができなくなる。
倒されると、大量の泡のようになり、地面に落ちていく。ちなみにゲキニガスプレーで石化させて倒すと、ウジャダニほどではないがエキスを大量に落とす。
公式サイトの人気投票(敵キャラ部門)ではダマグモキャノンと並び人気で、その結果1位に輝いた。

目次へ戻る

水中の生物

ピクミンには浅い水中や低い陸地にいる生物も多い。また、チャッピー系統に分類したダンゴナマズも水中にいることがある。

イモガエル

【和名:ダルマイモガエル 科:イモガエル科】
登場作品:12
卵のような形をした体に黄色の体色と、目から平行に並ぶ緑色の斑紋が大きな特徴である。跳ぶことに特化したため、泳ぎは上手でない。
産卵前後の時期は攻撃的になり、自分よりも小さく動くものを何でも押しつぶそうとする習性がある。
イモガエルは卵や幼生を捕食する敵(ダンゴナマズ・青ピクミンなど)からの捕食を防ぐため、あまり目につかないような所に産卵する。卵が孵った幼生がオタマである。
『2』では洞窟内の水気が少ない所にも出現することがある。

マロガエル

【和名:マロイモガエル 科:イモガエル科】
登場作品:12
地下水脈に流され、そのまま洞窟に棲みつき、体が洞窟生活に適応するように変化したイモガエル。岩の隙間に潜れる様に体が平たく変化している。長い洞窟生活のためイモガエルのような鮮やかな体色はなくなり、色白になった。ゲーム中でも洞窟にしか生息しない。
イモガエルとマロガエルの強さは身長差などを含め『1』ではイモガエルの方が上だが、『2』では逆転し、マロガエルの方がジャンプ力があり強くなっている。

オタマ

【和名:ダルマイモガエル 科:イモガエル科】
登場作品:12
イモガエルの卵から孵った幼生。水中を泳いでいる。陸地に上がると跳ね、水中に少しずつ戻ろうとする。
『1』では「希望の森」で後ろ足が生えているオタマが登場したが、『2』の地形が同一の「めざめの森」ではそのオタマがいた水場がなくなり、同ステージの別の場所でイモガエルを見られ、さらに別の場所で足の生えていないオタマも見られる。
『2』では仲間にする前の野生の青ピクミンがオタマを捕食しようとしていたことから、幼生オタマは基本的にピクミンに狩られる捕食対象であるようだ。

ヤマシンジュ

【和名:ハエトリヤマシンジュ 科:?科】
登場作品:1
二枚貝で、移動は一切できない。中に真珠を持っている(宇宙船パーツを持つ者もいる)。真珠に宝石としての価値はないが、栄養価は高い。
真珠は餌をおびき寄せるためのおとりで、この栄養価の高い真珠に誘われて貝の中に入り、粘液に包まれた真珠を取り外そうとしている内に殻を閉じて捕食、消化する。
真珠を取り出した後もヤマシンジュは死んだわけではなく、ピクミンを貝の中に立たせると貝を閉じて捕食しようとする。但し、真珠が取り出されるとなぜか他の生物を殺したときのように魂が抜け出るエフェクトが表示される。

シャコモドキ

【和名:アメリケシャコガニ 科:アナジャコ科】
登場作品:2
見た目はシャコの仲間のようだが、「モドキ」とあるようにシャコの仲間ではなく、実際にはヤドカリの仲間。巣穴を持ち、自分の巣穴の近くに来た小動物を引きずり込んで食べる習性がある。
生息域は広く、水中・水辺・水が全くない陸地など、どこでも生息できる。
弱点は背中だが、ピクミンを捕まえ損ねると巣穴に戻るときに後ろ向きになり、大きな隙となる。しかしピクミンがつかまると、巣穴に戻るときに後ろ向きにならずバックするように戻る上、捕まえ損ねたときよりも早く巣穴に戻るため攻撃があまり効かなくなる。基本的に巣穴に引き込まれるまでピクミンを殺さないが、巣穴に戻られると一切攻撃はできなくなる。
サイズの若干大きなものと、小さなものの2種類がいるが、両者の強さは変わらない。

ツブラメケメクジ

【和名:ハンジュクケメクジ 科:ケメクジ科】
登場作品:2
貝類からケメクジに進化する途中の段階のもの。重要な器官を奥へ引っ込めるという貝類の名残がまだ残っている。えらもケメクジより大きい。
陸地でも活動できるが、陸上よりも水中のほうが活発になる。
性質は後述のケメクジに準じるが、あまり攻撃的でなく、光への関心も示さない。

ケメクジ

【和名:ヒトハナケメクジ 科:ケメクジ科】
登場作品:2
地下洞窟「シャワールーム」のボス。地下洞窟「百戦錬磨の穴」でも中ボスとして登場する。
貝類から進化して殻を捨てた種類。背中についている花のようなものはえらであり、同時にケメクジの弱点でもある。ツブラメケメクジより移動が早く、陸地でも活発に行動できる。
粘着性のある7本の触手で獲物を捕らえ、捕食する。光るものは積極的に捕食しようとする習性から、オリマー・ルーイ(社長)のうちリーダーであるほう(識別灯が光っているほう)に反応する。動きが早く背中に回りこむことは不可能に近いため、リーダーをいつでも交代できることを利用して2人でピクミンを連れてケメクジを挟み込めば攻撃可能。また7本の触手での攻撃の際は隙ができ後ろに回り込むことができる。

目次へ戻る

ムシ

ピクミンには虫の様な生物が多数登場する。一体一体では弱いが、他の生物と同時に現れることで強敵となるものも多い。

コガネモチ

【和名:タテスジルリコガネモチ(『1』では非公開[1]) 科:コガネモチ科】
登場作品:12
地中から突然出てくる。ピクミンを背中に当てると大地のエキスあるいはペレットを出す。この習性から、ピクミンはコガネモチが好きで、コガネモチを見ると隊列を離れて追いかけていく。しかし、単独では背中に攻撃を当てられないので徒労に終わる。
体内にためたペレットは特殊な膜で覆われていて少なくとも半年間は腐敗しないことが分かっている。
本来は夜にペレットを集めるために行動するが、住処の上を通った時などは昼でも地上に出現する。
『2』では『1』より体が小さくなり、三回までしかひっくり返せなくなった。

オナラシ

【和名:ミドリヒメオナラシ 科:コガネモチ科】
登場作品:2
生態や行動パターンはコガネモチと同じだが、メタンガス硫化水素を含んだ毒ガス同然の「」を頻繁に放つ。白ピクミン以外がこれに触れると毒を浴びた状態になる。これは、生理現象的に「へ」を放っているだけであり、ピクミンや天敵に対する攻撃手段として故意に毒ガスをまき散らしているわけではない。
コガネモチのようにひっくり返すことで大地のエキスやゲキニガエキスを出す。

オオガネモチ

【和名:ショウヤコガネ 科:ショウヤムシ科】
登場作品:2
上の2種同様地中から突然出てくる。金色に光っていて、外見はコガネモチと似ているが別種。
地中で鉱物を餌とし、イシツツミ科の生物(前述のフタクチドックリが属する)と同じように体内のメタバクテリアによってそれを消化する。
コガネモチ科の生物同様ひっくり返すことができ、コガネモチよりも多くのエキスを落とす。お宝を持っている個体もいるが、鉱物ではなく菓子系のお宝を食べていたと思われるものもいる。
標本が高く売れるといわれているが、これは鮮やかな外殻の色や鉱物とともに摂取した貴金属に加えオオガネモチが地上に登場することが少ないからであり、ゲーム中でもコガネモチ・オナラシより登場頻度は低い。

ウジンコ

【和名:ヒラバヒメアギト 科:ヒメアギト科】
登場作品:12
地中から数匹の群れで現れる。羽や脚は退化しており、地面をはうように移動する。
紫色の雄と乳白色の雌がいる。雄は顎が発達しているためピクミンを攻撃することがあるが、雌は攻撃手段を持たない。ただ、雌はピクミンが分泌する寒天状の物質を好んでいるらしく、ピクミンに接近してくることがある。
草食で、水場などにかけた橋の木を食べて破壊してしまう。水中では呼吸ができないので、水中にいるウジンコは体力が減っていく。
雄は、『1』ではピクミンを食べ始めるとそれが終わるまで倒せなかったが、『2』ではその前に倒せるようになり、口に挟まれたピクミンを助けられるようになった。

トビンコ

【和名:トビヒメアギト 科:ヒメアギト科[2]
登場作品:12
この種の雄のみがヒメアギト科で唯一羽を持つ。シリーズを通してゲーム中に出てくるのは雄で、雌は土の中で一生を送る。(生物図鑑より)。
ウジンコと同じく地中から数匹の群れで現れ、ピクミンを攻撃する。ダメージを受けると空中に逃げ、体力を回復しようとするが、空中にいる状態でピクミンを投げて当てられると即死する。水に弱く、着水時は体力が減っていく。
『1』ではウジンコのように橋を壊したが、『2』では橋を壊しているところは観察されていない。ウジンコ同様、『2』では『1』と異なりピクミンが口に挟まれた場合に倒して助けられるようになった。

ハオリムシ

【和名:アカメモンツキバオリ 科:ハオリムシ科】
登場作品:2
甲殻の蛇の目模様が特徴的でハオリムシ科の代表とされる。ウジンコと同じく橋を捕食し破壊する。
地中に体の半分を埋めていてピクミンやオリマーが近くを通るとゆっくり追ってきて、口吻でピクミンたちを突き刺すように攻撃してくる。甲殻が体を固定する役割をし、それがピクミンを突き刺す攻撃が可能な理由である。突き刺されてからピクミンが死ぬまでの時間がかなり長く、その間無防備になる。
耐久力はアカコチャッピーとほぼ同じだがアカコチャッピーよりも反応が早い。
殻は丈夫で、そこにピクミンをまとわりつかせてダメージを与えることが出来ないが、紫ピクミンをぶつけられると気絶する。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』のステージ「とある星」の背景として登場している。また、ハオリムシとよばれる生物は実在するが[3]、関係はない。

ハナゲイモ

【和名:ハナゲムシ 科:ハナゲ科】
登場作品:2
ピキノツユクサの周辺の地中に生息し、その実を糧としている。食料を植物に頼っていることから、一次消費者であり、生態系では植物に次いで低層に位置する生物である。ピクミンにすら捕食対象と認識されているようだ。
ゲキニガスプレーで固めることが出来るが、ピキノツユクサの紫の実は平気で食べる。
『2』の時点では、成虫の姿は確認されていない。

エレキムシ

【和名:キモンエレキムシ 科:エレキムシ科】
登場作品:2
グリコーゲンだけでなく電気エネルギーも生命活動に利用するハイブリッド昆虫。脚にはえた毛の摩擦と筋肉によって電気を作り出し、デウスウキスマキナフィールド状の電池構造体にデウス帯電させ蓄電する[4]
群れで生息し、近くにいる仲間との間で放電を行い、仲間が近くにいない時にも帯電という形で放電を行う。これは蓄電された電力を調整するためで、本来は攻撃目的でなく、ピクミン達が近くにいなくても定期的に行う。
背中は硬い殻で覆われており、転倒させるなどして柔らかい腹部を攻撃しないとダメージを与えられない。

タマゴムシ

【和名:タママユダマシ 科:タマゴムシ科】
登場作品:2
卵に寄生する虫。成虫になると、ある種の雌が好むにおいのフェロモン(ピクミンはこれを苦手とし、これによって混乱するが紫ピクミンは平気なようである)を出し、自分を丸のみにさせる。そうして体内に侵入した先で見つけた卵に自分の卵を産みつける。
主にタマゴの中に10匹前後で寄生しているが、地中から群れで湧き出してくることも多い。紫ピクミンの落ちる衝撃で一掃することができる。

サライムシ

【和名:テナガドウガネサライムシ 科:サライムシ科】
登場作品:12
陸上生活で退化した翅の代わりに、発達した触角で飛ぶことが可能になった非常に珍しいムシで、ピクミンをさらう習性を持つ。さらっても殺したり食べたりする訳ではなく、土に埋めるだけである。しかし、水の中に落とされると青ピクミン以外は埋まらずに溺れてしまう。『2』の地下洞窟では足場のないところにピクミンを落とされることがある。
サライムシ科の生物は習性が面白いものが多いのだが、前述のさらう理由のように習性に関しては不明な点が多い(生物図鑑より)。
離れて観察していると「手もみ」をしている姿が見られる。
『1』ではオリマーと等速で飛んでいて何処までも追いかけて来た上、普段の高さは黄ピクミンしか届かなかったが、『2』ではスピードが遅くなり、どのピクミンを投げても届くようになり、逃げられるようになった。

トテツチホカシ

【和名:トテツチホカシムシ 科:サライムシ科】
登場作品:2
サライムシの近種。ピクミンではなくオリマー達をさらう。しかしよほどの不注意でなければさらわれることはなく、この虫にさらわれることは恥ずかしいということから「サラシムシ」という異名を持つ。
名前の由来は「取って土にほかす(関西方言、捨てる)」から来ている。

サクレウラメ

【和名:カギタマサクレウラメ 科:オトシムシ科】
登場作品:2
バクダン岩を作ることが出来る敵。風船(らしき器官)で低空をゆっくりと飛んでいる。非常に攻撃的で、敵を発見するとすぐさまバクダン岩を精製・投擲してくる。
単体だとそれほど強い敵ではないが、足場が悪い場所に出現する、ショイグモやサライムシなどと共に登場するなど一筋縄での駆除はいかない条件下にいることが多く、やっかいな敵である。
風船らしき器官で浮遊する、バクダン岩を作れるなど、他の種と共通点のない謎の多い生物の1つで、オリマーはどこかの生態系から迷い込んだ外来種なのではないかと推測している。

カマドフマ

【和名:フエフキカマドフマ 科:カマドフマ科】
登場作品:2
暗いところを好む虫。いつもは天井に張り付いているが、時々下りてくる。
特殊な周波数の鳴き声でピクミンを混乱させてくるが、これはピクミンから逃げるためで、攻撃に用いられることはない。混乱したピクミンはカマドフマをリーダーと勘違いし、たとえカマドフマが水中に入っても追いかける。
カマドフマが存在するとお宝探知機が正常に作動しなくなる。

ハンボ

【和名:ミドリコノハムシ 科:コノハムシ科】
登場作品:2
もともとはアメンボの仲間で、それが擬態生活に適応進化したもの。背中に木の葉を背負っているように見えるがこれは羽が退化(擬態のための進化ともいえる)したものである。
ほぼ完全に擬態しているため泳ぎは苦手で、溺れはしないが水に入ると動きが遅くなる。ピクミンには攻撃してこないが振り払うことはできる。
なお、コノハムシ科はナナフシの仲間に実在する。

サンショクシジミ

【和名:モンナシモリシジミ 科:モリシジミ科】
登場作品:2
チョウの仲間。マーガレットなどの花を揺らすと出てくることがあるほか、地下洞窟で大量に飛んでいることがある。しかしピクミンが近づくと数十秒後に上空に飛んでいってしまう。
ピクミンを投げて当てると倒すことができ、死骸とともに大地のエキスが落ちることもある。
黄色のサンショクシジミが最も多いが赤色や紫色のものもいることがある。赤と紫は存在が珍しい上、倒すと低確率でその色に対応した色のエキスを落とすことがある。
ゲーム中には登場しないが微妙に赤がかかった黄色のものなどもいるようで、紫 → 黄 → 赤と微妙な色の違いを並べたサンショクシジミの標本は蝶コレクターにはたまらない逸品で、オークションで高値がつくこともあるという(生物図鑑より)。

ゴロムシ

【和名:オオダンゴロムシ 科:コロガリムシ科】
登場作品:2
地下洞窟「混沌の魔窟」のボス。
大型の甲虫。しかし甲虫らしい要素は少なく、「ダンゴロムシ」という和名のとおりダンゴムシに近いものが多い。
右手が発達した左右非相称な生物で、青い功殻と赤い表皮をもち、どちらもつやがある。発達した右手にはとげがついているが、専ら転んだときに起きあがるためとピクミンを振り払うことを目的につかわれ、とげ自体に攻撃性はない。
攻撃的な性格を持っていて、ピクミンに対して転がって押しつぶそうとする。転がっているときに壁にぶつかると仰向けに倒れるが、そのときに見せる赤く光る腹部が弱点。
ゴロムシが壁にぶつかると落石が発生する。そのとき、たまに卵が落ちてくることがある。
他の生物と比べて体力の回復が速く、倒しにくい。

目次へ戻る

その他生物

コマンマン

【和名:オボコクラゲ 科:ホトクラゲ科】
登場作品:2
浮遊しているクラゲ。体色は半透明な青色。
ピクミンを口柄から吸い上げ消化するのだが、吸い上げられてから消化されるまでにはかなり時間がかかるため、ピクミンが捕食されても一気に攻撃を仕掛ければ助けることは十分可能。
最近は外来種(=オオマンマン)に押されて生息域を狭めている。
「オボコ」とは関西方言で「幼い」を示す「おぼこい」から来ている。

オオマンマン

【和名:ヨミノホトクラゲ 科:ホトクラゲ科】
登場作品:2
コマンマンと同じく浮遊している。体色は半透明な桃色で、コマンマンより一回り大きい。
ピクミンだけでなくオリマーまでも吸い上げるが、オリマーが吸い込まれたときにはオオマンマンはすぐ地面に落下する。ピクミンを消化するまでの時間はコマンマン同様に長い。
コマンマンも含め、クラゲ特有の刺胞がないのも特徴のひとつである。また、普通クラゲは水中に存在し、その身体の水分割合を95%以上に維持しているはずであるが、ホトクラゲ科については体内の水分割合と水分保持のメカニズムについては作中では触れられていない。
両者とも死亡時は破裂して消滅してしまうため、死骸は残らない。

ヘビガラス

【和名:オジロヘビガラス 科:ヘビガラス科】
登場作品:12
『1』ではステージ「希望の森」で登場。『2』では地下洞窟「白い花園」のボス。地下洞窟「ヘビガラスの穴」「百戦錬磨の穴」でも中ボスとして登場するほか、地上ステージ「ねむりの谷」「めざめの森」でも登場する。『2』ではもっとも登場頻度の高いボス敵である。
ヘビカラスを合わせたような生物。顔は白色でくちばしは黄色、首は長く青色である。
地面から突然現れ、くちばしでピクミンをついばもうとする。地面のコンディションの影響で地中から現れるときにくちばしがつかえることがある。
姿が酷似する「ヘビガモメ」という生物が存在し(生物図鑑によると生息域も同じである)、両者は尾羽の斑紋の有無で区別できるというが、ゲーム中では倒しても尾を見ることが出来ないので識別は不可能。図鑑にはヘビガラスしか登録されない。
分布の範囲の広さと種が明確に表す地域性により、デメマダラに次いで比較分類される。

アカヘビガラス

【和名:ヒデリガミガラス 科:ヘビガラス科】
登場作品:2
地下洞窟「ヘビガラスの穴」のボス。地下洞窟「百戦錬磨の穴」でも中ボスとして登場する。
頭が赤、くちばしが黄色、首が緑色のヘビガラス。1本の足があり、その足で跳ねるようにして移動することができる。
ヘビガラスの仲間は土中の生活が長かったため、鳥にしてはあまりに目は良くないが、鼻先にヘビ同様ピット器官(熱探知器官)を持ち、正確に獲物を襲うことができる。ヘビガラスと同様くちばしが閊えて、地上に出るときに手間取ることがある。
比較的広い場所を縄張りに持っている。ヘビガラスとの共生も見られる。

目次へ戻る

謎の生物

ピキマキ

【和名:ピキマキミツムシ 科:ミツムシ科】
登場作品:12
普段は透明だが、オリマー達が近づくと興奮して内蔵が発色し透けて見える。
『1』では大地のエキスを、『2』では卵をぶらさげて飛んでいる。ピクミンを投擲して命中させるとぶらさげた物を落として消える。

ミウリン

【和名:ミウリン 科:?科】
登場作品:12
体の左半分が異常に発達した、左右非対称の体を持つ珍しい生物。
高度に発達した知能を持つらしく、捕食による生存を捨て、自ら植物を栽培・培養することによって食料を得ているようだが、実際に栽培した植物を捕食する様子は確認できない。ピクミンやオリマーを発見すると地中に埋めようとする習性があるのは、これらを植物と勘違いするためである。
ミウリンを倒す前にピクミンを引き抜こうとすると襲いかかってくる。ちなみに埋められたピクミンは、オニヨンからはき出されて地中に埋まったものと同様に引き抜く必要があるが、埋められるとすぐに花が咲く。
『1』ではこちらから攻撃を加えなければ何もしてこなかったが、『2』ではピクミンたちが近づいただけで埋めようとする。
本来植物を食べる生物だが、お宝を捕食していることもある。

ミズモチ

【和名:オオフグリミズモチ 科:?科】
登場作品:1
リキッド状の粘性の大きい物体が青色と黄色の2つのを内包している。黄色の核が感覚器官であり、外敵を発見するとこちらの核を向けて近づいていく。青い核はミズモチの本体とも呼べるものである。
ピクミンが攻撃対象とするのは青い核だが、黄色い核にピクミンをぶつけると炸裂をおこし、青い核を攻撃している最中のピクミン達は吹き飛ばされ、自らもその体力の半分近くを失う。リキッド状の物体は青ピクミン以外が触れると弾き飛ばされて死亡する。オリマーが触れても弾き飛ばされる。
ゲーム中に登場するのは産卵前の融合形態である。このことからミズモチは卵生であるといえる。

ドドロ

【和名:オオドロアメフラシ 科:?科】
登場作品:1
下半身の大部分が気化している生物。「大水源」に巨大な卵があり、それを攻撃すると現れる(攻撃しなくとも、一定時間以上卵を眺めているとドドロが現れる)。ただし遭難15日目を過ぎると卵は現れない。
体の下半身部分にあたる、気化によって生まれたガスはピクミンにとっては強い毒性があり、ピクミンが接触すると即死する。衝撃波を出し、地に埋まっているピクミンを引き抜いた上で、ガスによってピクミンを死に至らしめる。さらにオニヨンの真下に立ってピクミンを呼び出すことを妨害することがある。
死亡した後に出現する黒い球は『1』で最も栄養価が高い。
なお、ドドロは孵化に失敗したミウリンだとの説がある。

タマコキン

【和名:テッポウコキン 科:?科】
登場作品:2
魚類の究極進化形の一種。体表が魚類の鱗状の模様となっており、体の一部が機械化されている。ステージ内のほぼ全域を珍妙な音を立てて歩き回り、オリマーやピクミン達を発見すると、デウススパイラルチャンバー加速器を用いて加速収束したBB弾(バイオバレット弾)を3つ同時に打ち出す。発射されたBB弾の方向にはばらつきがあり、何かに接触すると同時に炸裂する。
口吻は専らBB弾の発射を目的として使われ、捕食を行うことはない。そのため生命活動に必要なエネルギーの全てをゼンマイによるエネルギーに頼っており、生物群集からは切り離された存在である。
物理的に体力が無くなるまで攻撃しても、しばらくすると自動的にゼンマイがまかれ、体力を回復して復活してしまうので、事実上の死なない生物である(オニヨンに回収された場合のみピクミンの栄養として処理され死亡する)。このため、体内に永久機関を持つと推測される。
ゼンマイを巻くために立ち止まった時が攻撃のチャンスだが、防御板があるために前面からではダメージを与えられない。
ちなみに、このBB弾は直撃を受けない限りピクミン達は死ぬことはないが、爆風によって吹き飛ばされ花が散らされることはある。タマコキンをうまく誘導すれば、BB弾で他の敵も倒すことができる。

アメボウズ

【和名:ヤマトアメビト 科:?科】
登場作品:2
地下洞窟「水中の城」のボス。
巨人のような姿をした生物。体は水飴の様な見た目だが、常に原型を保ち、また透明度は高い。そしてその実体は実次元に存在せず、ピクミンの攻撃が一際通用しない。
「水中の城」の1 - 4層目にて、同じフロアに一定時間居続けると、石のローラー2つとともに突然上方から降ってきて、敵を含むありとあらゆる生物と障害物を乗り越えて踏みつぶし、ステージ内を走り回る。ローラーの下敷きになると、オリマーとルーイ・社長以外のいかなる生物も即死し、間欠炎などの障害物(土の壁を除く)も一瞬で破壊される。5層目(最終層)のものは円形の広場の中央に行くと経過時間に関係なく降ってくる。
紫ピクミンを投擲すると実体化する。これについて、本体は別の次元にあり、紫ピクミンが落下した衝撃で生じる衝撃波をぶつけることで初めて本体を別次元から呼び戻すことができるとの説がある。実体化した際の本体は紫色をしている。作中でも特に謎の多い生物として位置づけられており、もしかしてアメボウズは実在せず、集団幻覚だったのでは、とまでオリマーは語っている。しかし、ローラーが現実に存在していることは明白であり、ピクミン達は押し潰される。
アーチ型の壁がある場所(アメボウズが通行困難な場所)をむりやり通ってしまい、そこから出られなくなってしまうこともある。

目次へ戻る

半動半植物

ピクミンシリーズには、植物と動物の性質を併せ持った半動半植物と呼ばれる生物が登場する。半動半植物にはピクミンを攻撃してくる生物も存在する。

厳密にいえば植物ではないが、キノコなどの菌類もここに分類する。

ポンガシグサ

茎が短く、地面から直接咲いているような形状を持つ花。
オリマーの観察日記には「この科の植物の葉は肉厚で柔らかく……」と書かれているが、全体に5枚の花弁とその下に4つのがくがあるのみで、葉に当たる部分が見当たらない。
生物図鑑によると半動半植物らしいが、移動は一切しない。神経のようなものはあるのか、花弁にピクミンが触れると、一瞬花弁を閉じる。光合成以外の方法で養分を得ている。
ピクミン・オニヨンとともに生物界の常識から大きく外れている。『1』ではピクミンの亜種または進化形なのではないかとも書かれている。
花弁は鮮やかな色で、ピクミンの色に対応する5色の種類があり、投げ入れられたピクミンをそのポンガシグサと同じ色にして吐き出す。『1』ではこれを利用しなければ取れないパーツがあり、『2』の紫・白ピクミンはポンガシグサ以外に増殖方法がないため、ゲームにおいて重要な役割を果たす植物である。
『1』では1度に10匹までピクミンを入れることができ、50匹入れると消滅するが、翌日には復活する。
『2』では地下洞窟にしか存在せず、そのポンガシグサの色以外のピクミンを5匹入れると枯れ、消えてなくなる。
それぞれ、青臭い・激辛・酸味が強い・脂質が多い・アシが速く腐りやすいという特徴がある。特にムラサキポンガシグサは「森のバター」の異称を持つ(ルーイメモより。アボカドも森のバターの異称を持つ果実だが無関係)。
ルリポンガシグサ[5]
【和名:ルリポンガシグサ 科:ポンガシグサ科】
登場作品:12
ベニポンガシグサ[5]
【和名:ベニポンガシグサ 科:ポンガシグサ科】
登場作品:12
キイロポンガシグサ[5]
【和名:キイロポンガシグサ 科:ポンガシグサ科】
登場作品:12
ムラサキポンガシグサ
【和名:ムラサキポンガシグサ 科:ポンガシグサ科】
登場作品:2
シロポンガシグサ
【和名:シロポンガシグサ 科:ポンガシグサ科】
登場作品:2
ポポガシグサ
【和名:ポポガシグサ 科:ポンガシグサ科】
登場作品:2
まだら模様のポンガシグサで、白色の地に赤 → 黄 → 青と色を変える斑点がある。
ほかのポンガシグサと違いピクミンを1匹しか入れられないが、ピクミンを投げ入れたときの斑点の色のピクミン9匹(ただし、投げ入れる直前にいるピクミンが93匹以上、つまりポポガシグサからピクミンが9匹出るとピクミンの数が101匹以上になってしまう場合は、100匹を超えない最大数のピクミン)を放出して枯れる。一方的にピクミンが得をしているようである。

ペレット草

【和名:アメノツユクサ 科:アメアオイ科】
登場作品:12
茎部分が半動半植物。花の部分に大地のエキスを結晶化してできたペレットがついていて、それにピクミンをぶつけるとすぐにペレットを落とせる。茎を攻撃してもペレットを落とせる。
『1』では1ペレットをつけたもののみ登場したが、『2』では5・10・20ペレットをつけた巨大変種が登場する。巨大変種もペレットの落とし方は同じ。なお、茎の耐久力は『2』の方が高い(耐久力はペレットの大きさに依存しない)。ペレットの色が固定の物と赤 → 黄 → 青と変わる物があり、変わるものは倒したときの色のペレットが落ちる。
ペレットはピクミンの栄養であり、同じ色のオニヨンに運ぶとより多くのピクミンが生まれる。1ペレットとはピクミン1匹で運べるペレット。5・10・20ペレットも同じ。

ボケナメコ

【和名:アカボケオオナメコ 科:?科】
登場作品:1
歩くことや走ることができるキノコ
実際のキノコのように胞子を出すことができ、それを浴びたピクミンをキノコピクミンにして洗脳する。
食用のキノコで、美味であるというところから、ボケナメコに毒性はないようである。

びっくり菊

【和名:キクヅモリ 科:キクヅモリ科】
登場作品:2
根を足のように使って歩けるようになった半動半植物。捕食により養分を得る完全な捕食者となったため、光合成を行わなくなり、結果として葉が退化もしくはなくなった。
普段は地中に体を埋めており、その姿はマーガレットそっくりに擬態(元々植物なので「擬態」という表現は当てはまらない)しているが、びっくり菊は花の中心部に目があり、葉がない。
ピクミンたちが近くを通ると姿を現し、ピクミンを食べようとするが、失敗すると胴体に口が当たり転んでしまう。
「のぞみの大地」では何故か花を枯らすアオケダタラと同じ生息域にいる。

目次へ戻る

植物

地球に実在するものも含まれる。触れると揺らすことができる。

ヒカリキノコ
【和名:タマヒカリタケ 科:ヒカリタケ科】
地下洞窟内で青く光っている。
クローバー
【和名:シロツメクサ 科:マメ科
モモフグリ
【和名:オオイヌノフグリ 科:ゴマノハグサ科
タンポポ
【和名:カンサイタンポポ 科:キク科
綿毛のものは揺らすと綿毛を飛ばすことができるが、綿毛が尽きることはない。
ツクシ
【和名:スギナ 科:トクサ科
ネコジャラシ
【和名:エノコログサ 科:イネ科
ヒカリエノキ
【和名:フタエヒカリエノキ 科:?科】
洞窟内で赤や緑に発光している。紫ピクミンを近くに投げると光が消えることがあるが、触れることで元に戻る。外見はLEDに似ている。
マーガレット
【和名:モクシュンギク 科:キク科】
ゼンマイ
【和名:ゼンマイ 科:ゼンマイ科】
若芽
【和名:- 科:?科】
何の芽か不明。

その他

以下は『2』の図鑑には登録されない。

ウジャダニ
【和名・科ともに不明】
登場作品:2
ある特定の場所にのみ現れるダニのような生物。ただ動き回っているだけで、攻撃もしてこないが、衝撃を与えると毒を吹き出す。また、攻撃すると石を壊したときの様な音と共にエキスを大量に出す。
ピキノツユクサ
【和名・科ともに不明】
登場作品:2
5つの実をつけていて、赤い実がゲキカラスプレー、紫の実がゲキニガスプレーのもとになる実で、それぞれドルフィン初号機の所へ持って行き、10個集める毎にスプレー1回分となる。のぞみの大地では2種類の実が混在している個体もいる。
ハナゲイモが実を食べている場合があるが、ピクミンをピキノツユクサに上らせることで落とせる。また、無くなった実はしばらくすると復活する。
カビダマ
【和名・科ともに不明】
登場作品:2
灰色の球体(地面から生えている為に半球となっている)。ピキノツユクサの周囲に主に出現し、カビを張り巡らせ、ピキノツユクサや他の植物を枯らす。
球体部分を攻撃することで壊し、周囲を元に戻すことが出来るが、数日後に復活する。
大地のエキスが出る草
【和名・科ともに不明】
登場作品:12
ピクミンが引き抜くと大地のエキスが出ることがある。同じようにピクミンが壊すと大地のエキスが出ることがある小石もある。

目次へ戻る

脚注

  1. ^ 『1』のエンディングでは紹介されないため。
  2. ^ トビンコのみ唯一『1』から科の設定がある(エンディングの解説文中に「ヒメアギト科」という言葉が使用されている)。
  3. ^ チューブワーム参照。
  4. ^ なお、デウスウキスマキナ (Deus ex machina) とはラテン語で「機械仕掛けの神」の意味。
  5. ^ a b c この3種の『1』における通称・和名はすべて「ポンガシグサ」であり、色名が付記されているのは『2』のみ。