小林芳規
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文化功労者顕彰に際して 公表された肖像写真 | |
人物情報 | |
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生誕 |
1929年3月26日(95歳) 日本・山梨県 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京文理科大学 |
学問 | |
研究分野 | 言語学 |
研究機関 |
東洋大学 広島大学 徳島文理大学 |
学位 | 文学博士 |
主な業績 | 角筆文献の国語学的研究 |
主な受賞歴 |
東京大学国語国文学会賞(1967年) 新村出賞(1987年) 角川源義賞(1988年) 中国文化賞(1990年) 日本学士院賞・恩賜賞(1991年) |
小林 芳規(こばやし よしのり、1929年〈昭和4年〉3月26日 - )は、日本の言語学者(国語学)。学位は、文学博士(東京教育大学・論文博士・1970年)(学位論文「平安鎌倉時代における漢籍訓読の国語史的研究」)。広島大学名誉教授。日本学士院賞・恩賜賞受賞。文化功労者。勲三等旭日中綬章受章。
東洋大学文学部助教授、広島大学文学部教授、徳島文理大学文学部教授などを歴任。
概要
[編集]山梨県出身の国語学者である。角筆の文献による国語学の研究を行ったことで知られている。東京文理科大学を卒業後、東洋大学、広島大学、徳島文理大学にて教鞭を執った。1991年に日本学士院賞と恩賜賞を同時受賞し、2019年には文化功労者として顕彰された[1]。
略歴
[編集]山梨県生まれ。東京文理科大学文理学部文学科国語学国文学専攻卒業。1957年東洋大学文学部専任講師、1959年助教授、1965年広島大学文学部助教授。1967年東京大学国語国文学会賞受賞。1970年「平安鎌倉時代における漢籍訓読の国語史的研究」で東京教育大学より文学博士の学位を取得。1972年広島大学文学部教授。1987年新村出賞受賞、1988年『角筆文献の国語学的研究』で角川源義賞受賞、1990年中国文化賞、1991年日本学士院賞・恩賜賞受賞。1992年広島大学を定年退官、名誉教授、徳島文理大学教授。2000年勲三等旭日中綬章受章、2002年徳島文理大学を退職。2019年文化功労者[1]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『新しい古典文法 古典の語法とその変遷』力書房 1954
- 『平安鎌倉時代に於ける漢籍訓読の国語史的研究』東京大学出版会 1967
- 『角筆文献の国語学的研究』汲古書院 1987
- 『角筆のみちびく世界 日本古代・中世への照明』中公新書 1989
- 『図説日本の漢字』大修館書店 1998
- 『角筆文獻研究導論』全4巻、汲古書院 2004-2005
- 『平安時代の佛書に基づく漢文訓讀史の研究』汲古書院
- 敍述の方法 2011
- 訓點の起源 2017
- 初期訓讀語體系 2012
- 中期訓讀語體系 2012
- 後期訓讀語體系 2013
- 傳承と傳播 2016
- 變遷の原理 2017
- 加點識語集覽 2018
- 訓點表記の歴史 2019
- 『角筆のひらく文化史 見えない文字を読み解く』岩波書店、2014
- 『小林芳規著作集 第一巻 鎌倉時代語研究(上)』汲古書院(以下略)、2021-
- 『小林芳規著作集 第二巻 鎌倉時代語研究(下)』
- 『小林芳規著作集 第三巻 上代文獻の訓讀』
- 『小林芳規著作集 第四巻 國語史と文獻資料』
- 『小林芳規著作集 第五巻 文字・表記・音韻』
- 『小林芳規著作集 第六巻 文體・文法・語彙』
編著・校訂
[編集]- 梁塵秘抄総索引 神作光一、王朝文学研究会共編 武蔵野書院 1972
- 校注梁塵秘抄 神作光一共編 武蔵野書院 1972.9
- 新潮国語辞典 山田俊雄、築島裕共編 改訂 新潮社 1974
- 法華百座聞書抄総索引 武蔵野書院 1975
- 校註法華百座聞書抄 武蔵野書院 1976.2
- 中山法華経寺蔵本三教指帰注総索引及び研究 築島裕共編 武蔵野書院 1980.8
- 中山法華經寺藏本三教指歸注 築島裕共編 武藏野書院 1981.3
- 神田本白氏文集の研究 太田次男共著 勉誠社 1982.2
- 梁塵秘抄 武石彰夫と校注 新日本古典文学大系 岩波書店 1993.6
記念論集
[編集]- 国語学論集 小林芳規博士退官記念会 汲古書院 1992
- 国語学論集 小林芳規博士喜寿記念会 汲古書院 2006
参考文献
[編集]出典
[編集]- ^ a b “令和元年度 文化功労者”. 文部科学省 (2019年11月3日). 2020年11月2日閲覧。