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スリー・クァルテッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『スリー・クァルテッツ』
チック・コリアスタジオ・アルバム
リリース
録音 1981年1月 - 2月 ロサンゼルス マッド・ハッター・スタジオ[1]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
ストレッチ・レコード(1992年リマスターCD)
プロデュース チック・コリア
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 179位(アメリカ[3]
  • チック・コリア アルバム 年表
    チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート
    (1980年)
    スリー・クァルテッツ
    (1981年)
    トリオ・ミュージック
    (1982年)
    テンプレートを表示

    スリー・クァルテッツ[注釈 1]』(Three Quartets)は、アメリカ合衆国ジャズ・ピアニスト、チック・コリア1981年に録音・発表したスタジオ・アルバム

    背景

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    コリアは本作では、全編ともアコースティック・ピアノに専念しており[2]、レコーディングではベーゼンドルファーのピアノを使用した[4]。参加メンバーのうちコリアを除く3人は、当時ステップスというバンドで活動していた[5]

    反響・評価

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    アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200で179位、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは17位を記録した[3]スコット・ヤナウオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「真のジャズ・ファンにお薦めの演奏」と評している[2]

    リイシュー

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    コリアは1992年に自身のレーベル「ストレッチ・レコード」を設立したのに伴い、ワーナー・ブラザース・レコードから本作の権利を買い戻し、当時のセッションで録音された未発表音源4曲をボーナス・トラックとして追加したリマスターCDを発売した[5]。なお、ボーナス・トラックのうち「ヘアリー・カナリー」は、本作リリース後のアメリカ・ツアーでセットリスト入りした[6]。また、1981年7月15日のモントルー・ジャズ・フェスティバル(本作とは異なりジョー・ヘンダーソンゲイリー・ピーコックロイ・ヘインズをサイドマンに迎えた編成)では「フォーク・ソング」、「ヘアリー・カナリー」、「スリッパリー・ホエン・ウェット」も演奏されており、その模様は1994年発売のライブ・アルバム『ライヴ・イン・モントルー』に収録された[1]

    収録曲

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    特記なき楽曲はチック・コリア作曲。

    1. クァルテットNo. 1 - "Quartet No. 1" - 10:16
    2. クァルテットNo. 3 - "Quartet No. 3" - 9:41
    3. クァルテットNo. 2 - パート1(デューク・エリントンに捧ぐ) - "Quartet No. 2 (Part 1) (Dedicated to Duke Ellington)" - 7:09
    4. クァルテットNo. 2 - パート2(ジョン・コルトレーンに捧ぐ) - "Quartet No. 2 (Part 2) (Dedicated to John Coltrane)" - 12:01

    1992年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. フォーク・ソング - "Folk Song" - 5:51
    2. ヘアリー・カナリー - "Hairy Canary" - 3:43
    3. スリッパリー・ホエン・ウェット - "Slippery When Wet" - 6:02
    4. コンファメーション - "Confirmation" (Charlie Parker) - 6:19

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    注釈

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    1. ^ 2005年再発CD (UCCU-5338)、2006年再発CD (UCCU-9273)、2012年再発CD (UCCU-6220)の帯に準拠。日本初回盤LP (P-10998W)の帯では『スリー・クヮルテッツ』、1992年再発LP (MVCR123)の帯では『スリー・カルテッツ』と表記されていた。

    出典

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    1. ^ a b Chick Corea Discography”. Jazz Discography Project. 2024年4月21日閲覧。
    2. ^ a b c Yanow, Scott. “Three Quartets - Chick Corea - Album”. AllMusic. 2024年4月21日閲覧。
    3. ^ a b Chick Corea - Awards”. AllMusic. 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月21日閲覧。
    4. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    5. ^ a b 1992年再発CD (MVCR123)、2005年再発CD (UCCU-5338)、2006年再発CD (UCCU-9273)共通ライナーノーツ(小川隆夫、1992年10月)
    6. ^ リマスターCD英文ライナーノーツ(チック・コリア、1992年8月17日)

    外部リンク

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