太宰治賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

太宰治賞(だざいおさむしょう)は、三鷹市筑摩書房が共同で主催する公募新人文学賞である[1]。 第1回から第14回までは筑摩書房のみで行っていたが業績悪化に伴い休止、太宰治没50年の1999年より現在の形となり、年1回発表されている。受賞は選考委員の合議によって決定され、受賞者には正賞として記念品、副賞として100万円(2008年実績)が授与される。 選考委員は加藤典洋荒川洋治奥泉光中島京子の4名。締め切りは12月10日。

受賞作一覧[編集]

年は受賞作の発表の年。特記がなければ、初刊は筑摩書房、文庫はちくま文庫刊。

第1回から第14回まで(筑摩書房主催)[編集]

回(年) 応募総数 受賞・候補作 著者 初刊 文庫化
第1回(1965年) 638編 受賞作なし
候補 「寒い夏 一九六二年の想い出に」 熊田真記
候補 「神話」 野淵敏
第2回(1966年) 496編 受賞 「星への旅」 吉村昭 1966年8月 1974年2月[注 1]
候補 「フランドルの冬」 加賀乙彦 1967年8月 1972年1月[注 2]
第3回(1967年) 371編 受賞 「青幻記」 一色次郎 1967年8月 1974年3月[注 3]
候補 「愛の生活」 金井美恵子 1968年8月 1973年11月[注 4]
第4回(1968年) 422編 受賞 「月の道化者」 三浦浩樹
第5回(1969年) 374編 受賞 「清経入水」 秦恒平 1970年5月 1976年12月[注 5]
第6回(1970年) 348編 受賞 「背後の時間」 海堂昌之 1971年6月
第7回(1971年) 348編 受賞 「流刑地にて」 三神真彦 1972年4月
第8回(1972年) 305編 受賞作なし
第9回(1973年) 170編 受賞 宮尾登美子 1973年12月・1974年3月 1978年4月・5月[注 6]
第10回(1974年) 237編 受賞 「谷間の生霊たち」 朝海さち子 1975年10月
佳作 「ついの栖」 今村実 1982年8月[注 7]
第11回(1975年) 285編 受賞 「花捨て」 不二今日子 1977年6月
第12回(1976年) 293編 受賞 「越後瞽女唄冬の旅」 村山富士子 1977年6月
優秀作 「私的調書」 田中水四門
第13回(1977年) 272編 受賞 泥の河 宮本輝 1978年2月 1980年2月[注 8]
優秀作 「夜よ 天使を受胎せよ」 山口泉
第14回(1978年) 401編 受賞 「電車ごっこ停戦」 福本武久 1978年12月
優秀作 「あしたのジョーは死んだのか」 朝稲日出夫 1978年12月 1988年1月

第15回から(筑摩書房・三鷹市共同主催)[編集]

回(年) 応募総数 受賞・候補作 著者 初刊 文庫化
第15回(1999年) 1623編 受賞 「最後の歌を越えて」[注 9] 冴桐由 2000年5月
第16回(2000年) 545編 受賞 多輝子ちゃん 一個の流れ星の夜のために 辻内智貴 2001年5月 2004年1月
第17回(2001年) 934編 受賞 「一滴の嵐」 小島小陸 2002年5月
第18回(2002年) 809編 受賞 「緊縛」 小川内初枝 2002年10月 2007年6月
第19回(2003年) 863編 受賞 「たゆたふ蝋燭」[注 10] 小林ゆり 2004年2月
第20回(2004年) 962編 受賞 「指の音楽」 志賀泉 2004年10月
第21回(2005年) 927編 受賞 「マンイーター」[注 11] 津村記久子[注 12] 2005年11月 2009年5月
「刺繍」 川本晶子 2005年11月
第22回(2006年) 1030編 受賞 「峠の春は」[注 13] 栗林佐知 2007年1月
第23回(2007年) 774編 受賞 「mit Tuba(ミット・チューバ)」[注 14] 瀬川深 2008年3月
第24回(2008年) 1090編 受賞 「ロミオとインディアナ」 永瀬直矢 2009年3月
第25回(2009年) 1249編 受賞 「だむかん」 柄澤昌幸 2009年12月
第26回(2010年) 1412編 受賞 「あたらしい娘」[注 15] 今村夏子 2011年1月 2014年6月
第27回(2011年) 1271編 受賞 「会えなかった人」 由井鮎彦 2011年12月
第28回(2012年) 1212編 受賞 「うつぶし」 隼見果奈 2012年12月
第29回(2013年) 1378編 受賞 「さようなら、オレンジ」 岩城けい[注 16] 2013年8月 2015年9月
第30回(2014年) 1149編 受賞 「コンとアンジ」 井鯉こま 2014年11月
第31回(2015年) 1251編 受賞 「変わらざる喜び」[注 17] 伊藤朱里 2015年11月
第32回(2016年) 1473編 受賞 「楽園」[2] 夜釣十六 2017年4月

選考委員[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 新潮文庫
  2. ^ 新潮文庫
  3. ^ 角川文庫
  4. ^ 新潮文庫
  5. ^ 角川文庫
  6. ^ 中公文庫
  7. ^ 新人物往来社
  8. ^ 角川文庫
  9. ^ 刊行時『最後の歌』に改題
  10. ^ 刊行時『真夜中のサクラ』に改題
  11. ^ 刊行時『君は永遠にそいつらより若い』に改題
  12. ^ 「津村記久生」より改名
  13. ^ 刊行時『ぴんはらり』に改題
  14. ^ 刊行時「チューバはうたう mit Tuba」に改題
  15. ^ 刊行時「こちらあみ子」に改題
  16. ^ 「KSイワキ」より改名
  17. ^ 刊行時『名前も呼べない』に改題

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]