パワーボム

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バティスタによるパワーボム(バティスタ・ボム)。

パワーボムPowerbomb)はプロレス技の一種である。

概要[編集]

前屈みになった相手の胴体にパイルドライバーの要領で両腕を回し、抱えるようクラッチして、背中を大きく反らせた反動で相手の体を肩の高さまで持ち上げ、そのまま相手の背中を叩きつけて押さえ込む。

多くの場合は、そのままエビ固めからピンフォールの体勢に持ち込む。改良系として相手を背中から叩きつけたあとフォールせずに投げ捨てる投げっ放し式(ホイップ式)も存在する。

パワーボムを仕掛ける形から、スタンプ・ホールドと呼ばれることもある。パワーボムからボム系と呼ばれる派生技が多く生まれた。レスラーによってはパワーボムが、かかるか、かからないかの攻防が大きな見せ場となっている。

総合格闘技や組み技系格闘技ではバスターと呼ばれている。相手が三角絞めを仕掛けた際に相手をパワーボムの要領で肩の高さまで持ち上げて背中から叩きつける場面がよく見られる。柔術では禁止している大会が多い。

遍歴[編集]

パワーボムの原型はルー・テーズが使用していたオリジナル技のリバース・スラムで、今で言う投げっ放し式に近かった。

日本での初公開は1968年1月17日、国際プロレスの宮城県スポーツセンター大会において、テーズが対豊登戦でパワーボムを受けた豊登は失神している。テーズ式パイルドライバーと呼ばれることもあるがテーズはパイルドライバーを嫌っていた。

その後、テーズはテリー・ゴディにパワーボムを直接伝授してゴディの手によって現在のパワーボムが完成。その際にテーズは相手を叩きつけたあと、そのままエビ固めの体勢からピンフォールを奪えるような形をゴディに指導して、これが現在のパワーボムの元になった。その後、日本では天龍源一郎、アメリカではシッド・ビシャスなどによって広められた。

名手[編集]

日本において、前述のテリー・ゴディに加えて天龍源一郎が使い始めたあたりから使い手が増えた。日本で最初にゴディのパワーボムを受けたのは天龍。ゴディが両膝をつく形で落としていたのに対して、天龍は相撲の股割りを応用して両足の裏をつけたまま両膝を曲げて、しゃがみ込み、落下のダメージよりも体重を乗せてがっちり、エビ固めで押さえ込むことを重視している。その違いからゴディはスタンプ式、天龍はホールド式と呼ばれることもある。

天龍はホールド式でジャイアント馬場アントニオ猪木ジャンボ鶴田2代目タイガーマスク川田利明小橋建太田上明長州力藤波辰爾武藤敬司蝶野正洋橋本真也大仁田厚高田延彦などのトップレスラーからピンフォールを奪っている。

女子レスラーでは佐藤ちのが1979年から使い始め、佐藤の引退後は同期のジャンボ堀が受け継いで1982年から毎試合のように披露していた。

アメリカではグリズリー・スミスディック・ザ・ブルーザーのスタンプ・ホールドを経て、1990年代にシッド・ビシャスが投げっ放し式をフィニッシュ・ホールドとして使用していた。その後、ジ・アンダーテイカービッグバン・ベイダーゲーリー・オブライトスコット・ノートンケビン・ナッシュビル・デモットといった大型レスラーの得意技として定着した。

総合格闘技ではクイントン"ランペイジ"ジャクソンが対ヒカルド・アローナ戦でパワーボムからTKO勝ち、ボブ・サップが対アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ戦でノゲイラの関節技から逃れるのにパワーボムを使用していた。また、マーク・コールマンは練習中のスパーリングのさなかで弟子に当たるケビン・ランデルマンからパワーボムを受けてしまい、重傷を負ったとされている。

派生技[編集]

滞空式パワーボム
相手を頭上に持ち上げてから数秒溜めを作ってから落とす。越中詩郎が使い手で、通称「侍パワーボム」とも呼ばれることがある。越中は相手をフォールするときにくの字になった相手の尻の上に圧し掛かってフォールする場合が多い。このときに両拳または片拳を突き上げ勝利を誇示する時も多い。「侍」は越中がメキシコ遠征でのリングネームが「サムライ・シロー」だったことに由来する。
垂直落下式パワーボム
相手を頭上に持ち上げた後、相手を逆さまの状態に変えて、パイルドライバーの要領で頭から勢いよく落とす。主な使い手は川田利明。海外では、技を決めるときがパワーボムの原型のように見えることから、元祖ボムまたは川田の名前から取った川田ドライバーと呼ばれている。
餅つき式パワーボム
相手を叩きつけた後、背筋力で持ち上げて(実際は対戦相手が手をつかんで自ら上体を起こす場合もある)さらに落とす。これを数度繰り返す。連発式連続式パワーボムエンドレス・パワーボムとも。元祖はランス・ストームで、その後クリス・ジェリコ高岩竜一が使用。WWEのブロック・レスナーも使っていた。デビル雅美は前にドンと叩きつける動作を繰り返すことから、どんぐりと呼称している。
サンダーファイヤー・パワーボム
通常のパワーボムのように相手を自らの頭上にまで持ち上げるのではなく、相手を自らの肩の上あたりに担ぎ上げるカナディアン・バックブリーカーに類似した姿勢からのパワーボム。大仁田厚が若手時代に多用した、同様の体勢から自ら後方や前方に倒れ込み、相手の背中をマットに痛打するサンダーファイヤー1号/2号を元に開発、ザ・グレート・サスケ他インディー系のレスラーにも使い手が多い。
また、改良系として、エル・サムライが「サムライ・ボム」として膝着地ジャンピング式を、長与千種は「ランニングスリー」として、相手を担ぎ上げた後、助走をつけて放り投げる投げっ放し式を、ジョニー・スミスは「パワー・プレート(初期・中期型)」、井上京子は「ナイアガラ・ドライバー」としてシットダウン式を考案している。
ラストライド
二段階式超高角度パワーボム。ツームストーン・パイルドライバーが、当時のWWF(現WWE)の方針によって禁止技とされたため、それに代わって開発されたジ・アンダーテイカーの技。一度抱え上げた後で相手のタイツの両サイドを握り、さらにもう一段高い位置に高々と抱え上げてから叩き落すフィニッシュムーブ。日本では、マグニチュード岸和田GAINAスーパー宇宙パワー諏訪魔が主な使い手。
パワージャック
パワーボム後に相手の足を離さずに前方回転し、ジャックナイフ固めに移行する。小橋建太が若手時代に考案し、使用していた。
ジャックナイフ・パワーボム
ディーゼルことケビン・ナッシュの必殺技。上記のジャックナイフ式パワーボムと間違えやすいが、ジャックナイフ固めに行くのではなく、こちらはジャックナイフの様な破壊力があるという意味で名付けられた。形は通常の投げっ放しのパワーボムであるが、叩きつける時に体を全屈させず、頂点まで持ち上げ、そのまま重力任せに投げ捨てる。長身のナッシュならではの技である。
スリングショット・パワーボム
相手を頭上まで担ぎ上げ、そのままトップロープに相手の背中を打ちつけ、その反動を利用してマットに叩きつけるリバウンド式パワーボム。長身のケンドール・ウインダムは "Powerbomb O'Doom" の名称で使用した。
振り子式パワーボム
振り子式スパイン・バスターとも。スパイン・バスターの派生技だが、効果はパワーボムに近い。立っている相手の股下正面から自らの頭を入れ、、あるいは腹部に自分の肩を当てる形で、その状態のまま相手の両足を持つ。そしてそのまま自らの状態を起こし、再び前方に前屈みになると同時に相手の体を掴んでいる足を支点に勢いよく反転させて背面からマットに叩きつける。カウンターでも使用される。パトリオットパトリオット・ボムとして使用。
ターボ・ドロップII
サイドスープレックスをかける体勢から旋回しながら肩の上まで持ち上げ、その遠心力を利用しながら前方に放り投げる。かけられた相手は水平方向に旋回しながらマットに叩きつけられる。ジム・スティールの得意技。
ターンバックル・パワーボム
パワーボムの要領で持ち上げ、エプロンコーナー(ターンバックル)にそのまま打ち付ける危険な技。小橋建太が開発した技。WWEでも、ジョン・シナが一時期使用していた他、セス・ロリンズが使用している。
雪崩式パワーボム
コーナー最上段からのパワーボム。術者がコーナーから飛び降りながらパワーボムを掛ける。コーナーからの落差によりダメージが増大する。ワイルド・ペガサスがこの技で獣神サンダー・ライガーを失神させた。他にはザ・グラジエーターが「カミカゼ・アッサムボム」として得意としていた。
スーパーフリーク
相手の胴を抱えて引き寄せ、その勢いを利用して相手の体を縦に回転させ、その遠心力を使いパワーボムの体勢に抱えあげ、回転の流れのままスパイラルボムのように横回転し仕掛ける。長与千種が本格的にカムバックした際、上記の「ランニングスリー」と共に新技として公開した。
ダブルアーム・パワーボム
相手を前かがみにさせた後、ダブルアームの体勢で持ち上げ、さかさまの状態で胴もしくは太腿の位置に持ち替えて相手をパワーボムの要領で叩きつける。工藤めぐみが現役時代くどめドライバー(KUDOMEドライバー)として多用。腕のロックを外さずに脳点から叩きつける形のものはタイガードライバー91として三沢光晴がここ一番でフィニッシュとして使用していた。工藤の場合、相手の技量によって、クラッチ切り替え後の落とし方を工夫(中腰パワーボム式・膝ジャンプ着地式・シットダウン式)していた。
マイバッハ・ボム
マイバッハ谷口の得意技。通常のパワーボムと違い、相手の頭を自分の股に挟んで胴をクラッチして持ち上げるのではなく、横から胴クラッチして持ち上げ(サイド・スープレックスやレスリングのリフトを仕掛けるような体勢)、肩の上あたりに抱え上げてからパワーボムの体制に切り替えて落とす。前半部は後述するドクター・ボム、後半部は前述したサンダー・ファイヤー・パワーボムの要領である。
フェニックス・プレックス・ホールド
パワーボムの要領で頭上に持ち上げた相手の首に両手を回してクラッチし直し、後ろに反り投げながら相手の首や背中をマットに叩きつけ、ブリッジしながらホールドする。
飯伏幸太が開発した技で、その他の使い手として2代目ドラゴン・リーがいる。
打ち上げ式パワーボム
相手をロープに投げ、そのロープの反動で帰ってきた相手を頭上に持ち上げて空中でキャッチし、そのままマットに叩きつける。またこの技は、走りこんできた相手や、飛んできた相手に即座に決められる利点もある。主な使い手としてケビン・オーウェンズがいる。
スピンアウト・パワーボム
バックドロップの要領で持ち上げ、その状態を維持したまま旋回してマットに落とす。

ジャンピング系[編集]

ジャンピング・パワーボム
パワーボムで頭上まで担ぎ上げたあと、自らジャンプしてから相手をマットに叩き付ける。ジャンプすることで、落差が大きくなることと、勢いがつくという利点がある。ジャンプ時の体勢により2種類に大別される。
倒れ込み式ジャンピング・パワーボム
相手を叩きつける際にジャンプし、自らの両膝からマットに着地、前のめりになるように前方に倒れ込むようにして相手をマットに落とすパワーボム。
通常「ジャンピング・パワーボム」と呼称されることが多いが後述のシットダウン式と区別するため、倒れ込み式パワーボムフォールダウン式ジャンピング・パワーボムフォールダウン・パワーボム膝着地式ジャンピング・パワーボム膝着地式パワーボムなど様々な名称で呼ばれているが正式名称は定まっていない。
主な使い手としては森嶋猛真壁刀義エル・サムライのほかにテリー・ゴディも数度使用したこともある。さらにマイク・バートンバートン・ディザスターボブ・サップビースト・ボムパトリオットスカイハイ・ジャンピング・パワーボムとして使用。また、矢野通はこの技の改良版である鬼殺しを考案している。
シットダウン式ジャンピング・パワーボム
相手を落とす際にジャンプし、同時に自らの両足を前方に大きく開脚しながら尻餅をつくようにして着地して相手を叩きつける。フォールする際、自らはマットに尻をつけた状態でエビ固めで固める。よくライガーボムと混同されるが、ライガーボムは相手を叩きつける際に相手の両腕を足で固めるのに対し、シットダウン・ジャンピング・パワーボムはは脚で相手の腕を固めない。
デビル雅美もこの形に近いパワーボムを使うが、相手の両太腿を抱え込むようにして持ち上げる独特のやりかたであり、ジャンボ堀が使用していたパワーボムの発展形である。当初はパワーボムという技の名前を知らず、同系の技を総称して『ズン』と呼んでいた。
通常「ジャンピング・パワーボム」と呼称されることが多いが前述の倒れ込み式と区別するため、シットダウン・パワーボムシットアウト式ジャンピング・パワーボムシットアウト・パワーボム開脚式ジャンピング・パワーボム開脚式パワーボムなど様々な名称で呼ばれているが正式名称は定まっていない。
主な使い手としてはバティスタが「バティスタ・ボム」、田上明が「ダイナミック・ボムダイナミック・パワーボム)」、ザ・グラジエーターが「アッサム・ボムオーサム・ボム)」、ジョニー・スミスは「パワー・プレート(後期型)」として使用。テレビゲームファイヤープロレスリング」シリーズでは「ジャンピング・ボム」の名が用いられている。
主な使用者としては、前述のレスラーの他、平田淳嗣KENTAリッキー・マルビンらが用いる。
ライガーボム
獣神サンダー・ライガーのオリジナル技。相手を落とす際にジャンプして自分の足を開脚し尻餅する形で着地、その時に同時に空中で開脚した脚を相手の腕に引っ掛ける。リングの対角線上をランニングしてから使うこともあり、この場合は「ランニング・ライガーボム」あるいは「サンダー・ライガーボム」とも呼ばれる。使い手は多く、様々な名前で呼ばれている。
1997年8月15日、JWP女子プロレスのアステールプラザ大会で行われたタッグマッチで尾崎魔弓プラム麻里子にライガー・ボムを仕掛けたことで日本のプロレス団体で史上初の試合中の事故死を招いた。
スパイラル・ボム
相手を持ち上げたあと横に回転しながらジャンプして尻餅する形で落とす。落とすときは、前述のライガーボムのように自らの足を相手の腕に掛ける場合と、シットダウン・パワーボムのように開脚して落とす時とがある。
タイガー・ドライバー
三沢光晴2代目タイガーマスクの時代に開発したオリジナル技。リバースフルネルソンの形からダブルアーム・スープレックスのように相手を持ち上げ、相手の両腕を放すと同時に相手の体を反転させて相手の胴を両腕で掴む。そしてシットダウン・ジャンピング・パワーボムの形で落とす。
この技のバリエーションに、ダブルアーム・スープレックスの要領で体勢持ち上げた後に腕のロックを離さず、そのまま垂直に落とす「タイガードライバー'91」があるが、受身が非常に取りにくく危険なため、三沢も本当に大一番の試合以外では使わなかった。北斗晶も一時期、ほぼ同じ形の技を使用していたが、対戦相手を負傷させてしまったことから、以降使用していない。
リバース・タイガー・ドライバー
山川竜司のオリジナル技。タイガー・ドライバーの要領で抱え上げた後、相手の腕を離さずにジャンプして自らの足を開脚、腕をロックしたまま相手を前面から叩きつける。
ドクター・ボム
海外ではガットレンチ・パワーボムと呼ばれている。スティーブ・ウィリアムスのオリジナル技。相手の頭を自分の股に挟んで持ち上げるのではなく、横からの胴クラッチ(レスリングでリフトを仕掛けるような体勢)から正面に持ち上げるシットダウン式ジャンピングパワーボム。
BTボム(ブラック・タイガー・ボム)
エディ・ゲレロ2代目ブラック・タイガーの時代に開発したオリジナル技。胴の前で両手をクラッチしてから高々と抱え、ハイジャック・バックブリーカーのように脇の下に手を差し入れる形で相手と背中合わせになり、ここから急角度のシットダウン・ジャンピング・パワーボムを打つ。日本ではダイナマイト関西スプラッシュ・マウンテンの名称で使用して以降は同名称が定着している。
ピラミッド・ドライバー
相手の両腕を相手の腹部で交差さした状態で繰り出すシットダウン式ジャンピング・パワーボム。堀田祐美子が使用する他、TAKAみちのくみちのくドライバーみちのくドライバーI)として使用。
パワー・プレート
ジョニー・スミスが考案。初期・中期・後期の3つの形がある。最初、サンダーファイヤー・パワーボムの体勢からライガー・ボムの体勢で叩きつける形で使用されていた(初期型)が、後にサンダーファイヤー・パワーボムの体勢からシットダウン式ジャンピング・パワーボムの体勢で叩きつける形に変化し(中期型)、さらに後にはシットダウン式ジャンピング・パワーボムとほぼ同じ形(後期型)となった。
ナイアガラ・ドライバー
井上京子の得意技。パワー・プレートの中期型と同じ。サンダーファイヤー・パワーボムのように担ぎ上げた体勢からシットダウン式ジャンピング・パワーボムの体勢で落とす。金村キンタローも「ヒューマントーチ」の名前で、担ぎ上げた際の体勢等若干の違いはあるものの、ほぼ同じ技を使用している。
ネック・ハンギング・ボム
ネック・ハンギング・ツリーの状態からシットダウン式パワーボムにもっていく。TARUは「T-クラッシュ」、ジャイアント・バーナードは「ボルドー・ボム」の名称で使用していた。
スカイハイ・ドロップ
スカイハイ・ボムとも呼ばれ、ディーロ・ブラウンが使用。主にカウンターで、相手の両脇を掴んでそのまま高く持ち上げ、その状態からシットダウン式パワーボムの要領で叩きつける。
ミラクルエクスタシー
MEN'Sテイオーのオリジナル技。チョークスラムの要領で相手の喉元をつかんで持ち上げ、そのままシットダウン式パワーボムに持っていく。
ストレッチ・ボム
小橋建太が考案した技。ケンタッキー・ボムともいう。相手の片腕を、相手の股下を通した上でその手首を掴み、その状態のままコブラツイストをかける。そして、そのままの形で頭上へ持ち上げ、パワーボムの体勢に持ち替え、シットダウン式ジャンピングパワーボムの形で落としてフォールする。相手の片手首は掴んだままの時が多い。秋山準のデビュー戦の時、決め技として初披露。
オレンジ・クラッシュ
小橋建太が考案した技。ブレーンバスターの体勢で担ぎ上げ、前方上空へ投げる。同時に素早くパワーボムの体勢で捕まえてシットダウン式ジャンピングパワーボムの形で落としてフォールする。初披露(相手は大森隆男)時、実況していた佐藤啓アナウンサーは、咄嗟に「ブレーンバスター・ボムだ!」と叫んだ。技名は当時の小橋のニックネームをそのまま名前としている。
類似技として、これをベースにハヤブサが開発したファルコン・アローがある。こちらは垂直落下式、旋回式といったバリエーションでも披露された。
サイバー・ボム
相手の手首を掴んで、走りこんでのパワーボム。受身が取れないため、非常に危険な技。サイバー・コングのオリジナル技。
クロスファイヤー
前屈みになった相手の両腕を交差させ、相手の股の間を通して手首をクラッチした状態から持ち上げて落とすジャンピングボム。CIMAのオリジナル技。最初は浜松バスターと呼ばれていた。獣神サンダー・ライガーからオープン・ザ・ドリームゲート王座を奪冠したのはこの技で、ライガーから「あんなの人死ぬぞ!」と言わしめるほどの威力を持つ。さらに吉野正人とのドリームゲート選手権試合ではクロスファイヤーを放ってから相手の首を自分の両足で締め上げる「クロスファイヤー・ナシエンテ」という関節技を披露した。
鬼殺し
水車落としの要領で担ぎ上げ、そのままパワーボムの体勢に持ち替え叩きつける、変形のフォールダウン・パワーボム。新日本プロレスに所属している矢野通が得意技としている。
タワーハッカー・ボム
相手を逆アルゼンチン・バックブリーカーのように肩に担ぎ、自分の首を支点に相手の体を水平に回転させながらシットダウン式ジャンピング・パワーボムの体勢で落とす。ライオネス飛鳥がフィニッシュ技として開発した技だが、飛鳥のオリジナル技とは知らなかった豊田真奈美が、一度だけ使った事がある。
ファイヤーマンズキャリー・ボム
ファイヤーマンズキャリーの体制から相手を旋回して、シットダウン式で落とす。KENTAが一時使用していた。
パワーボム・ラングブローラー
パワーボムの要領で持ち上げた後、マットに叩きつけるのではなく、落とす際に自分の膝を相手の背面へと立てる。そのため相手は受け身を取りづらいので、マットよりもより大きなダメージを与えることができる。膝を立てる部分はガットバスターと同型。
サンセットフリップ・パワーボム
2タイプに分かれる。1つは、コーナーまたはエプロンに立っている相手を、前転してから持って敢行する。もう1つは前屈みの相手の背中に乗り、勢いよく一回転する。この時、通常のパワーボムよりも速度が速い且エビ固めへ移行するため、便利な技である。

合体技[編集]

ツープラトン・パワーボム
合体式パワーボムとも。片方の選手がパワーボムで担ぎ上げると同時に、パートナーの選手が相手の頭部を両手で掴み、そのままパワーボムで叩きつけるときにパートナーがアシストして勢いを増す。
喉輪ボム
チョークボムとも。片方の選手がパワーボムで担ぎ上げると同時に、パートナーの選手が相手の喉を喉輪落とし(チョークスラム)のように片手で掴み、そのままパワーボムで叩きつけると同時にパートナーがアシストして勢いを増す。川田利明田上明組が考案。
スーパー・パワーボム
スリープラトン雪崩式パワーボム。技を掛ける選手がコーナー最上段に座って、残り2選手が相手選手を抱え上げて高角度パワーボムの体勢になるようアシストし、コーナーから飛び降りながらパワーボムを掛ける。コーナーからの落差と、パートナーのアシストによる落下速度の上昇により、大きなダメージを与える。冬木弘道邪道外道組が得意とした。上記雪崩式パワーボムのことを指す場合もある。
セルフサービス・ボム
K-ness.横須賀享の合体技。相手に味方を攻撃したという錯覚を与える。

返し技[編集]

パワーボムは決まれば大きなダメージを与えることができるが、それだけに防御策も数多く開発されている。逆にカウンターとしてパワーボムを仕掛けることもある。

パンチ
持ち上げられた際に頭にパンチもしくは顔面をかきむしる。地味なせいか最近では見られない。持ち上げられる寸前に巧妙に凶器を手に取り、持ち上げられてから凶器で頭部を攻撃することもある。
フランケンシュタイナー
相手が頂点まで持ち上げた隙をついて技を実行して投げ捨てるか、そのままフォールに持ち込む。三沢光晴はパワーボム返し専用技として使用。
ウラカン・ラナ
相手が頂点まで持ち上げた隙をついて技を実行して投げ捨てるか、そのままフォールに持ち込む。2003年5月2日、新日本プロレスの東京ドーム大会において、蝶野正洋が対小橋建太戦で小橋が花道でパワーボムを仕掛けようとした際に使用。
ヘッドシザーズ・ホイップ
相手が頂点まで持ち上げた際に技を実行して投げ捨てる。三沢が田上明棚橋弘至ジャマールに対して使用。
着地からの背面攻撃
相手が頂点まで持ち上げた勢いを利用してクラッチを振りほどき、そのまま相手の背後に着地してバックドロップジャーマン・スープレックススリーパー・ホールドを仕掛ける。
毒霧
相手が頂点まで持ち上げた際に毒霧を吹き付けて相手が怯んでいる間に脱出またはフランケンシュタイナーを仕掛ける。1997年1月4日、新日本プロレスの東京ドーム大会において、グレート・ムタが対パワー・ウォリアー戦でウォリアーがパワーボムを仕掛けたあとフォール中に使用。
リバース・スープレックス
相手が持ち上げようとするのをこらえて逆に背筋を使って体を反り後ろに放り投げる。投げっ放しにせず、そのままフォールに行くこともある。
足を捉えての攻撃
相手が持ち上げようとするのをこらえて相手の足を取り、ドラゴン・スクリューアンクル・ホールドヒール・ホールドアキレス腱固めを仕掛ける。
ローリング・クラッチ・ホールド
相手が頂点まで持ち上げた際に、その勢いを利用して仕掛ける。
三角絞め
相手がパワーボムを仕掛けた際に相手の腕を捕らえて、そのまま絞め上げる。ただし、まともにダメージは受けてしまうため、それに耐え得るだけの強靭な体力が要求される。また、投げ落とされた瞬間の体勢を維持してしまうため、ピンフォールされてしまうリスクを負う。
カナディアン・デストロイヤー
相手が頂点まで持ち上げた際にローリング・クラッチ・ホールドの要領で切り返しながら放っていく。
DDT
相手が頂点まで持ち上げた際に、その勢いを利用して仕掛ける。
フェース・バスター
相手が頂点まで持ち上げた際に、その勢いを利用して仕掛ける。

関連項目[編集]