V-Ray
開発元 | Chaos Group Ltd.(ブルガリア共和国ソフィア市) |
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対応OS | Windows、MacOS |
対応言語 | 日本語、英語 |
公式サイト |
http://v-ray.jp/ (日本版) http://www.chaosgroup.com/en/2/index.html (本家:英語) |
V-Rayは、1997年に、ブルガリア共和国ソフィア市にて設立されたChaos Group Ltdが2002年3月に開発したレンダラー。
プラグインとして動作し、非常に高速でフォトリアルなレンダリングができる。非公式であるが個人で無料CGツールであるBlender上で使用できるようにしたV-RayBlenderと呼ばれるディストリビュートも存在する。
レンダラーのみにもかかわらず価格は10万円を超えるが、上記の特質のためレタッチにかかる手間などが大幅に低減できるため、かえって経費削減につながり、映画や建築ビジュアライゼーション等のプロ業界では大変広く利用されている[要出典]。
2012年3月に10周年を迎えた。
対応しているソフト
- autodesk 3ds Max
- autodesk Maya
- autodesk Softimage (Softimage本体の開発中止を受け、V-Ray for Softimage も開発中止)
- MAXON Cinema 4D
- Rhinoceros 3D (V-Ray for Grasshopper 含む)
- SketchUp
- SketchUp for Mac OS X edition [1]
- Blender [2]
- Nuke
- MODO
- KATANA
- Houdini
- Form-Z
- 現在 V-Ray SDK [App SDK] を組み込み用途向けにリリースしており、adobe社Project Felix のレンダーエンジンとして採用されている。[App SDKを使用]
レンダリングの特徴
- 光の周りこみがよく、少なめのライトで高品質な画像ができる。[要出典]
- 特にGI(グローバルイルミネーション)等の室内に入ってくる間接光の表現が素晴らしく、独特の「ヌケ」のある空気感のある画像が出る傾向がある。[要出典]
- 他のレンダラーならディティールがつぶれてしまうような非常に弱い間接光でも、しっかりと出る場合がある。[要出典]
- 品質に対してレンダリングスピードが大変速いので、納期に厳しい業務用途に重宝されている。[要出典]
また、最近[いつ?]ではトゥーン機能が搭載されており、アニメ調のレンダリングにも対応した。
採用例など
- デジタル・ドメインの映画部門では『トロン: レガシー』で初めてV-Rayが導入され、以降主力レンダラーとなっている[1]。
- Robot制作の「鬼武者 3」オープニング CG ムービーで 3ds Max と V-Ray が採用。(2004年03月29日の記事)[3]
その他
V-Rayは比較的他のレンダラーが使っていない[要出典]光の計算方法が基本になっており、さらにV-Rayに最適化させるために色々手を加えている[要出典]。
GPUレンダリング
V-Ray RT 2.0でOpenCLベースのGPUレンダリングアクセラレータが実装され[2] [3] [4] [5]、その後CUDAやOPTIXに対応した。
ベンチマーク
開発元 | Chaos Group |
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最新版 |
5
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種別 | ベンチマーク |
公式サイト |
www |
V-Rayでベンチマークを行うためのV-Ray Benchmarkが無料頒布されている。V-Ray Benchmarkには以下の三つのテストが用意されている[6]:
脚注
- ^ “[鍋潤太郎のハリウッドVFX最前線Vol.50 Digital Domain長江大介氏に聞く。ハリウッドCMにおけるVFX制作事情]”. PRONEWS (2014年10月7日). 2019年4月16日閲覧。
- ^ V-Ray Japanese official website - Chaos Group / Chaos Software / OakCorp.
- ^ V-Ray Japanese official website - Chaos Group / Chaos Software / OakCorp.
- ^ V-Ray RT and GPU rendering
- ^ GPUレイトレーシング | NVIDIA
- ^ a b c d V-Ray 5 Benchmark updated Chaos Group 2020年12月18日