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ジロー・オペラ賞

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ジロー・オペラ賞(GIRAUD OPERA)は、かつて存在したジローレストランシステム社長である沖広治が創設したオペラである。

概要

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沖広治は、「私の事務所の地下で東京室内歌劇場の練習するのを見て、オペラを上演するということは、歌手たちに膨大なエネルギーを要求することが理解できるようになり、その歌手の方々に少しでもオペラファンとして報いてあげたいと思い、遠山一行先生や畑中良輔先生と相談して、オペラ賞を設定した次第です。」と述懐している[1]

沖はジローレストランシステム株式会社引退するに当たり、第二国立劇場(現新国立劇場)のオープンまでは、絶対にこのオペラ賞を続けることを条件とした。

第二国立劇場オープンこそが、藤原義江から中山悌一らに受け継がれた日本人オペラ歌手の活動の発展と希望の象徴であった。

1997年10月、新国立劇場オープンと同時に、ジローオペラ賞は25年の授賞活動を終え、日本人オペラ歌手活動の発展を切望した沖の夢は、新国立劇場に託された。

受賞者

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開催年度 オペラ大賞 オペラ賞 新人賞 特別賞
01回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1973年 木村俊光 荘智世恵
高橋大海
02回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1974年 常森寿子
大川隆子
長野羊奈子
小田清
03回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1975年 島田祐子
中村健
久岡昇
竹沢嘉明
高橋英朗
大分県民オペラ
04回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1976年 平野忠彦 林康子
鈴木寛一
三木稔
こんにゃく座
05回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1977年 中沢桂 常森寿子
志村年子
06回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1978年 戸田敏子 中村邦子
粟國安彦
07回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1979年 河原洋子 林ひろみ
安念千重子
大島幾雄
勝部太
池田直樹
08回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1980年 伊原直子 片岡啓子
本宮寛子
高丈二
竹沢嘉明
「虎月傳」製作・上演関係者
09回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1981年 浦野りせ子
毛利純子
松本進
佐藤征一郎
国立音楽大学オペラ委員会
第10回
ウィンナーワルド・オペラ賞
1982年 林康子 栗山昌良
木村宏子
ウイリアム・ウー
高橋啓三
松井和彦
第11回ジロー・オペラ賞 1983年 栗山昌良 豊田喜代美
小林一男
第12回ジロー・オペラ賞 1984年 東敦子 岩崎由紀子
工藤博
釜洞祐子 ミシェル・ワッセルマン
第13回ジロー・オペラ賞 1985年 松本美和子
山路芳久
郡愛子
斉藤忠生
「祝い歌が流れる夜に」製作・上演関係者
イリス[要曖昧さ回避]」製作・上演関係者
第14回ジロー・オペラ賞 1986年 浦野りせ子
郡愛子
市原多朗
鈴木寛一
岡山広幸
原嘉壽子
立川澄登
第15回ジロー・オペラ賞 1987年 出口正子
市原多朗
中村邦子
永井和子
下野昇
渡辺美佐子
青山智英子
国立音楽大学オペラ委員会
第16回ジロー・オペラ賞 1988年 栗林義信 田口興輔
折江忠道
多田羅迪夫
斉田正子
吉武由子
第17回ジロー・オペラ賞 1989年 大島洋子
持木文子
高橋啓三
錦織健
福島明也
十二夜」製作・上演関係者
第18回ジロー・オペラ賞 1990年 佐藤しのぶ 持木弘
佐藤光政
佐藤ひさら
田代誠
日本オペレッタ協会(代表:寺崎裕則)
第19回ジロー・オペラ賞 1991年 渡辺美佐子
西明美
若本明志
勝部太
星出豊
五郎部俊朗
伊達英二
成田勝美
トリスタンとイゾルデ」製作・上演関係者
第20回ジロー・オペラ賞 1992年 小濱妙美
戸山俊樹
鈴木敬介
塩田美奈子
平松英子
福井敬
第21回ジロー・オペラ賞 1993年 直野資 沢畑恵美
三浦克次
吉田美夏
星洋二
第22回ジロー・オペラ賞 1994年 若杉弘
田口興輔
及川貢
釜洞祐子
坂本秀明
稲垣俊也
李揆道
藤沢市民オペラ
第23回ジロー・オペラ賞 1995年 岩井理花
牧野正人
高橋薫子
中村敬一
東京オペラプロデュース
第24回ジロー・オペラ賞 1996年 曽我栄子 緑川まり
松浦健
妻屋秀和
坂本朱
佐野成宏
青戸知
東京室内歌劇場
第25回ジロー・オペラ賞 1997年 福島明也 下原千恵子
坂本朱
福井敬
堀内康雄
吉田浩之
末吉利行
高聖賢

脚注

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  1. ^ ジロー・オペラ賞25年の歩み」ジローオペラ賞事務局発行、ニュー・オペラ・プロダクション編集より