Triller (アプリケーション)
開発元 | Triller LLC |
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初版 | 2015年7月23日 |
最新版 |
11.1
/ 2020年7月21日 |
対応OS | iOS, Android |
サイズ |
118.6 MB (iOS) 50 MB (Android)[1] |
種別 | ソーシャル・ネットワーキング・サービス |
公式サイト |
triller |
Triller(トリラー)は、スマートデバイス向けのショートビデオ投稿モバイルアプリケーションで、制作したショートビデオをソーシャルネットワークを使って共有することができる。類似アプリケーションのTikTokと比べて音楽色を打ち出しており、スヌープ・ドッグ、21サヴェージ、ミーゴスといったミュージシャンが出資者として名を連ねている。Trillerの共同オーナーで映画プロデューサーのライアン・カヴァノーは、Trillerを「TikTokの大人版」と公言している[2]。
歴史
2020年7月、TikTokの親会社であるByteDanceに対して特許侵害訴訟を起こした[3]。
2021年3月、ラップバトルイベント「Verzuz」を買収。
2021年4月14日、スポーツストリーミング配信サービス「FITE」を買収したことを発表した[4]。
2021年6月、ライブイベントのサブスクリプションサービス「TrillerPass」を開始。月額29.99ドルもしくは年額299.95ドルでTrillerPassに加入することで「Triller Fight Club(ボクシング)」「Trillerfest(コンサート)」「Verzuz(ラップバトル)」「BIG3(3on3バスケットボール)」などのライブストリーミングを視聴でき、また直接ライブ会場に参加することもできる[5][6][7]。
2022年2月23日、ベアナックル・ボクシングの団体「Bare Knuckle Fighting Championship」を買収したことを発表した[8]。
ボクシング興行
2020年11月28日にボクシング興行に進出、マイク・タイソンが設立したボクシングリーグ「レジェンド・オンリー・リーグ」と提携して、マイク・タイソン vs ロイ・ジョーンズ・ジュニアのエキビション、人気YouTuberジェイク・ポール vs 元NBA選手ネイト・ロビンソンが行われた興行を開催した[9]。Trillerが初めて携わったボクシング興行であったがペイ・パー・ビューの販売件数が160万件に達する成功を収めた[10]。
2020年12月2日、ラッパーのスヌープ・ドッグと共同経営で新たなボクシングリーグ「トリラー・ファイト・クラブ」を設立することを発表した[11][12]。
2021年2月25日、テオフィモ・ロペスとジョージ・カンボソス・ジュニアのIBF世界ライト級指名試合の入札に参加。ロペスが所属する大手ボクシング興行主のトップランク社が2,315,000ドル(約2億5千万円)、DAZNと契約するマッチルーム・ボクシングが3,506,000ドル(約3億8千万円)で入札するが、Trillerはそれらの入札額を大幅に上回る6,018,000ドル(約6億5千万円)で入札し、この試合の興行権を落札した[13]。しかしその後、試合の開催日が6月19日に決定するが、ロペスが新型コロナウイルス感染症に感染したため試合が延期されると、その後も様々な理由で何度も試合日の変更を繰り返すことになり、最終的にTrillerは広告宣伝費などのプロモーション費用で1000万ドル(約11億円)の赤字を抱え込んだことで、10月に入るとこの試合の興行権を放棄した[14]。
2021年4月17日、トリラー・ファイト・クラブの第一弾興行としてジェイク・ポール vs 元UFC選手ベン・アスクレンを開催。ラッパーのスヌープ・ドッグやコメディアンのピート・デイヴィッドソンが試合のコメンテーターを務め、試合の合間にはジャスティン・ビーバー、ドージャ・キャット、スウィーティー、ザ・ブラック・キーズがライブパフォーマンスを行い、TikTokerのチャーリー・ダミリオやディキシー・ダミリオがゲストとして招待されるなどエンターテイメント色の強い興行となった[15]。
2021年8月3日、毎月第1火曜日に定期開催するボクシングと音楽ライブの融合イベント「TrillerVerz」の第一弾興行を開催[16]。メインイベントではヘビー級10回戦のマイケル・ハンター対マイク・ウィルソンが行われた。
2021年9月11日、トリラー・ファイト・クラブ興行として元3団体統一ヘビー級・クルーザー級王者イベンダー・ホリフィールド vs 元UFCライトヘビー級王者ビクトー・ベウフォートを開催。ドナルド・トランプ前アメリカ合衆国大統領がテレビ実況席に座り特別コメンテーターを務めた。
2021年11月27日、クリンチ状態でのパンチによる攻撃が許されMMAグローブを付けて三角形のリングで行うボクシング興行「トリラー・コンバット」の第一弾興行としてクブラト・プレフ vs 元UFC世界ヘビー級王者フランク・ミアを開催した[17]。
脚注
- ^ “Triller: Social Video Platform”. App Store. 24 July 2020閲覧。
- ^ “【一問一答】「 Triller (トリラー)」とは何か?: TikTok の一番のライバル”. DIGIDAY (2020年8月21日). 2021年3月26日閲覧。
- ^ “TikTokが特許侵害でライバルのTrillerに提訴される”. TechCrunch Japan (2020年8月1日). 2021年3月20日閲覧。
- ^ “Triller Finalizes Deal To Acquire FITE Streaming Platform”. Boxing Scene.com (2021年4月14日). 2021年4月24日閲覧。
- ^ “Triller Moves Further into Live Events With 'TrillerPass' Subscription Service”. dot.LA (2021年6月11日). 2021年9月13日閲覧。
- ^ “ショート動画SNS「Triller」がライブイベントのサブスクリプションサービス開始。定額でリアルと配信ライブ鑑賞が可能に。”. Soundmain (2021年6月16日). 2021年9月13日閲覧。
- ^ “FiteTV: How to Watch ‘Holyfield vs. Belfort’ and More on the Streaming Platform”. IndieWire (2021年9月10日). 2021年9月16日閲覧。
- ^ “Triller Acquires Majority Interest in Bare Knuckle Fighting Championship”. Boxing Scene.com (2022年2月23日). 2022年6月14日閲覧。
- ^ “What is Triller? How to live stream Mike Tyson vs. Roy Jones Jr. fight on the social media app”. Sporting News (2020年11月29日). 2021年3月20日閲覧。
- ^ “Mike Tyson's return to boxing against Roy Jones Jr. generated more than $80 million in revenue”. USA TODAY (2020年12月8日). 2021年1月29日閲覧。
- ^ “タイソン復帰戦で爆笑実況の有名ラッパー、今度は新たなボクシングリーグを設立へ”. デイリースポーツ (2020年12月5日). 2021年3月26日閲覧。
- ^ “Triller and Snoop Dogg Launch New Boxing League Dubbed, "The Fight Club" After Delivering Record-Breaking, Epic Fight Experience with Tyson vs Jones Jr. Event”. CISION (2020年12月2日). 2021年3月26日閲覧。
- ^ “Lopez-Kambosos: Triller Fight Club Wins Rights To Title Fight With $6,018,000 Bid”. Boxing Scene.com (2021年2月25日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ “Triller throws in the towel on Lopez-Kambosos bout after racking up $10M in promotional costs”. Yahoo.Sports (2021年10月3日). 2021年10月24日閲覧。
- ^ “Announcers for Jake Paul vs. Ben Askren boxing match include Snoop Dogg, Pete Davidson”. DraftKings Nation (2021年4月15日). 2021年5月17日閲覧。
- ^ “Triller Fight Club ‘TrillerVerz’ Series Launches Tuesday, Aug.3 At Madison Square Garden”. East Side Boxing (2021年7月14日). 2021年9月13日閲覧。
- ^ “Triad Combat Rules & Regulations”. トリラー公式YouTube (2021年1月16日). 2022年6月14日閲覧。