コンテンツにスキップ

ブレイクランアウト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブレイクランアウト
第14回NHKマイルCパドック(2009年5月10日)
欧字表記 Break Run Out[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2006年4月27日(18歳)[1]
抹消日 2010年11月5日
Smart Strike[1]
キュー[1]
母の父 フレンチデピュティ[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 Shadai Corporation[1]
馬主 キャロットファーム[1]
調教師 戸田博文美浦[1]
厩務員 織田洋平[2]
競走成績
生涯成績 10戦2勝[1]
獲得賞金 9945万1000円[1]
勝ち鞍
GIII 共同通信杯 2009年
テンプレートを表示

ブレイクランアウト(欧字名:Break Run Out2006年4月27日 - )は、日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2009年共同通信杯

馬名の意味は、「ビリヤードで全ての球をノーミスで落とすこと」。

競走馬時代

[編集]

2歳時(2008年)

[編集]

7月27日岩田康誠を鞍上に新潟競馬場でデビュー[3]。3番人気に支持され、レースでは4馬身差で完勝する[3]。その後は秋を見据えて水野馬事センターに放牧に出された。

3か月の休養を経て10月25日東京いちょうステークスに出走も直線での不利が応えて4着に敗れる。11月22日東京スポーツ杯2歳ステークスからは鞍上が武豊に替わる。レースでは外から追い込むも2着に競り負ける。続く12月21日中山朝日杯フューチュリティステークスでは早めに動くがセイウンワンダーの3着となった。なお、レース後は厩舎で調整された。

3歳時(2009年)

[編集]

初戦は2月8日共同通信杯。ここも1番人気に支持され、今度は快勝。初の重賞制覇を飾った。その後は放牧に出さず厩舎で調整され、5月10日NHKマイルカップに直行した。いちょうステークスから5戦連続での1番人気で推された。道中は中団後方外目を追走しレースを進め、そのまま直線に向いたが伸び切れず9着に敗れた。続く5月31日東京優駿では武豊がリーチザクラウンに騎乗するため、藤田伸二を新たに迎えた。レースは不良馬場に終始後方のまま15着と大敗した。その後、自厩舎で調整し、秋緒戦は9月12日朝日チャレンジカップに出走。中団からレースを進め、最後の直線でキャプテントゥーレとの激しい競り合いとなったが、クビ差の2着に敗れた。続く10月25日菊花賞では見せ場がなく16着と大敗した。

4歳時(2010年)

[編集]

1年の休養を経て10月23日富士ステークスに出走。中団からレースを進めたが、またしても直線前が詰まって手綱を引く不利があり、立て直して差を詰めるも5着に敗れた。レース後に右前浅屈腱不全断裂を発症していることが判明[4]、競走能力喪失と診断されたため[5]11月5日付で競走馬登録を抹消[6]

競走成績

[編集]
年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2008 7. 27 新潟 2歳新馬 18 8 18 5.5 (3人) 1着 岩田康誠 54 芝1600m(良) 1.35.4 (33.4) -0.7 (ミッキーペトラ)
10. 25 東京 いちょうS OP 12 4 4 1.7 (1人) 4着 岩田康誠 54 芝1600m(良) 1.35.2 (34.6) 0.2 ダノンカモン
11. 22 東京 東スポ杯2歳S JpnIII 14 2 2 2.1 (1人) 2着 武豊 55 芝1800m(良) 1.47.7 (33.4) 0.0 ナカヤマフェスタ
12. 21 中山 朝日杯FS JpnI 16 3 5 4.3 (1人) 3着 武豊 55 芝1600m(良) 1.35.2 (35.1) 0.1 セイウンワンダー
2009 2. 8 東京 共同通信杯 GIII 15 3 5 2.8 (1人) 1着 武豊 56 芝1800m(良) 1.47.3 (33.6) -0.3 トーセンジョーダン
5. 10 東京 NHKマイルC GI 18 8 16 3.3 (1人) 9着 武豊 57 芝1600m(良) 1.33.4 (34.0) 1.0 ジョーカプチーノ
5. 31 東京 東京優駿 JpnI 18 4 8 38.1 (11人) 15着 藤田伸二 57 芝2400m(不) 2.37.8 (42.0) 4.1 ロジユニヴァース
9. 12 阪神 朝日CC GIII 16 6 11 11.6 (4人) 2着 藤田伸二 53 芝2000m(稍) 2:00.0 (33.7) 0.0 キャプテントゥーレ
10. 25 京都 菊花賞 JpnI 18 8 18 23.1 (9人) 16着 藤田伸二 57 芝3000m(良) 3:06.3 (37.4) 2.8 スリーロールス
2010 10. 23 東京 富士S GIII 17 4 8 26.9 (9人) 5着 内田博幸 56 芝1600m(良) 1:33.1 (34.0) 0.3 ダノンヨーヨー

種牡馬時代

[編集]

引退後は、日高町オリオンファーム種牡馬となった。

2014年10月14日門別競馬第2競走・2歳未勝利で、トリックショットが産駒の初勝利をあげた。

2020年12月1日付で用途変更、種牡馬を引退。白井牧場へ移動し、2021年から引退名馬繋養展示事業の対象馬となっている。

主な産駒

[編集]

血統表

[編集]
ブレイクランアウト血統ミスタープロスペクター系 / Northern Dancer 5×5=6.25% Bold Ruler 5×5=6.25% (血統表の出典)

Smart Strike
1992
父の父
Mr. Prospector
1970
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
Classy'n Smart
1981
Smarten Cyane
Smartaire
No Class Nodouble
Classy Quillo

*キュー
Queue
1997 栗毛
*フレンチデピュティ
French Deputy
1992 栗毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Mitterand Hold Your Peace
Laredo Lass
母の母
P J Floral
1989
Baldski Nijinsky
Too Bald
Peroxide Princess What a Pleasure
Shanghai Mary F-No.19-b

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]

外部リンク

[編集]