「精嚢」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m 機種依存文字→記事名の制約
Akane700 (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
2行目: 2行目:
'''精嚢'''('''せいのう''')は、[[前立腺]]の後ろに一対ある長さ5cmほどの袋状の器官。開口部は[[精管膨大部]]と合流し、[[射精管]]へと続いている。内部はいくつかの小室に分かれており、細かいひだが発達している。内皮からは果糖などを含むアルカリ性の淡黄色の粘液を分泌して内部にたくわえる。精嚢から分泌される精嚢液は[[精液]]全体の約7割を占め、精子に運動のエネルギーを与える役割をしていると考えられる。また精嚢の腺壁には平滑筋が発達しており、[[射精]]時には強く収縮して内容物を[[射精管]]へ送り出す。
'''精嚢'''('''せいのう''')は、[[前立腺]]の後ろに一対ある長さ5cmほどの袋状の器官。開口部は[[精管膨大部]]と合流し、[[射精管]]へと続いている。内部はいくつかの小室に分かれており、細かいひだが発達している。内皮からは果糖などを含むアルカリ性の淡黄色の粘液を分泌して内部にたくわえる。精嚢から分泌される精嚢液は[[精液]]全体の約7割を占め、精子に運動のエネルギーを与える役割をしていると考えられる。また精嚢の腺壁には平滑筋が発達しており、[[射精]]時には強く収縮して内容物を[[射精管]]へ送り出す。


{{生殖器系}}
{{reproductive_system}}


[[Category:男性生殖器]]
[[Category:男性生殖器]]

2008年1月18日 (金) 03:42時点における版

精嚢せいのう)は、前立腺の後ろに一対ある長さ5cmほどの袋状の器官。開口部は精管膨大部と合流し、射精管へと続いている。内部はいくつかの小室に分かれており、細かいひだが発達している。内皮からは果糖などを含むアルカリ性の淡黄色の粘液を分泌して内部にたくわえる。精嚢から分泌される精嚢液は精液全体の約7割を占め、精子に運動のエネルギーを与える役割をしていると考えられる。また精嚢の腺壁には平滑筋が発達しており、射精時には強く収縮して内容物を射精管へ送り出す。