「ツープラトン」の版間の差分

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2009年5月21日 (木) 03:44時点における版

ツープラトンとは、プロレスの試合における用語である。合体技同時技合わせ技ダブルトリプルなどとも呼ぶ。

概要

主にプロレスタッグマッチで2者(あるいは2者以上)が同時に1人を攻撃することをいう。特に複数人で協力して仕掛けるプロレス技をいう。

語源は「two platoon(2個の小隊)」である。

プロレスのルール上ツープラトン行為は反則であるが、5カウント以内の反則は許されるというルールもあるため、いきなり反則負けになることはほとんどない。

かつては走ってくる相手へのカウンターのダブルエルボーバット、ダブルチョップジャイアント馬場坂口征二ジャンボ鶴田とのコンビで繰り出したダブルカウンターキックなどのパターンに限られていた。「二人で一人と戦うのがタッグの定石」とは当時から言われていたが、タッチワークや自軍コーナーに引っ張り込んでの二人がかりでの攻撃、といった分野が主であった。ルー・テーズは味方がフォールされた際のカットすら「ナンセンスだ」と語っている。

1980年代前半になって、長州力アニマル浜口スタン・ハンセンブルーザー・ブロディのハイジャック・パイルドライバーロード・ウォリアーズの各種ツープラトン攻撃などが出現し、今のツープラトン攻撃全盛時代に至った。

打撃技の場合、普通は相手を自分たちの正面において技を掛けるが、相手の前後に立ち、挟むように技を掛けた場合は「サンドイッチ」と称する。

主な種類

代表的なツープラトン攻撃を抜粋して記載する。

打撃技
  • ドロップキック - 2人同時にドロップキックを仕掛ける。
  • フロント・ハイキック - 2人同時にフロント・ハイキックを掛ける。互いに肩を組んで仕掛ける場合が多い。
  • サンドイッチ式ラリアット - 相手の前後から挟み込むように同時にラリアットを仕掛ける。「クロス・ボンバー」とも呼ばれる。
  • サンドイッチ式延髄斬り - 相手の前後から挟み込むように同時に延髄斬りを仕掛ける。
投げ技
  • ハイジャック式パイルドライバー
コーナー付近で、1人がドリル・ア・ホール・パイルドライバーの状態で持ち上げ、もう1人がコーナーに登り、コーナー上から相手の両足を掴み、そのまま飛び降りる。その勢いを利用して、もう1人がパイルドラーバーを仕掛ける。
2人同時に相手に組み付いて、協力して持ち上げてブレーンバスターを仕掛ける。
1人がパワーボムの体勢で持ち上げた時、もう1人が正面から相手の頭部を掴み、2人の力を加えながら、背面からマットに叩き付ける。
2人同時に相手に組み付いて、協力して持ち上げてバックドロップを仕掛ける。
2人同時に相手に組み付いて、協力して持ち上げて喉輪落としを仕掛ける。
  • スーパーパワーボム
1人がコーナーに立ち、もう1人(あるいは2人が)相手を逆さまにしてコーナー上の1人に渡す。コーナー上の者はパワーボムの体勢で飛び降り、そのとき下の者が力を添えて協力する。
相手をロープに振り、返ってきたところを1人が正面から相手を捕まえて上空に放り上げ、下半身の辺りを抱え込む。その相手の頭部を、もう1人が助走を付けて空中で両手で掴んで、エース・クラッシャーの形で倒れ込みながら、もう1人もそれに合わせて倒れ込み、相手を顔面からマットへ叩きつける。
  • バックドロップ喉輪落とし - 1人がバックドロップで担ぎ上げた時に、もう1人が喉輪落としの要領で相手の首を掴み、バックドロップで相手を倒すと同時に、それに合わせて喉輪落としをかけるように相手を押し倒す。
  • 眉山
1人が相手の背後からジャーマン・スープレックスの体勢で抱え込む。そして、もう1人がその背後から味方をジャーマン・スープレックスの体勢で抱え込み、そのまま後方へジャーマン・スープレックスで投げ捨てる。そのため、味方ごと相手も投げ捨てることになり、通常のジャーマン・スープレックスよりも高い角度で決める事ができる。反面、味方にもダメージが及ぶ欠点がある。
  • 俺ごと刈れ
1人が後方から相手の腰を両腕で抱え込んで持ち上げる。そこへ正面からもう1人が味方ごと相手にSTOを掛ける。それにより相手はジャーマン・スープレックスを喰らったように後方へ叩き付けられる。通常のジャーマンよりも、STOの威力がある分、大きなダメージを与えられる。しかし、味方にもダメージが及ぶ。
合成技(打撃+投げ)
ツープラトン技の代表格。1人が相手を肩車で担ぎ上げたところへ、もう1人がコーナー上から相手をめがけてダイビング・ラリアットを喰らわせ、同時に後方へ投げ捨てる。派生用法も多い。

関連項目