チョークスラム

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ケインによるチョーク・スラム。

チョーク・スラムChoke Slam)は、プロレス技の一種である。日本名は喉輪落とし(のどわおとし)。

技のかけ方[編集]

対戦相手の首(喉元)を片手で正面からつかみ(相撲の喉輪の状態)、もう片方の腕を添えて、そのまま相手を上方へ持ち上げて背面からマットや地面に落とす。相手が弧を描くように落とすタイプ、持ち上げたところから、まっすぐに下方へ落とすタイプ(アメリカ人レスラーに多い)がある。

得意技にしている田上明の場合は相手の喉を掴んだ手を最後まで離さないのが特徴である。また外国人選手は空中で喉輪の手を放す投げっぱなし式を使用するものが多い。

基本的にチョーク・スラムと喉輪落としは同一技であるが、前述の首を掴んだ腕を放すタイミングで両者を区別する見方もある。この場合、前者(田上のようにマットに落とすまで掴んでおくもの)を喉輪落とし、途中で腕を放すものをチョーク・スラムとなる。

それ以外の呼び分け方として、田上が、この技を使うときは喉輪落としと区別して他者はチョーク・スラムと呼ぶもの、相撲出身選手が喉輪落としで他者がチョーク・スラムと呼ぶなどの呼び分け法がある。

カタカナ名の「チョーク」とは英語で「喉を絞める」という意味で、プロレス用語では気管を絞める反則行為を指す。相手の首を掴んで投げるのでチョーク・スラムというのであるが、投げるために喉元を掴んでいるだけで、実際に首を絞めているわけではない。ただし、人によっては喉を絞めてから繰り出すものも居る。

創始者と名手[編集]

身長が高いヘビー級のレスラーが多用する。主な使用者は日本ではプロレスリング・ノア田上明、アメリカではジ・アンダーテイカーケインビッグ・ショー等といった大柄なレスラーが殆どだが、例外としてはラム会長も小柄ながらに、この技をフィニッシュ・ホールドとして使う。また、2005年12月からタッグを組み始めたケイン、ビッグ・ショーの2名は合体チョーク・スラムをタッグチームフィニッシュ・ホールドとしている。また、ベイダーも、この技を多く用いた巨漢レスラーである。

起源については、輪島大士ゴールデン・アーム後述を参照)とする説、シッド・ビシャス(サイコ・シッド、シッド・ジャスティス)の「ビシャス・バスター」とする説が存在していたが、実説はポール・ヘイマンがECWの巨漢レスラー・911のために開発された。田上はゴールデン・アームからヒントを得たことを認めているが[1]、ビシャス・バスターについては詳細は不明。

アーム・ボンバー[編集]

正面から相手の首に自らの片腕を巻き付けて、そのまま相手を持ち上げて体重を浴びせながら押し倒して背中からマットへ叩き付ける技。相手を片手で捕まえて揺さぶってから叩きつける場合も多い(後述)。ロープから返ってきた相手に対して使用する場合も多い。

田上明も喉輪落とし開発まで得意技としていた。輪島大士が利き腕である黄金の左腕で使用した場合はゴールデン・アーム・ボンバーという名称となり、輪島以外の人物が使用する場合、もしくは輪島が右手で使用する場合はアーム・ボンバーとなる。

輪島が相撲技の「のど輪」と「かち上げ」を合体して開発したといわれて当初は単に、片手で相手を捕まえて地面に叩き付けるだけのもの(和名も単に「黄金斧爆弾」)だった。日本デビュー2戦目からは、上記のような「揺さぶり」も加えて使うようになった(別名「ゴールデン・アーム・ボンバーII」、和名「二段式首折り」と呼ばれた)。

主な使用者[編集]

派生技[編集]

田上明は、この技にさまざまなバリエーションを付け加えた。相手をコーナーポスト最上段に据えて反転させながらリングに叩き落す大車輪喉輪落とし、自らもコーナー最上段まで登り、相手とともに飛び降りながらリングに叩きつける雪崩式喉輪落とし、エプロンから場外へ叩きつける断崖喉輪地獄落としアトミックドロップの要領で持ち上げてから仕掛ける俺が田上ブレーンバスターの体勢から喉輪(持ち方は逆向き)に持ち替えて頭部からマットへ叩き落とす秩父セメント、ロープの反動を利用して喉輪のまま背負投のように反対方向へ反り投げるつくば薪割りなど。破壊力はさらにアップするが、危険すぎるため相手の抵抗も激しく、特に「断崖喉輪地獄落とし」を巡るエプロンサイドでの攻防は「四天王プロレス」で頻繁に見られて四天王プロレスを象徴するシーンのひとつとなった。

また、川田利明とのタッグでは、川田がバックドロップパワーボムで持ち上げたところを田上が喉輪落としをするコンビネーションも行っていた。その他にも一度喉輪落としを掛け、そのまま相手を喉輪のまま離さず、すぐさま持ち上げて再び喉輪落としをかけるロコモーション式連発式起き上がり小坊師式)」、走ってくる相手へのカウンター式、飛んでくる相手を空中で捕らえてそのまま喉輪落としを敢行するキャッチ式三沢光晴をこれで破ったことがある)、抱え上げた後に背面からコーナーへ投げ付ける喉輪ホイップ、各種喉輪落としを掛けたあとも相手に喉輪をかけたまま離さず、相手の上に喉輪をしたまま馬乗りになってピンフォールする喉輪式体固めなども編み出している。

スカイハイ・チョーク・スラム
ベイダーがノア参戦後に考案した技で、自分の片腕を相手の股下を通してから喉を掴む。このとき、相手片足の腿は自分の片肩へ乗せる。これにより、通常の喉輪落としよりも高く抱え上げる事が出来る。ここ一番では、相手をコーナー最上段に据えた状態から繰り出す。コーナーに据えた状態から落とすのはイーグル沢井イーグルキャノンボムも同型である。
ランニング・チョーク・スラム
大鷲透の得意技で、相手を持ち上げた後、助走を付けながら相手を叩き落とすもの。
喉輪バスター
泉田純至が考案した技で、喉輪の体勢から相手の足を足払いの様に払い、背面からマットへ倒す技。STOに喉輪を応用した技。
アイアンクロー・スラム
アイアンクローに捉えた相手をチョーク・スラムのように持ち上げて背面から叩きつける。ブル・ブキャナンアイアンボムの名称で使用する他、バイソン・スミスなどが使用する。スミスは雪崩式のものをバイソンボムの名称で使用することもある。
アメイズ・インパクト
チョーク・スラムとは表裏逆向きで捕まえて相手を持ち上げて顔面側からマットに叩きつける。森嶋猛のオリジナル技でノア移籍後しばらく必殺技にしていた。
ミラクル・エクスタシー
チョーク・スラムのように持ち上げてパワーボムの形で落とす技。MEN'Sテイオーのオリジナル技で大石真翔も使用する。

返し技[編集]

チョーク・スラムをかけられた場合に対するカウンター(返し技)として以下のようなパターンがある。

  • 強引に喉輪を手で外して脱出する。この場合は相手と同等かそれ以上の怪力を必要とする。
  • 相手の腹部(ルール上許されるなら下腹部)を蹴り上げて脱出する。サミングを使って脱出する場合も。
  • 反対に、相手にチョーク・スラムを試みる(この場合は両者のうち先に相手の喉を放した方がチョーク・スラムを受けることになる)。
  • 投げられる直前、相手に引き込まれたときの隙を付いて、相手の後頭部にエルボーを連打して脱出する。
  • 投げ上げられた瞬間、相手の腕を取り腕ひしぎで反撃する。
  • 投げ上げられた瞬間、相手の頭部を取りDDTダイヤモンド・カッターで反撃する。
  • 投げ落とされる瞬間、相手の足元に滑り込み、勢いを利用してスクールボーイなどでピンフォールに持ち込む。
  • 投げ落とされる瞬間、相手の首や腕を掴んで、スモール・パッケージ・ホールドや回転片エビ固めで丸め込んでピンフォールする(小川良成丸藤正道など)。
  • 掴みあげられた瞬間、後転宙返りして脱出する(三沢光晴、丸藤正道)。
  • 掴みあげられた瞬間、相手の腕を抱えてアームドラッグのように相手を投げる(同上)。

脚注[編集]

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  1. ^ 『四天王プロレスFILE』(2008年、週刊プロレス増刊、ベースボール・マガジン社

関連項目[編集]