十津川光子
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十津川 光子(とつがわ みつこ、1925年- )は、日本の作家。本名は臺野澄子。
略歴
[編集]北海道生まれ。新十津川村生まれ。庁立滝川高等女学校を戦後に卒業[1]。慶應義塾大学医学部付属厚生女子学院(現・慶應義塾大学看護医療学部)を卒え、看護婦となる。
小説を木々高太郎に師事し、1958年『コタンの春』を上梓(序文は木々)。1960年の『胎動期』は、東芝日曜劇場でテレビ放送され、三輪彰監督・新藤兼人脚本によって「胎動期 私たちは天使じゃない」として1961年に映画化された。『悪評の女』は、真杉静枝の伝記。
1974年、朝海さち子の筆名で、「谷間の生霊たち」により太宰治賞を受賞した(太宰賞受賞時の『文芸展望』より)。
作詞家としても活動していた時期があり、倍賞千恵子「約束のポプラの下で」や、堀川健「君待つ里」がある。
著書
[編集]- 「コタンの春」出版社不明 1958 朱雀社から再販 1963
- 「胎動期」虹書房 1960
- 「女湯の旅」宮川書房 1967
- 「悪評の女」(モニュメンタリ叢書) 虎見書房 1968
- 「谷間の生霊たち」(朝海さち子 名義)筑摩書房 1975
- 「ひとりぼっちのコロ」ポプラ社 1986
- 「ひしの実の記憶」(朝海さち子 名義) 近代文芸社 1995.11
脚注
[編集]- ^ 小笠原克『近代北海道の文学』、日本放送協会、1973