小山本家酒造
小山本家酒造(世界鷹小山家グループ)本部入口 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒331-0047 埼玉県さいたま市西区指扇1798[1] |
設立 | 1963年(昭和38年)10月[1] |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 5030001002954 |
事業内容 |
清酒の製造・販売 リキュールの製造・販売 |
代表者 |
代表取締役社長 小山竜司[2][3] 代表取締役会長 小山景市[1][2] |
資本金 | 3775万円[1] |
売上高 | 単体114億円、グループ計279億円(2018年9月)[4] |
従業員数 | 188名[1] |
外部リンク | http://www.koyamahonke.co.jp/ |
株式会社小山本家酒造(こやまほんけしゅぞう、英: Koyama Honke Syuzo co.,ltd.[5])は、埼玉県さいたま市西区指扇に本社を置く、清酒を中心とする酒類の製造・販売企業。世界鷹小山家グループ(せかいたかこやまやグループ)の中核企業[6][7][8]。
概要
[編集]創業者の小山屋又兵衛は、宝暦13年(1763年)に播州・宮北村(現在の兵庫県播磨町)にて出生[9]。灘・伊丹・伏見にて酒造りの技術を習得し、1780年ごろ関東地方へ移住[10]、足立郡白幡村(現在のさいたま市南区白幡)にて酒造業を開始[11]。後の文化5年(1808年)、武蔵国足立郡指扇村(現在の本社所在地)にて良質な湧き水が出ることを発見、酒造蔵を建設したことに始まる[9][11][12]。当初は「最高の酒を少なく高く売る」方針の高級酒メーカーであったが、1970年代から経営方針を転換し、大量生産・営業の全国展開を行っている[12]。1980年代より清酒の製造に電算制御技術を導入、バイオテクノロジーの活用による清酒酵母の開発も手掛けている[12]。2003年(平成15年)頃より清酒の海外輸出に力を入れ始め[8]、2008年(平成20年)にはさいたま市の伝統産業事業所に指定された[13]。
1970年代より全国の清酒メーカーを合併・買収する形で発展[14]。世界鷹小山家グループとして全国に5つの酒蔵を有し、それぞれ地域毎の酒造技術の特性・独自性を活かすため分社経営を行っている[11][14]。グループ全体の清酒出荷量は、2006年(平成18年)、2007年(平成19年)は全国第6位[8][15]、2010年(平成22年)は全国第7位[3]、2018年(平成30年)は全国第4位[16]。東日本では最大手の清酒メーカーである[11][17][18]。「品質第一主義」を経営理念とする。オーナー家同士が遠縁関係にあたる小山酒造(東京都北区)は2018年(平成30年)1月30日に、小山酒造が行っていた清酒製造事業を同年3月1日付で小山本家酒造へ譲渡する協議が行われていることを明らかにした[19][20]。
代表取締役会長の小山景市は、埼玉県酒造組合会長、日本酒造組合中央会関東信越支部長を務める。旭日小綬章受章[21]。
沿革
[編集]- 1808年(文化5年) - 創業者小山屋又兵衛、武蔵国足立郡指扇村(現在のさいたま市西区指扇)にて酒造業を開業。
- 1963年(昭和38年) - 株式会社小山本家酒造を設立。
- 1974年(昭和49年)- 世界鷹酒造株式会社がグループ加入。
- 1983年(昭和58年) - 株式会社共同精米を設立。
- 1986年(昭和61年) - 株式会社北鹿がグループ加入。
- 1987年(昭和62年) - 雪椿酒造株式会社がグループ加入。
- 1989年(平成元年) - 賜杯桜酒造株式会社、有限会社福鶴がグループ加入。福鶴は元福鶴酒造有限会社。
- 1990年(平成2年) - 世界鷹総合研究所を設立。
- 1993年(平成5年) - 株式会社越の日本桜酒造がグループ加入。
- 1996年(平成8年) - 有限会社福鶴を株式会社浜福鶴銘醸へ社名変更。世界鷹酒造新町工場稼働。
- 1997年(平成9年) - 世界鷹酒造株式会社を株式会社京姫酒造へ社名変更。世界鷹酒造新町工場が小山本家酒造に譲渡され、小山本家酒造京都伏見工場稼働。
- 2007年(平成19年) - 代表取締役会長小山景市、旭日小綬章受章。
- 2008年(平成20年) - 創業200周年。
- 2009年(平成21年) - 株式会社越の日本桜酒造を越後桜酒造株式会社へ社名変更。
- 2011年(平成23年) - 賜杯桜酒造株式会社を株式会社小山本家酒造に吸収合併。
- 2013年(平成25年) - 株式会社浜福鶴銘醸を株式会社小山本家酒造に吸収合併。「株式会社小山本家酒造 灘浜福鶴蔵」となる。
代表銘柄・受賞歴
[編集]- 金紋世界鷹(きんもんせかいたか) - 平成22・24酒造年度全国新酒鑑評会金賞[22][23]、埼玉県ふるさと認定食品[24]、彩の国優良ブランド品[25]。株式会社小山本家酒造が埼玉県内限定で販売。
- 世界鷹(せかいたか) - 昭和63・平成4・8・10・19・23・27・28酒造年度全国新酒鑑評会金賞[18][26][27][28][29]。小山本家酒造京都伏見工場での生産。株式会社京姫酒造が販売。
- 都鷹(みやこたか) - 昭和63・平成1・2・3・5・7・12・15・20酒造年度全国新酒鑑評会金賞[30][31][32]。
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グループ企業
[編集]- 株式会社世界鷹総合研究所(さいたま市西区)
- 株式会社サイタマ酒販(さいたま市西区)
- 株式会社共同精米(さいたま市西区)
- 株式会社北鹿(秋田県大館市) 『大吟醸 北秋田』
- 雪椿酒造株式会社(新潟県加茂市) 『越乃雪椿』
- 越後桜酒造株式会社(新潟県阿賀野市)
- 賜杯桜酒造株式会社(茨城県取手市)
- 株式会社京姫酒造(京都市伏見区)
- 株式会社浜福鶴銘醸(神戸市東灘区)
脚注
[編集]- ^ a b c d e “会社概要” (日本語). 会社案内. 小山本家酒造. 2019年10月20日閲覧。
- ^ a b “小山本家酒造 新社長に小山竜司氏が就任” (日本語). 醸界タイムスWEB版. 醸界タイムス社 (2010年9月27日). 2014年3月17日閲覧。
- ^ a b “埼玉の小山本家酒造、吟醸酒15%増産 高級志向に的” (日本語). 日本経済新聞. (2011年12月15日) 2014年3月17日閲覧。
- ^ “(株)小山本家酒造(世界鷹小山家グループ)の新卒採用・会社概要” (日本語). マイナビ2020. マイナビ (2019年9月10日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “株式会社小山本家酒造二百年史” (日本語). NDL-OPAC 国立国会図書館蔵書検索・申し込みシステム. 国立国会図書館. 2012年2月17日閲覧。
- ^ “世界鷹ささの会:愛飲家260人が地酒楽しむ/埼玉” (日本語). 毎日新聞(地方版) (毎日新聞社). (2011年11月22日). オリジナルの2012年4月26日時点におけるアーカイブ。 2012年5月20日閲覧。
- ^ 森有正 (2015年12月19日). “寄託:酒造会社が10万円 毎日新聞東京社会事業団に/埼玉” (日本語). 毎日新聞(地方版) (毎日新聞社). オリジナルの2016年2月7日時点におけるアーカイブ。 2016年2月11日閲覧。
- ^ a b c “小山本家酒造、欧米に清酒輸出―国内市場縮小、日本食人気追い風” (日本語). 日本経済新聞(地方経済面、埼玉): p. 40. (2007年4月25日) - 日経テレコンにて2012年3月5日閲覧。
- ^ a b “沿革” (日本語). 会社案内. 小山本家酒造. 2012年2月17日閲覧。
- ^ “「世界鷹」株式会社小山本家酒造京都伏見工場” (日本語). 酒蔵・蔵元紹介. 伏見酒造組合. 2012年2月17日閲覧。
- ^ a b c d 『埼玉の中堅120社』日本経済新聞社、1998年、46-47頁。ISBN 4532146410。
- ^ a b c “小山本家酒造―量産へ電算制御を導入(ハイテク化進む地場産業)” (日本語). 日本経済新聞(地方経済面、山梨): p. 25. (1985年9月7日) - 日経テレコンにて2012年3月5日閲覧。
- ^ 清水勇人 (2012年9月5日). “"絆"現場訪問(9月5日 小山本家酒造)” (日本語). 市長の部屋. さいたま市. 2014年3月17日閲覧。
- ^ a b “世界鷹小山家グループ―アメーバ理論で基盤強化(挑む埼玉の有力中堅)” (日本語). 日本経済新聞(地方経済面、埼玉): p. 40. (1999年5月19日) - 日経テレコンにて2012年3月5日閲覧。
- ^ “清酒の生産(出荷)集中度(1~30位)” (PDF) (日本語). 酒類食品産業の生産・販売シェア. 日刊経済通信社 (2009年). 2014年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月11日閲覧。
- ^ “H30CY清酒出荷上位20社(本紙調)世界鷹小山家G・獺祭の2社プラス” (日本語). 日刊食品通信. 日刊経済通信社 (2019年2月14日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ 大矢幸子 (2013年6月1日). “市報さいたま(西区版)2013年6月1日号” (PDF) (日本語). こんにちは区長です. さいたま市. p. 3. 2014年10月4日閲覧。
- ^ a b “世界鷹(せかいたか)” (日本語). コトバンク 『日本酒・本格焼酎・泡盛 銘柄コレクション(講談社)』. 朝日新聞社. 2019年10月20日閲覧。
- ^ “清酒製造事業撤退のご案内とご挨拶” (日本語). 小山酒造 (2018年1月). 2018年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月20日閲覧。
- ^ “東京23区内で最古の酒蔵・小山酒造が廃業へ” (日本語). データを読む. 東京商工リサーチ (2018年1月30日). 2018年4月4日閲覧。
- ^ “平成19年秋の叙勲 小山景市氏、旭日小綬章受章記念祝賀会” (日本語). 醸界タイムスWEB版. 醸界タイムス社 (2008年2月29日). 2012年4月7日閲覧。
- ^ “平成22酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録” (PDF) (日本語). 平成22酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表. 独立行政法人酒類総合研究所 (2011年5月25日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “平成24酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録” (PDF) (日本語). 平成24酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表. 独立行政法人酒類総合研究所 (2013年5月22日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “清酒” (日本語). 埼玉県ふるさと認証食品. 埼玉県 (2018年3月30日). 2018年4月4日閲覧。
- ^ “彩の国優良ブランド品【酒】一覧” (PDF) (日本語). 埼玉県産業労働部観光課/社団法人埼玉県物産観光協会. 2015年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月4日閲覧。
- ^ “平成19酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録” (PDF) (日本語). 平成19酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表. 独立行政法人酒類総合研究所 (2008年5月22日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “平成23酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録” (PDF) (日本語). 平成23酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表. 独立行政法人酒類総合研究所 (2012年5月18日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “平成27酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録” (PDF) (日本語). 平成27酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表. 独立行政法人酒類総合研究所 (2016年5月18日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “平成28酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録” (PDF) (日本語). 平成28酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表. 独立行政法人酒類総合研究所 (2017年5月18日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “都鷹(みやこたか)” (日本語). コトバンク 『日本酒・本格焼酎・泡盛 銘柄コレクション(講談社)』. 朝日新聞社. 2019年10月20日閲覧。
- ^ “平成15酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録” (PDF) (日本語). 平成15酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表. 独立行政法人酒類総合研究所 (2004年5月21日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “平成20酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録” (PDF) (日本語). 平成20酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表. 独立行政法人酒類総合研究所 (2009年5月27日). 2019年10月20日閲覧。