錨を上げて (映画)

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錨を上げて
Anchors Aweigh
監督 ジョージ・シドニー
脚本 イソベル・レナート
製作 ジョー・パスターナク
出演者 フランク・シナトラ
キャスリン・グレイソン
ジーン・ケリー
音楽 ジョージ・ストール
撮影 ロバート・プランク
チャールズ・ボイル
配給 MGM
公開 アメリカ合衆国の旗 1945年7月14日
日本の旗 1953年7月15日
上映時間 143分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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錨を上げて』(いかりをあげて、Anchors Aweigh)は、1945年に製作されたアメリカミュージカル映画。現在パブリックドメイン

概要[編集]

4日間の休暇を与えられハリウッドにやって来た水兵の恋物語を描いたミュージカル映画。1945年アカデミー作曲賞受賞作。

この作品のタイトルの元になったのは同名の軍歌行進曲の『錨を上げて』である。ちなみにこの作品は1945年7月、つまり第二次世界大戦ポツダム宣言前に公開されている。

4年後に製作される『踊る大紐育』とはジーン・ケリーフランク・シナトラの共演作品、休暇を与えられた水兵が主人公という所等が共通しているため姉妹的作品といえる。

この作品の魅力の一つであるジーン・ケリーのダンス、フランク・シナトラの歌が繰り出す心躍る二人の個性が存分に生かされた音楽や歌手志望のヒロインを巡る二人の恋のドタバタ。ハリウッドボウルにて、名ピアニスト、ホセ・イタルビによって20台ものピアノで奏でられるハンガリア狂詩曲。そしてMGMのカートゥーントムとジェリーのジェリーとジーン・ケリーによる実写とアニメーションが見事に融合したダンスの共演シーン等見所が多い魅力に溢れたミュージカル映画である。

ストーリー[編集]

功績により4日間の特別休暇を与えられた水兵クラレンス・ドゥーリッツルとジョゼフ・ブラディは花の都ハリウッドへ赴く。陽気で行動的なジョゼフは美人の女友達ローラと楽しく過ごそうと大はしゃぎ。それに対し内気で不器用なクラレンスもジョゼフを見習っていい女友達をつくろうと思った。

ハリウッドに到着した二人、大いに羽目を外そうと思っていたが、ひょんなことから海軍狂の迷子の男の子ドナルドに出会い彼を家まで送る羽目に。そこで彼の唯一の身寄りである叔母のスーザンと知り合う。

彼女は歌手の卵で普段は映画のエキストラの仕事をしているが、有名指揮者ピアニストであるホセ・イタルビに憧れを抱いていた。

スーザンに一目惚れしたクラレンスだったが打ち明けられず、ジョゼフはローラとデートの約束をしたが時間を間違えて振られてしまうが彼もまたスーザンに惚れてしまう。

スーザンに惚れてしまった二人は彼女の元に訪ねてきた男性を追い返すが、その男性は彼女をイトゥルビに紹介しようとしていたことが判明しスーザンは悲しむ。

そんな中ジョゼフはクラレンスがイタルビと知り合いだと嘘を付く。それからジョゼフとスーザンは互いに愛し合うようになり、クラレンスは他の女性と親しくなる。ジョゼフは嘘を本当にしようとクラレンスと共にイトゥルビを追い掛け回すがうまく行かず4日間の休暇は終わりを告げる。

その後、スーザンはイタルビの元へ訪れジョゼフの言ったことは嘘だったということを知り沈み込む。そこで彼女に同情したイタルビは何と彼女にテストをしてやろうというのだ。

一方、帰艦したジョゼフとクラレンスは艦内で騙してしまった彼女のことを申し訳なく思い沈んでいた。そこへ何故かホセ・イタルビが現れ、わけのわからない二人を艦のホールへ連れて行く。

ホールに来た二人。クラレンスはハリウッドで知り合った女性の姿を見つける。その一方、ホールのステージ上には楽団とイタルビが待機。なぜか客席には海軍の格好をしたドナルドがいた。ジョゼフがステージ上に目を見張っているとなんとスーザンの姿が。彼女は米海軍に発掘された新人歌手としてステージで歌を披露するらしい。ジョゼフは真っ先にスーザンの元へ駆け寄る。

イタルビの指揮で「錨を上げて」が盛大に歌われる中、クラレンスそしてジョゼフは、愛する人をそれぞれ抱きしめ続けるのであった。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

アカデミー賞受賞記録[編集]

補足[編集]

本作中で使用される曲「Worry Song」ではジーン・ケリーとミッキーマウスが共演してダンスをする予定だったがディズニー側から却下されたため、代わりとして当時大ブレイクしていたMGMのカートゥーン、『トムとジェリー』から同じネズミキャラクターのジェリー・マウスが出演することになった。この時のジェリーの声は女優のサラ・バーナーが担当。『トムとジェリー』内でジェリーの追い掛け回し役のトムもジェリーの召使いとして登場。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]