パワーボム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
バティスタによるパワーボム(バティスタ・ボム)。

パワーボムPowerbomb)はプロレス技の一種である。

概要[編集]

前屈みになった相手の正面に立ち、両膝(もしくは太もも)で相手の頭を挟む(いわゆる「がぶり」の体勢)。そこから両腕を相手の胴周りに回してクラッチして相手の身体を反転させながら自らの頭上まで跳ね上げて、そして自らしゃがみ込みながら相手を背面からマットに叩きつける。

多くの場合は、そのままエビ固めピンフォールの体勢に持ちこむ。改良系として叩き付けた後に、そのままフォールせずに、投げっ放す「投げっ放し投げ捨てホイップ」も存在する。(後述する派生技も同様である)

技を掛ける形からスタンプ・ホールドと呼ばれることもある。この技から「ボム系」と呼ばれる派生技が多く生まれた。レスラーによっては、この技がかかるかかからないかの攻防が大きな見せ場となる。

総合格闘技や組み技系格闘技ではバスターと呼ばれ、三角絞めに来る相手をパワーボムの要領で叩き付ける場面がしばしば見られる。柔術では禁止している大会が多い。

技の遍歴[編集]

技の原型はルー・テーズが使った「リバース・スラム」という技で、今で言う投げっ放し式に近かった。

日本での初公開は1968年1月17日の国際プロレス宮城県スポーツセンター大会における対豊登戦。頑丈な豊登が失神するほどの威力であった。「テーズ式パイルドライバー」と呼ばれることがあるが、テーズ自身はパイルドライバーを嫌っていた。

その後、テーズはテリー・ゴディに、この技を伝授してゴディの手によって現在のパワーボムの形が完成。その際テーズは、叩きつけた後にそのままエビ固めの体勢ですぐカウントを奪えるような形をゴディに指導して、これが現在のパワーボムの元になった。その後、日本ではゴディ、そしてゴディによって日本人として初めて、この技をかけられた天龍源一郎に、アメリカではシッド・ビシャスらによって世界中に広められた。

名手[編集]

日本においては前述のゴディに加えて天龍が使い始めたあたりから使い手が増えた(日本で最初にゴディのパワーボムを受けたのは天龍である)。ゴディが片膝をつく形で落としていたのに対して、天龍は相撲の股割を応用して両足の裏をつけたまま膝を曲げてしゃがみ込み、落下のダメージよりも体重を乗せてがっちりエビで固めることを重視。その違いからゴディは「スタンプ式」、天龍は「ホールド式」と呼ばれることもある。

天龍は、この技でジャイアント馬場アントニオ猪木から3カウントを奪い、ジャンボ鶴田からは三冠ヘビー級王座を奪った。

さらに2代目タイガーマスク三沢光晴)、川田利明小橋建太田上明、ライバル団体だった新日本プロレス長州力藤波辰巳闘魂三銃士武藤敬司蝶野正洋橋本真也)、更には高田延彦大仁田厚と当時のトップ選手全てから、この技でピンフォールを奪った。女子レスラーでは全日本女子プロレス佐藤ちのが1979年頃から使い始めて彼女の引退後は同期のジャンボ堀が受け継ぎ、1982年頃から毎試合のように披露。新技の研究に熱心だった堀は、叩きつけるのではなく、そのまま後方に投げ飛ばす「ジャンボ・スープレックス」も開発。

2016年現在では派生技が多くなっており、原型のまま使っているのは川田と越中詩郎ぐらいである。

アメリカマットでは古くはグリズリー・スミスディック・ザ・ブルーザーらのスタンプ・ホールドを経て、1990年代にはWCWWWF(現:WWE)の両団体でシッド・ビシャスが投げ捨て式のパワーボムを決め技として使用。その後、ベイダーケビン・ナッシュジ・アンダーテイカーといった大型選手の代表的な得意技として定着。

総合格闘技ではPRIDEクイントン "ランペイジ" ジャクソンがKO勝ちを上げているほか、ボブ・サップアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに対して、ノゲイラの関節技から逃れるために用いている。

また、マーク・コールマンは、練習中のスパーリングのさなかで、弟子に当たるケビン・ランデルマンからパワーボムを受けてしまい、重傷を負ったとされている。

派生技[編集]

持ち上げ方、叩きつけ方、その他挙動にアレンジを加えることにより、多くの派生技が開発された。

滞空式パワーボム
相手を頭上に持ち上げてから数秒溜めを作ってから落とす。越中詩郎が主な使い手で、通称「侍パワーボム」とも呼ばれることがある。越中は相手をフォールするときにくの字になった相手の尻の上に圧し掛かってフォールする場合が多い。このときに両拳または片拳を突き上げ勝利を誇示する時も多い。「侍」は越中がメキシコ遠征でのリングネームが「サムライ・シロー」だったことに由来する。
垂直落下式パワーボム
相手を頭上に持ち上げた後に相手を逆さまの状態に変えて、パイルドライバーの要領で頭から勢いよく落とす。主な使い手は川田利明。海外では、技を決めるときがパワーボムの原型のように見えることから、元祖ボムまたは川田の名前から取った川田ドライバーと呼ばれている。
餅つき式パワーボム
相手を叩きつけた後に背筋力で持ち上げて(実際は対戦相手が手をつかんで自ら上体を起こす場合もある)さらに落とす。これを数度繰り返す。連発式連続式パワーボムエンドレス・パワーボムとも呼ばれる。元祖はランス・ストームで、その後、クリス・ジェリコ高岩竜一が使用。ブロック・レスナーも使用していた。デビル雅美は前にドンと叩きつける動作を繰り返すことから、どんぐりと呼称している。
サンダーファイヤー・パワーボム
通常のパワーボムのように相手を自らの頭上にまで持ち上げるのではなく、相手を自らの肩の上あたりに担ぎ上げるカナディアン・バックブリーカーに類似した姿勢からのパワーボム。大仁田厚が若手時代に多用した同様の体勢から自ら後方や前方に倒れ込み、相手の背中をマットに痛打するサンダーファイヤー1号と2号を元に開発したザ・グレート・サスケの他にインディー系レスラーにも使い手が多い。
また、改良系としてエル・サムライが「サムライ・ボム」として膝着地ジャンピング式を長与千種は「ランニング・スリー」として、相手を担ぎ上げた後、助走をつけて放り投げる投げっ放し式をジョニー・スミスは「パワー・プレート(初期・中期型)」、井上京子は「ナイアガラ・ドライバー」としてシットダウン式を考案している。
ラストライド
2段階式超高角度パワーボムとも呼ばれる。ツームストーン・パイルドライバーが、当時のWWF(現:WWE)の方針によって禁止技とされたため、それに代わって開発されたジ・アンダーテイカーのオリジナル技。一度抱え上げた後で相手のタイツの両サイドを握り、さらにもう一段高い位置に高々と抱え上げてから叩き落すフィニッシュ・ムーブ。日本ではマグニチュード岸和田GAINAスーパー宇宙パワー諏訪魔が主な使い手。
パワーボム・ジャックナイフ
ジャックナイフ式パワーボムパワー・ジャックとも呼ばれる。パワーボム後に相手の足を離さずに前方回転してジャックナイフ固めに移行する。小橋建太が若手時代に開発して使用。
ジャックナイフ・パワーボム
ディーゼルことケビン・ナッシュの必殺技。上記のジャックナイフ式パワーボムと間違えやすいが、ジャックナイフ固めに行くのではなく、こちらはジャックナイフの様な破壊力があるという意味で名付けられた。形は通常の投げっ放しのパワーボムであるが、叩きつける時に体を全屈させず、頂点まで持ち上げて、そのまま重力任せに投げ捨てる。長身のナッシュならではの技である。
スリングショット・パワーボム
相手を頭上まで担ぎ上げて、そのままトップロープに相手の背中を打ちつけて、その反動を利用してマットに叩きつけるリバウンド式パワーボム。長身のケンドール・ウインダムは "Powerbomb O'Doom" の名称で使用。
振り子式パワーボム
振り子式スパイン・バスターとも呼ばれる。スパイン・バスターの派生技だが、効果はパワーボムに近い。立っている相手の股下正面から自らの頭を入れ、、あるいは腹部に自分の肩を当てる形で、その状態のまま相手の両足を持つ。そしてそのまま自らの状態を起こし、再び前方に前屈みになると同時に相手の体を掴んでいる足を支点に勢いよく反転させて背面からマットに叩きつける。カウンターでも使用される。パトリオットパトリオット・ボムの名称で使用。
ターボ・ドロップII
サイド・スープレックスをかける体勢から旋回しながら肩の上まで持ち上げて、その遠心力を利用しながら前方に放り投げる。かけられた相手は水平方向に旋回しながらマットに叩きつけられる。ジム・スティールの得意技。
ターンバックル・パワーボム
小橋建太が開発したパワーボムの要領で持ち上げてエプロンコーナー(ターンバックル)に、そのまま打ち付ける危険な技。WWEでもジョン・シナが一時期使用していた他にセス・ロリンズが使用。
雪崩式パワーボム
コーナー最上段からのパワーボム。術者がコーナーから飛び降りながらパワーボムを掛ける。コーナーからの落差によりダメージが増大する。ワイルド・ペガサスがこの技で獣神サンダー・ライガーを失神させた。他にはザ・グラジエーターが「カミカゼ・アッサム・ボム」として得意技としていた。
スーパー・フリーク
相手の胴を抱えて引き寄せて、その勢いを利用して相手の体を縦に回転させて、その遠心力を使いパワーボムの体勢に抱えあげて回転の流れのままスパイラルボムのように横回転し仕掛ける。長与千種が本格的にカムバックした際に上記の「ランニング・スリー」と共に新技として公開。
ダブルアーム・パワーボム
相手を前かがみにさせた後、ダブルアームの体勢で持ち上げて、さかさまの状態で胴もしくは太腿の位置に持ち替えて相手をパワーボムの要領で叩きつける。工藤めぐみが、くどめドライバーKUDOMEドライバー)の名称で使用。腕のロックを外さずに脳点から叩きつける形のものはタイガードライバー91として三沢光晴が、ここ一番でフィニッシュとして使用していた。工藤の場合は相手の技量によってクラッチ切り替え後の落とし方を工夫(中腰パワーボム式、膝ジャンプ着地式、シットダウン式)していた。
マイバッハ・ボム
マイバッハ谷口の得意技。通常のパワーボムと違い、相手の頭を自分の股に挟んで胴をクラッチして持ち上げるのではなく、横から胴クラッチして持ち上げ(サイド・スープレックスやレスリングのリフトを仕掛けるような体勢)、肩の上あたりに抱え上げてからパワーボムの体制に切り替えて落とす。前半部は後述するドクター・ボム、後半部は前述したサンダーファイヤー・パワーボムの要領である。
フェニックス・プレックス・ホールド
パワーボムの要領で頭上に持ち上げた相手の首を両手で抱え込み、そのまま後ろに反り投げて相手の首や背中をマットに叩きつけてブリッジしながらホールドする。
飯伏幸太が開発した技で、2代目ドラゴン・リードラゴン・ドライバーの名称で使用。
打ち上げ式パワーボム
相手をロープに投げて、そのロープの反動で帰ってきた相手を頭上に持ち上げて空中でキャッチして、そのままマットに叩きつける。また、この技は走りこんできた相手や、飛んできた相手に即座に決められる利点もある。主な使い手としてケビン・オーウェンズがいる。
スピンアウト・パワーボム
バックドロップの要領で持ち上げて、その状態を維持したまま旋回してマットに落とす。

ジャンピング系[編集]

アウトサイダーズ・エッジ(スプラッシュ・マウンテン)の体勢。
ジャンピング・パワーボム
パワーボムで頭上まで担ぎ上げたあと、自らジャンプしてから相手をマットに叩き付ける。ジャンプすることで、落差が大きくなることと、勢いがつくという利点がある。
ジャンプ時の体勢により2種類に大別される。
倒れ込み式ジャンピング・パワーボム
相手を叩きつける際にジャンプし、自らの両膝からマットに着地、前のめりになるように前方に倒れ込むようにして相手をマットに落とすパワーボム。
通常「ジャンピング・パワーボム」と呼称されることが多いが、後述のシットダウン式と区別するため、膝着地式(両膝着地式)ジャンピング・パワーボム膝着地式(両膝着地式)パワーボムフォールダウン式ジャンピング・パワーボムフォールダウン・パワーボムなど様々な名称で呼ばれるが、正式名称は定まっていない。
主な使い手としては森嶋猛真壁刀義エル・サムライのほかにテリー・ゴディも数度使用したこともある。さらにマイク・バートンバートン・ディザスターボブ・サップビースト・ボムパトリオットスカイハイ・ジャンピング・パワーボムとして使用。また、矢野通は、この技の改良版である鬼殺しを考案している。
シットダウン式ジャンピング・パワーボム
相手を落とす際にジャンプし、同時に自らの両足を前方に大きく開脚しながら尻餅をつくようにして着地して相手を叩きつける。フォールする際、自らはマットに尻をつけた状態でエビ固めで固める。よくライガーボムと混同されるが、ライガーボムは相手を叩きつける際に相手の両腕を足で固めるのに対し、シットダウン式ジャンピング・パワーボムはは脚で相手の腕を固めない。
デビル雅美もこの形に近いパワーボムを使うが、相手の両太腿を抱え込むようにして持ち上げる独特のやりかたであり、ジャンボ堀が使用していたパワーボムの発展形である。当初はパワーボムという技の名前を知らず、同系の技を総称して『ズン』と呼んでいた。
通常「ジャンピング・パワーボム」と呼称されることが多いが、前述の形態のジャンピング・パワーボムと区別するため「○○式」と頭につけたりするが、この技は正式名称が定まっておらず、開脚式ジャンピング・パワーボムシットダウン・パワーボムシットアウト・パワーボム開脚式パワーボム開脚ボムなど、さまざまな名称が乱立している。またオリジナルの名称を用いるレスラーも多い。バティスタが「バティスタ・ボム」、田上明が「ダイナミック・ボムダイナミック・パワーボム)」、ザ・グラジエーターが「アッサム・ボムオーサム・ボム)」、ジョニー・スミスは「パワー・プレート(後期型)」として使用。テレビゲームファイヤープロレスリング」シリーズでは「ジャンピング・ボム」の名が用いられている。
主な使用者としては前述のレスラーの他に平田淳嗣KENTAリッキー・マルビンが使用。
ライガー・ボム
獣神サンダー・ライガーが使用する技で、相手を落とす際にジャンプして自分の足を開脚して尻餅する形で着地した時、同時に空中で開脚した脚を相手の腕に引っ掛ける。リングの対角線上をランニングしてから使うこともあり、この場合は「ランニング・ライガー・ボム」あるいは「サンダー・ライガー・ボム」とも呼ばれる。使い手は多く、様々な名前で呼ばれている。
プラム麻里子尾崎魔弓に、この技を受けて日本プロレス史上初の試合中の事故死を招いた。
スパイラル・ボム
相手を持ち上げたあと横に回転しながらジャンプして尻餅する形で落とす。落とすときは、前述のライガー・ボムのように自らの足を相手の腕に掛ける場合とシットダウン・パワーボムのように開脚して落とす時とがある。大谷晋二郎新日本プロレスのジュニアヘビー級時代に好んで使っていた技で、名前が決まる前は旋回式ライガーボムと呼ばれていた。受身が取りにくいと言われている。
タイガー・ドライバー
リバース・フルネルソンの形からダブルアーム・スープレックスのように相手を持ち上げて相手の両腕を放すと同時に相手の体を反転させて相手の胴を両腕で掴む。そしてシットダウン・ジャンピング・パワーボムの形で落とす。三沢光晴が2代目タイガーマスク時代に使っていたためこの名がついた(初代も「タイガー・ドライバー」という技を使っていたが、これは今で言うフロントネックチャンスリーであり、別の技である)。アーメッド・ジョンソンは「パール・リバー・プランジ」の名称で使用。
安田忠夫は持ち上げてからロックを外して投げっぱなしのように決める形式を得意技としていた。タイガーマスクWはダブルアームで持ち上げた後、ラストライドのようにタイツを掴んでさらに持ち上げて落とす形式の変型タイガードライバーを披露している。
この技のバリエーションに、ダブルアーム・スープレックスの要領で体勢持ち上げた後に腕のロックを離さず、そのまま垂直に落とす「タイガー・ドライバー'91」があるが、受身が非常に取りにくく危険なため、三沢も本当に大一番の試合以外では使わなかった。北斗晶も一時期、ほぼ同じ形の技を使用していたが、対戦相手を負傷させてしまったことから以降は使用していない。
リバース・タイガー・ドライバー
タイガー・ドライバーの要領で抱え上げた後、相手の腕を離さずにジャンプして自らの足を開脚して腕をロックしたまま相手を前面からマットへ叩きつける。大日本プロレス山川竜司デスマッチフィニッシュ・ホールドとして用い、現在は葛西純が受け継いだ。技の効果から考えれば、厳密にはフェイス・バスターの応用である。
ドクター・ボム
ガットレンチ・パワーボムとも呼ばれる。相手の頭を自分の股に挟んで持ち上げるのではなく、横からの胴クラッチ(レスリングでリフトを仕掛けるような体勢)から正面に持ち上げるシットダウン式ジャンピング・パワーボム。旋回しながらかけるときもある。「殺人医師(ドクター・デス)」の異名をとったスティーブ・ウィリアムスの得意技であったことからこの名がついた。同じく殺人医師の異名をもつドクトル・ワグナー・ジュニアも使用。近年はWWEのジャック・スワガーが、旋回しながら前方に倒れ込む形で使用。
スプラッシュ・マウンテン
胴の前で両手をクラッチしてから高々と抱えてハイジャック・バックブリーカーのように脇の下に手を差し入れる形で相手と背中合わせになり、ここから急角度のシットダウン・ジャンピング・パワーボムを打つ。ダイナマイト関西アジャ・コングを倒すために開発した技。2代目ブラック・タイガーエディ・ゲレロ)も、この技を「ブラック・タイガー・ボムB.T.ボム)」の名称で使用。
さらに派生技として、この技の原型となった投げっぱなし式の「通天閣スペシャル」や雪崩式の「ダイハード関西」、そして前方に倒れこむように両膝をつく形で前方に投げ捨てるスコット・ホールの「アウトサイダーズ・エッジレイザーズ・エッジ)」およびマイク・バートンの「バート・バッシュ」、つんのめるようにして落とす新崎人生の「高野落とし」、前方に円を描くように投げ落とす バッドラック・ファレの「バッドラック・フォール」がある。近年ではWWEで活躍するシェイマスが走りこんみながら投げ捨てる形の「ペイル・ジャスティス」あるいは「セルティック・クロス」という名称で使用。
ピラミッド・ドライバー
相手の両腕を相手の腹部で交差さした状態で繰り出すシットダウン式ジャンピング・パワーボム。堀田祐美子が使用する他にTAKAみちのくが、みちのくドライバーみちのくドライバーI)として使用。
パワー・プレート
ジョニー・スミスが考案。初期、中期、後期の3つの形がある。最初、サンダーファイヤー・パワーボムの体勢からライガー・ボムの体勢で叩きつける形で使用されていた(初期型)が、後にサンダーファイヤー・パワーボムの体勢からシットダウン式ジャンピング・パワーボムの体勢で叩きつける形に変化し(中期型)、さらに後にはシットダウン式ジャンピング・パワーボムとほぼ同じ形(後期型)となった。
ナイアガラ・ドライバー
井上京子の得意技。パワー・プレートの中期型と同じ。サンダーファイヤー・パワーボムのように担ぎ上げた体勢からシットダウン式ジャンピング・パワーボムの体勢で落とす。金村キンタローも「ヒューマントーチ」の名称で担ぎ上げた際の体勢等若干の違いはあるものの、ほぼ同じ技を使用。
ネック・ハンギング・ボム
ネック・ハンギング・ツリーの状態からシットダウン式パワーボムにもっていく。TARUは「T-クラッシュ」、ジェイソン・アルバートは「ボルドー・ボム」の名称で使用。
スカイハイ・ドロップ
スカイハイ・ボムとも呼ばれる。ディーロ・ブラウンが使用。主にカウンターで、相手の両脇を掴んでそのまま高く持ち上げて、その状態からシットダウン式パワーボムの要領で叩きつける。
ミラクル・エクスタシー
チョークスラムの要領で相手の喉元をつかんで持ち上げて、そのままシットダウン・パワーボムに持っていく。MEN'Sテイオーのオリジナル技。
ストレッチ・ボム
ケンタッキー・ボムとも呼ばれる。小橋建太が考案した相手の片腕を相手の股下を通した上でその手首を掴み、その状態のままコブラツイストをかける技。そして、そのままの形で頭上へ持ち上げてパワーボムの体勢に持ち替えてシットダウン式ジャンピング・パワーボムの形で落としてフォールする。相手の片手首は掴んだままの時が多い。秋山準のデビュー戦の時に決め技として初披露。
オレンジ・クラッシュ
小橋建太が考案したブレーンバスターの体勢で担ぎ上げて前方上空へ投げる。同時に素早くパワーボムの体勢で捕まえてシットダウン式ジャンピングパワーボムの形で落としてフォールする。初披露(相手は大森隆男)時、実況していたアナウンサーの佐藤啓は、咄嗟に「ブレーンバスター・ボムだ!」と叫んだ。技名は当時の小橋のニックネームを、そのまま名前としている。
類似技として、これをベースにハヤブサが開発したファルコンアローがある。こちらは垂直落下式旋回式といったバリエーションでも披露された。
サイバー・ボム
サイバー・コングが開発した相手の手首を掴んで、走りこんでのパワーボム。受身が取れないため、非常に危険な技。
クロスファイヤー
CIMAが開発した前屈みになった相手の両腕を交差させて相手の股の間を通して手首をクラッチした状態から持ち上げて落とすジャンピングボム。最初は浜松バスターと呼ばれていた。獣神サンダー・ライガーからオープン・ザ・ドリームゲート王座を奪冠したのは、この技で、ライガーから「あんなの人死ぬぞ!」と言わしめるほどの威力を持つ。さらに吉野正人とのオープン・ザ・ドリームゲート選手権試合ではクロスファイヤーを放ってから相手の首を自分の両足で締め上げる「クロスファイヤー・ナシエンテ」という関節技を披露。
鬼殺し
水車落としの要領で担ぎ上げて、そのままパワーボムの体勢に持ち替え叩きつける変形フォールダウン・パワーボム。新日本プロレスに所属している矢野通が得意技としている。
タワーハッカー・ボム
相手を逆アルゼンチン・バックブリーカーのように肩に担ぎ、自分の首を支点に相手の体を水平に回転させながらシットダウン式ジャンピング・パワーボムの体勢で落とす。ライオネス飛鳥がフィニッシュとして開発した技だが、飛鳥のオリジナル技とは知らなかった豊田真奈美が、一度だけ使った事がある。
ファイヤーマンズキャリー・ボム
ファイヤーマンズキャリーの体制から相手を旋回してシットダウン式で落とす。KENTAが一時期使用。
パワーボム・ラングブローラー
パワーボムの要領で持ち上げた後、マットに叩きつけるのではなく、落とす際に自分の膝を相手の背面へと立てる。そのため相手は受け身を取りづらいので、マットよりもより大きなダメージを与えることができる。膝を立てる部分はガットバスターと同型。
サンセットフリップ・パワーボム
2タイプに分かれる。1つは、コーナーまたはエプロンに立っている相手を、前転してから持って敢行する。もう1つは前屈みの相手の背中に乗り、勢いよく一回転する。この時、通常のパワーボムよりも速度が速い且エビ固めへ移行するため、便利な技である。後者は回転エビ固めから派生した技で、スペル・シーサー(ヨシタニック)、後藤洋央紀(回天)、ジョン・シナが使用。

合体技[編集]

ツープラトン・パワーボム
合体式パワーボムとも呼ばれる。片方の選手がパワーボムで担ぎ上げると同時に、パートナーの選手が相手の頭部を両手で掴み、そのままパワーボムで叩きつけるときにパートナーがアシストして勢いを増す。
喉輪ボム
チョーク・ボムとも呼ばれる。片方の選手がパワーボムで担ぎ上げると同時に、パートナーの選手が相手の喉を喉輪落とし(チョークスラム)のように片手で掴み、そのままパワーボムで叩きつけると同時にパートナーがアシストして勢いを増す。川田利明&田上明組が考案。
スーパー・パワーボム
スリープラトン雪崩式パワーボム。技を掛ける選手がコーナー最上段に座って、残り2選手が相手選手を抱え上げて高角度パワーボムの体勢になるようアシストしてコーナーから飛び降りながらパワーボムを掛ける。コーナーからの落差と、パートナーのアシストによる落下速度の上昇により、大きなダメージを与える。冬木弘道&邪道&外道組が得意技としていた。上記の雪崩式パワーボムのことを指す場合もある。
セルフサービス・ボム
K-ness.横須賀享の合体技。相手に味方を攻撃したという錯覚を与える。

返し技[編集]

パワーボムは決まれば大きなダメージを与えることができるが、それだけに防御策も数多く開発されている。また、逆にこれらの技のカウンターとしてパワーボムを行うこともある。

パンチ
持ち上げられた際に頭にパンチ、もしくは顔面をかきむしる。地味なせいか最近では見られない。持ち上げられる寸前に巧妙に凶器を手に取り、持ち上げられてから凶器で頭部を攻撃することも。
フランケンシュタイナーまたはウラカン・ラナ・インベルティダ
相手が頂点まで持ち上げた隙をついて技を実行し、投げ捨てるかそのままフォールに持ち込む。ジュニアレスラーや膝を痛める前の武藤敬司が使っていた。三沢はウラカン・ラナをパワーボム返し専用の技で使用している(大抵、敢行する相手は川田)。蝶野も2003年の東京ドームの小橋戦で花道でパワーボムを食らいそうになった時にフランケンシュタイナーを使用。
ヘッドシザーズ・ホイップ
相手が頂点まで持ち上げた時に技を実行して投げ捨てる。三沢が田上に対して、棚橋弘至ジャマールに対して披露したことがある。
着地からの背面攻撃
相手が頂点まで持ち上げた勢いを利用してクラッチを振りほどき、そのまま相手の背後に着地。そのままジャーマン・スープレックススリーパーホールド等の背面技をかける。
毒霧
持ち上げられた際に毒霧を吹き付けて相手が怯んでいる間に脱出またはフランケンシュタイナーを仕掛ける。グレート・ムタTAJIRIの得意パターン。
リバース・スープレックス
相手が持ち上げようとするのをこらえて逆に背筋を使って体を反り後ろに放り投げる。投げっぱなしにせずに、そのままフォールに行くこともある。
回転エビ固め
相手が頂点まで持ち上げたときにその勢いを利用して回転してエビ固めを仕掛ける。
三角絞め
パワーボムを食らった後に相手の腕を捕らえ、そのまま絞め上げる。ただしまともにダメージは受けてしまうため、それに耐え得るだけの強靭な体力が要求される。また、投げ落とされた瞬間の体勢を維持してしまうため、ピンフォールされてしまうリスクを負う。
カナディアン・デストロイヤー
頂点まで持ち上げられた時にローリング・クラッチ・ホールドの要領で切り返しながら放っていく。

関連項目[編集]