HRP-4C

HRP-4Cは、独立行政法人産業技術総合研究所が開発したヒューマノイドロボット。2009年3月16日に発表された。
概要[編集]
身長158cm、体重43kg(バッテリー含む)。身長は1997年度の日本人成人女性の平均身長である。
バッテリーにはニッケル水素電池を使用している。連続稼働時間は20分間。制御用プロセッサPentium M 1.6GHz、音声認識用プロセッサVIA C7 1GHzを搭載している。
HRP-4Cの顔は、産総研の女性職員5名の平均顔から作製された。顔の製作はアクトロイドの製作会社である株式会社ココロが担当している[1][2]。
2009年7月22日には大阪のリーガロイヤルホテルで行われたファンションショーでウエディングドレスを着てモデルデビューし、その場で『未夢(ミーム)』という愛称が発表された[3]。同年秋に開催されたCEATEC JAPAN 2009ではヤマハの音声合成システムVOCALOID(喋りにはVOCALOID-flexを使用)を使い合成音声を併せたデモも行われた[4]。
しかし、東日本大震災以降ロボットに実用性が求められるようになり、研究対象が災害現場での活動を前提としたものにシフトしていく過程でHRP-4Cの開発を中断。2015年現在はエンターテインメント分野への出演は全て断り、介護用パワードスーツの開発実験用として使われている[5]。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ “産総研:人間に近い外観と動作性能を備えたロボットの開発に成功”. AIST: 産業技術総合研究所 (2009年3月16日). 2015年12月3日閲覧。
- ^ “産総研、女性型ヒューマノイドロボット「HRP-4C」を発表~ファッションショーにも登場予定”. Robot Watch (2009年3月16日). 2015年12月3日閲覧。
- ^ 三月兎 (2009年7月24日). “女性型ヒューマノイドロボット「HRP-4C」がウエディングドレスでモデルデビュー”. Robot Watch (インプレス) 2010年4月13日閲覧。
- ^ 藤本健 (2010年4月12日). “第412回:ヤマハのしゃべれる「VOCALOID-flex」とは?”. AV Watch (インプレス) 2010年4月13日閲覧。
- ^ “震災で「役立たず」と批判された美少女ヒューマノイド「未夢」は今どこに”. 産経新聞. (2015年2月5日) 2015年4月15日閲覧。