オルカ (映画)
オルカ | |
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Orca | |
監督 | マイケル・アンダーソン |
脚本 |
ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ セルジオ・ドナティ ロバート・タウン (クレジットなし) |
製作 | ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ |
製作総指揮 | ディノ・デ・ラウレンティス |
出演者 |
リチャード・ハリス シャーロット・ランプリング |
音楽 | エンニオ・モリコーネ |
撮影 | テッド・ムーア |
編集 |
マリオン・ロスマン ラルフ・E・ウィンターズ ジョン・ブルーム |
配給 |
パラマウント映画 東宝東和 |
公開 |
1977年7月15日 1977年12月17日 |
上映時間 | 92分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 イタリア |
言語 | 英語 |
配給収入 | 6億4000万円[1] |
『オルカ』(Orca)は、1977年のマイケル・アンダーソン監督によるアメリカ・イタリア合作のパニック映画。
概要
[編集]1975年の映画『ジョーズ』の大ヒット後、その影響で多数製作された動物パニック映画の一本にあたる。日本においては、「マリーン・サイエンス」または「Scientific・Panic・Adventure・Cinemaの頭文字を取った“スパック(SPAC)・ロマン”というカテゴリーの映画」との触れ込みで公開された。シャチを「本能で行動する獰猛な野生動物」ではなく「高い知能を持ち、家族愛から復讐する」と設定するなど、他の動物パニック映画とは趣が異なる。
製作は『キングコング』(1976)で知られるディノ・デ・ラウレンティス。
脚本はルチアーノ・ヴィンチェンツォーニが海洋学者の弟の助言を参考に書き上げた[2]。
1200万ドル強と1年2ヶ月を費やして制作され[2]、酒豪であるリチャード・ハリスは禁酒して撮影に臨んだ[2]。
タイトルの『オルカ』はシャチの学名であるOrcinus orcaから取られている。
日本では同時期に公開された『カプリコン・1』と共に東宝東和創立50周年記念作品として[3]上映されている。
国内ビデオ版ではエンディングのボーカルが省かれていた[2]が、DVD版では英語音声時のみ流れるようになった。
ストーリー
[編集]アイルランド人の船長ノーランは、サメを捕獲して水族館に売る計画を立てた。彼の船にはベテラン船員のノバックと若いポール、ポールの恋人のアンが乗り込んでいた。カナダ・ニューファンドランド島に到着したノーランは、巨大で美しいオルカ(シャチ)を目撃し、オスのオルカを生け捕りにしようとするが、誤って隣にいた妊娠中のメスのオルカに銛を撃ってしまい、お腹にいる子供もろとも死なせてしまう。
妻子を失ったオスのオルカは、ノーランの船を攻撃してノバックを殺した。現地調査中だった海洋生物学者のレイチェルはノーランに、オルカが人間と同等以上の知性を持ち、家族の死を悲しんで復讐心に燃えているのだと語った。
オルカは容赦なく港を攻撃し、漁民の船や町の施設を破壊した。ノーランは、部下だけは陸路で帰そうとしたが、漁港の人々はそれを許さず、遂にはアンが足を噛み千切られた。救急搬送されたアンに代わって、レイチェルらが乗り込んだ船は、オルカの待つ海に出港した。
ノーランらを従えて一路、北極海を目指し北上するオルカ。氷山の多い危険な海域で、乗組員たちは一人また一人と死んで行った。遂にはノーランとレイチェルだけとなり、沈みかけた船から氷山に乗り移る二人。ノーランはオルカとの死闘に破れ、救難信号で駆け付けたヘリコプターが発見したのは、レイチェル一人きりだった。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
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TBS版 | 日本テレビ版 | ||
ノーラン | リチャード・ハリス | 宮部昭夫 | 羽佐間道夫 |
レイチェル | シャーロット・ランプリング | 二宮さよ子 | 新橋耐子 |
ウミラク | ウィル・サンプソン | 塩見竜介 | 細井重之 |
アニー | ボー・デレク | 佐久間あい | 佐々木優子 |
ケン | ロバート・キャラダイン | 塩沢兼人 | 東富士郎 |
ノバック | キーナン・ウィン | 大久保正信 | 金井大 |
ポール | ピーター・ホーテン | 日高晤郎 | 小島敏彦 |
スウェイン | スコット・ウォーカー | 江角英明 | 坂口芳貞 |
牧師 | 藤本譲 | ||
スタンド係 | 稲葉実 | ||
演出 | 長野武二郎 | ||
翻訳 | 大野隆一 | ||
効果 | |||
調整 | 遠西勝三 | ||
制作 | ニュージャパンフィルム | ||
解説 | |||
初回放送 | 1979年4月16日 『月曜ロードショー』※ノーカット |
1982年6月9日 『水曜ロードショー』 |
※TBS版の日本語吹替はDVD&BD収録
スタッフ
[編集]- 配給: 東宝東和
- 監督: マイケル・アンダーソン
- 製作総指揮: ディノ・デ・ラウレンティス
- 製作: ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
- 脚本: ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ、セルジオ・ドナティ、ロバート・タウン(クレジットなし)
- 撮影: テッド・ムーア
- 音楽: エンニオ・モリコーネ
その他
[編集]石原プロモーション製作のテレビドラマ『大都会 PARTII』の第44話『殺人捜査』(1978年1月31日放送)では、容疑者がアリバイとして本作を映画館で鑑賞していたというシーンがあり、本作の日本向けポスターも登場している。
また、作中のシャチを演じたうちの1頭である「キアヌ」は、のちに日本のワールドサファリ(現・アドベンチャーワールド)に搬入されショーに出演した[4]。