オルカ (映画)
オルカ | |
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Orca | |
監督 | マイケル・アンダーソン |
脚本 |
ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ セルジオ・ドナティ |
製作 | ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ |
製作総指揮 | ディノ・デ・ラウレンティス |
出演者 |
リチャード・ハリス シャーロット・ランプリング |
音楽 | エンニオ・モリコーネ |
撮影 | テッド・ムーア |
編集 |
マリオン・ロスマン ラルフ・E・ウィンターズ ジョン・ブルーム |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 92分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
配給収入 |
6億4000万円[1] ![]() |
『オルカ』(Orca)は、1977年のマイケル・アンダーソン監督によるアメリカ・イタリア合作のパニック映画。
概要[編集]
1975年の映画『ジョーズ』の大ヒット後、その影響で多数製作された動物パニック映画の一本にあたる。日本においては、「マリーン・サイエンス」または「Scientific・Panic・Adventure・Cinemaの頭文字を取った“スパック(SPAC)・ロマン”というカテゴリーの映画」との触れ込みで公開された。シャチを「本能で行動する獰猛な野生動物」ではなく「高い知能を持ち、家族愛から復讐する」と設定するなど、他の動物パニック映画とは趣が異なる。
製作は『キングコング』(1976)で知られるディノ・デ・ラウレンティス。
脚本はルチアーノ・ヴィンチェンツォーニが海洋学者の弟の助言を参考に書き上げた[2]。
1200万ドル強と1年2ヶ月を費やして制作され[2]、酒豪であるリチャード・ハリスは禁酒して撮影に臨んだ[2]。
タイトルの『オルカ』はシャチの学名であるOrcinus orcaから取られている。
日本では同時期に公開された『カプリコン・1』と共に東宝東和創立50周年記念作品として[3]上映されている。
国内ビデオ版ではエンディングのボーカルが省かれていた[2]が、DVD版では英語音声時のみ流れるようになった。
ストーリー[編集]
カナダ・ニューファンドランドの漁師ノーランは、水族館へ売るためにオスのオルカ(シャチ)を生け捕りにしようとするが、誤って隣にいたメスのオルカに銛を撃ってしまい妊娠している子供もろとも死なせてしまう。
妻子を失ったオスのオルカは、ノーランの仲間や港の設備を襲う。交通事故で妻子を亡くした経験を持ち、オルカへの同情を禁じ得ないノーランだが、オルカの復讐による被害は漁村全体に及び、苦悩しながらも避けることの出来ない対決のため氷海へ船を走らせる。
キャスト[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
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TBS版 | 日本テレビ版 | ||
ノーラン | リチャード・ハリス | 宮部昭夫 | 羽佐間道夫 |
レイチェル | シャーロット・ランプリング | 二宮さよ子 | 新橋耐子 |
ウミラク | ウィル・サンプソン | 塩見竜介 | 細井重之 |
アニー | ボー・デレク | 佐久間あい | 佐々木優子 |
ケン | ロバート・キャラダイン | 塩沢兼人 | 東富士郎 |
ノバック | キーナン・ウィン | 大久保正信 | 金井大 |
ポール | ピーター・ホーテン | 日高晤郎 | 小島敏彦 |
スウェイン | スコット・ウォーカー | 江角英明 | 坂口芳貞 |
- TBS版 - 初放送1979年4月16日 『月曜ロードショー』 ※DVD&BD収録/字幕・落合寿和
- 日本テレビ版 - 初放送1982年6月9日 『水曜ロードショー/海洋特撮大パニック! オルカ それは人間に復讐する地上最強の海の巨獣』
スタッフ[編集]
- 配給: 東宝東和配給
- 監督: マイケル・アンダーソン
- 製作総指揮: ディノ・デ・ラウレンティス
- 製作: ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
- 脚本: ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ、セルジオ・ドナティ
- 音楽: エンニオ・モリコーネ
その他[編集]
石原プロモーション製作のテレビドラマ『大都会 PARTII』の第44話『殺人捜査』(1978年1月31日放送)では、容疑者がアリバイとして本作を映画館で鑑賞していたというシーンがあり、本作の日本向けポスターも登場している。