堀米雄斗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
堀米 雄斗
個人情報
国籍日本の旗 日本
生誕 (1999-01-07) 1999年1月7日(25歳)
東京都の旗東京都江東区[1]
居住地アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルス[2][3]
身長170 cm (5 ft 7 in)[3]
体重53 kg (117 lb)[3]
スポーツ
日本の旗 日本
競技スケートボード
種目ストリート
クラブ三井住友DSアセットマネジメント[注 1][4][5]
成績・タイトル
五輪2020年東京:男子ストリート;金
獲得メダル
日本の旗 日本
男子 スケートボード
オリンピック
2020 東京 男子ストリート
世界選手権
2021 ローマ 男子ストリート
2019 サンパウロ 男子ストリート
2023 東京 男子ストリート
X Games
2022 千葉 男子ストリート
2019 ミネアポリス 男子ストリート
2022 カリフォルニア 男子ストリート
2019 上海 男子ストリート

堀米 雄斗(ほりごめ ゆうと、1999年1月7日[3] - )は、日本スケートボード選手。東京都江東区出身。三井住友DSアセットマネジメント所属[4][5][注 1]一般社団法人ワールドスケートジャパン登録選手。スケートボード日本代表。2021年開催の東京オリンピック スケートボード男子ストリートの初代金メダリスト

経歴[編集]

技を披露する(2022年4月24日撮影)
オリジナル技「ユウトルネード」(2023年12月17日撮影)

東京都江東区出身。江東区立東砂小学校江東区立砂町中学校卒業[6]

6歳の時、タクシー運転手として働く傍らスケートボードをしていた父・亮太と大島小松川公園でスケートボードを始めたこと[7]をきっかけに競技を始める[8][9][10]

10代前半の頃には国内トップ選手として活躍[11]。当時の堀米を知る競技関係者は「普通の小学生と違った。彼は人をまねるのではなく、自分から人と違う技、誰もできないような技に挑んでいた」と話す[11]。また、小学生の頃から海外大会への参加を行っていた[10]

2014年2015年には2年連続で日本スケートボード協会(AJSA)年間グランドチャンピオンに輝く[7][11]

2016年には「スケートボードの本場で活動しないと注目してもらえない」との思いから活動拠点をアメリカ合衆国ロサンゼルスに移す[7]

2017年のスケートボードの世界最高峰プロツアー「ストリート・リーグ」では準優勝を果たし、2018年イギリスロンドンで行われた同大会では日本人初の優勝を遂げた[12]。彼の演技は「エフォートレス(力みがない)」と評され、人気を博していた[10]

2019年5月には、2020年東京オリンピックから正式な種目に加わるスケートボードの強化選手として選ばれる[13][14]

同年11月には、中村輪夢五十嵐カノアらと『JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2019』を受賞[15]

2021年7月25日2020年東京オリンピックスケートボード男子ストリートにて金メダルを獲得[16][17]。同年、紫綬褒章受章[18]

2021年のインタビューでは、「自分の仕事、職業として意識するようになったのは、2016年にアメリカに来てからです。ずっとシェーン・オニールやポール・ロドリゲスなどのスターに憧れていて、彼らと同じ最高峰のプロツアー『ストリートリーグ』に参加することが夢でした。最初のころはまったく結果が出なくて自信をなくしていましたが、2017年にストリートリーグの下部リーグの大会で1位になり、ようやく自分もプロとして戦っていけるんじゃないかと思えるようになりました」と語った[19]

東京オリンピック スケートボード 男子ストリートにおいて金メダルを獲得した功績を称え、2021年11月10日、東京都江東区の都営新宿線東大島駅大島口前に記念のゴールドポスト(第10号)が設置された(ゴールドポストプロジェクト[20])。

2022年3月までは所属先をXFLAGミクシィ社)[3]としていたが、同年4月1日付で所属先名をMIXI(同社)に変更[21]

2024年4月18日からは三井住友DSアセットマネジメントに所属変更した[4][5]

人物[編集]

主な戦績[編集]

2014年[編集]

  • 日本スケートボード協会(AJSA) - 年間グランドチャンピオン

2015年[編集]

  • 日本スケートボード協会(AJSA) - 年間グランドチャンピオン

2017年[編集]

  • PHX AM 2017 - 2位
  • STREET LEAGUE SKATEBOARDING BACERONA - 3位
  • STREET LEAGUE SKATEBOARDING MUNICH - 2位
  • DEW TOUR 2017 - ストリート部門3位、チーム部門BLINDチーム優勝
  • OI STU OPEN 2017 - 優勝

2018年[編集]

  • DEW TOUR 2018 - 優勝
  • X-GAMES - 4位入賞
  • Street League WORLD TOUR London PRO OPEN - 優勝
  • Street League WORLD TOUR LOS ANGELES - 優勝
  • Street League WORLD TOUR Huntington Beach - 優勝

2019年[編集]

  • X-GAMES @Shanghai 3位
  • Street League World Tour @Los Angels - 優勝
  • X-GAMES Mineapolis - 優勝
  • International Skateboarding Open @Henan - 優勝
  • Street League Skateboarding Worldchanmpionship @Sao Paulo - 準優勝
  • Stu Open @Rio de Janeiro - 5位

2021年[編集]

2022年[編集]

  • X-GAMES Chiba - 優勝
  • Street League World Tour @Jacksonvill - 優勝
  • X-GAMES California- 3位
  • Dew Tour 2022 @Des Moines - 2位
  • Street League World Tour @Seattle - 優勝

2023年[編集]

  • Tampa Pro 2023 - 優勝
  • UPRISING TOKYO - 優勝
  • X-GAMES California- 優勝

受賞歴[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b 2024年4月18日9時にMIXIから三井住友DSアセットマネジメントに所属変更。

出典[編集]

  1. ^ “スケボー堀米雄斗、生まれ育った江東区で金ドリーム「誰も成し遂げていないことを成し遂げたい」”. スポーツ報知. (2021年7月25日). https://hochi.news/articles/20210724-OHT1T51226.html?page=1 2021年7月25日閲覧。 
  2. ^ “堀米雄斗金メダルへ LA自宅に練習場完備”. 日テレNEWS24. (2021年1月14日). https://www.news24.jp/sp/articles/2021/01/14/09803690.html 2021年7月25日閲覧。 
  3. ^ a b c d e “堀米 雄斗 (ほりごめ ゆうと)”. 時事ドットコム. (2021年7月1日). https://www.jiji.com/sp/tokyo2020?s=profile&id=competition-og2020_person-horigome-yuto-0001&a=olySKB 2021年7月25日閲覧。 
  4. ^ a b c プロスケートボーダー堀米雄斗選手との所属契約を締結”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年4月18日). 2024年4月19日閲覧。
  5. ^ a b c スケボー堀米雄斗、三井住友DSアセットマネジメント所属へ「期待に応えられるように頑張りたい」”. ORICON NEWS (2024年4月18日). 2024年4月19日閲覧。
  6. ^ 江東区. “令和3年7月21日号(こうとう区報)テキスト版1面”. 江東区. 2021年7月25日閲覧。
  7. ^ a b c 堀米雄斗にとってスケートボードは“遊び”? 「楽しんで勝つ人がリスペクトされる」醍醐味
  8. ^ “アメリカンドリームつかみ地元で王者に 堀米雄斗が語る新たな役割”. 朝日新聞. (2021年7月25日). https://www.asahi.com/articles/ASP7T73RPP7TUTQP026.html 2021年7月25日閲覧。 
  9. ^ 堀米雄斗の父亮太さん「最後まで見れなくて…」金メダル確定の瞬間は河川敷 - スケートボード - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2021年7月26日閲覧。
  10. ^ a b c “堀米新技 故郷に錦”. 読売新聞. (2021年7月26日) 
  11. ^ a b c スケートボード 2人の天才、再び同じ道
  12. ^ 19歳スケボー堀米雄斗が日本人初V「夢かなった」日刊スポーツ
  13. ^ スケボ、平野歩夢ら強化選手発表 東京五輪で初採用日本オリンピック委員会
  14. ^ 平野歩夢、堀米雄斗ら強化選手を発表/スケボーサンケイスポーツ
  15. ^ 『JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2019』受賞者決定!!!時事通信
  16. ^ 堀米雄斗、新種目スケートボード・ストリート男子で金メダル!”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2021年7月25日). 2021年7月25日閲覧。
  17. ^ 「スケボー」トレンド1位、解説の瀬尻稜と実況倉田アナの掛け合いも話題に”. 日刊スポーツ (2021年7月25日). 2021年7月25日閲覧。
  18. ^ 『官報』第250号、令和3年11月4日
  19. ^ スケートボード・堀米雄斗「せっかく本当の地元でやるんだから、優。勝したい」”. GQ JAPAN. コンデナスト・ジャパン (2021年7月17日). 2021年7月17日閲覧。
  20. ^ ゴールドポストプロジェクト”. 首相官邸 オリンピック・パラリンピックレガシー推進室. 2022年6月7日閲覧。
  21. ^ “スケートボード・堀米雄斗選手の所属先がXFLAGからミクシィへ”. ミクシィ. (2022年4月1日). https://mixi.co.jp/news/2022/0401/6370/ 2022年4月2日閲覧。 
  22. ^ 堀米雄斗、獲得した初めての五輪金メダル「ポケモンのカビゴンにつけたいと思います」」『スポーツ報知』、2021年7月25日。2021年7月25日閲覧。
  23. ^ “「スケボー買った」「うそでしょ」 あの金メダリストと一文字違いのアルビレックス新潟・堀米選手に急激な変化が”. TeNYテレビ新潟. (2021年7月26日). https://www.teny.co.jp/nnn/news114ravjoicyaqllfgdh.html 2021年7月29日閲覧。 
  24. ^ スケボー金の堀米雄斗、サッカー新潟・堀米悠斗へ「自分のボードプレゼントしたい」”. デイリースポーツ (2021年7月30日). 2021年8月2日閲覧。
  25. ^ リル・ウェイン&リッチ・ザ・キッド、堀米選手と共演したことが明らかに”. フロントロウ (2021年10月22日). 2021年10月22日閲覧。
  26. ^ キンプリ永瀬廉&新木優子『ベストジーニスト2021』初受賞 嵐・松本潤は辞退”. ORICON NEWS. 株式会社oricon ME (2021年11月25日). 2021年11月25日閲覧。

外部リンク[編集]