近藤達夫

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近藤 達夫
人物情報
生誕 (1940-06-13) 1940年6月13日
国籍 日本の旗 日本
出身校 大阪外国語大学
学問
研究分野 言語学
研究機関 大阪外国語大学
神戸市外国語大学
学会 日本言語学会,日本音声学会,ネビュリー会(大阪外国語大学言語学研究会)
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近藤 達夫(こんどう たつお、1940年昭和15年)6月13日 - )は、日本言語学者

大阪外国語大学(現・大阪大学名誉教授[注 1][1]滋賀県犬上郡多賀町出身。

経歴[編集]

1959年(昭和34年)滋賀県立彦根東高等学校から大阪外国語大学に進学し、1966年に外国語学部英語学科を卒業した。京都大学大学院文学研究科言語学専攻に進み、1968年(昭和43年)に修士課程を修了、学位を取得。1974年(昭和49年)に博士課程の単位を取得し満期退学する。

1974年(昭和49年)神戸市外国語大学外国語学部講師(言語学音声学)、1975年(昭和50年)神戸市外国語大学外国語学部助教授、同時に神戸市外国語大学大学院外国語研究科において授業、研究指導にあたる。1987年(昭和62年)大阪外国語大学外国語学部助教授に転任(言語学、言語学演習、音声学)、大学院研究科修士課程でも「言語学特殊研究I、II」および「音声学特殊研究」の授業、研究指導を担当[2]1989年(平成元年)大阪外国語大学教授に昇任し外国語学部で「言語学,言語学演習,音声学」、1993年(平成5年)から「記述言語学,形態・統語論,統語・意味論,言語学演習,音声学」の授業、研究指導を担当した。

この間、1969年から1971年まで、外務大臣の委嘱によりマラヤ大学文学部日本研究講座客員講師を務めた。1983年から1996年まで委嘱により東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員。

1997年(平成9年)大阪外国語大学大学院博士課程設置に伴い大学院教授となり、前期課程で国際言語社会研究Ⅱ、国際言語社会演習Ⅰ、後期課程で言語社会特別演習Ⅷを担当。2007年(平成19年)大阪外国語大学を定年退官し同大学終身名誉教授となった。


主な研究、活動[編集]

研究は統語論音韻論機械翻訳など言語学の広い分野にわたる。

統語論の分野では、著書『外国語としての日本語』(1975)において日本語の全体構造を[注 2][3]、ついで論文「英語構造分析のための前提」(1975)において英語の構造の骨格に関わる問題を言語学的視点から再検討[注 3][4]。そこで得られた知見をもとに一連の論文「言語における統語構造の分析 その1-その5」(1976,1977,1981,1984,1985)において日本語、英語に共通な統語構造の分析法を確立[要出典][注 4][注 5][注 6][注 7][注 8][注 9][5][6][7][8][9]。統語構造を単純構造と複合構造に分け、単純構造から複合構造へ、複合構造から単純構造へという回帰現象が言語の統語構造生成において重要な意味を持つことを指摘。こうした分析法が他の言語(中国語ロシア語スペイン語)にも、普遍的に妥当することを立証している[要出典][注 10][注 5][注 6][注 7][注 8][注 9][5][6][7][8][9]

変形生成文法の主要類型である引き上げ(Raising)を、論文「On the so-called raising in Japanese and English」(1984) 、論文「日・英語の受動文、使役文、難易文についてーーいわゆる引き上げ(Raising)の一般化」(1979)において独自の立場で定式化[注 11][注 12][10][11]。さらに、論文「英語の能動文と受動文の構造と意味」(1979)、および論文「格とは何か--「光は東方より」の文法」(1990)において斜格や名詞の格形に関して新説を提唱し、文の統合構造の分析を一段と深化させている[要出典][注 13][注 14] [12][13]

音韻論の分野では、論文「言語における音韻構造の観察1,2」(1978、1983)において、日本語英語子音体系がほぼそのままで平行していることを観察。さらにスペイン語、ロシア語、中国語の音韻構造も観察し、先に明らかにした日・英語の間の音韻体系の普遍性を追求している[注 15][注 16][14][15]。著書『英語の母音』(1979)において英語の母音音素を5(または6)と定め、それらと-y、-w、-rの連続により二重母音が成立するという見解を提示、さらに無強勢音節の母音の弱化や、母音交替の様式を記述している[注 17]

その他、論文「日・英語の動詞の類型と文の種類」(1986)では、動詞の類型と節のタイプを網羅的に体系化[注 18] [16]。論文「言語の文型の列挙と機械翻訳」(1986)、及び共著『 Language and Artificial Intelligence』(1987)(「Enumeration of Sentence Types of Languages and Relevance to Machine Translation」担当)では、そうした文型をいくつかの言語に対して列挙し、コンピューターに記憶させれば、言語の機械翻訳が可能であるという見解を理論化している[注 19][注 20] [17][18]

こうした言語学における最前線での研究と並行して、海外の著名な言語学の専門書の翻訳『日本語とアルタイ諸語-日本語の系統をさぐる』(1981)[注 21]、『言語と言語学』(1987)および啓蒙的な概説書『言語学を学ぶ人のために』(1986)[注 22]、『言語学要説上・下』(1989・1990)[注 23][注 24]、『言語学の潮流』(1988)[注 25] などの共同執筆を通じて言語学学習者に対して貢献している[要出典]。また、大阪外国語大学共同研究プロジェクト報告書『わが国における外国語研究・教育の史的考察上・下』(1989・1990)において「わが国の大学における語学の位置づけ」及び全国の全大学全学部へのアンケートによる実態分析を担当するなどしている。

著書[編集]

単著[編集]

共著[編集]

  • 『言語学を学ぶ人のために』世界思想社 1986年(pp.288 - 304担当)ISBN 4790703002
  • 『言語学の視界』大学書林、1987年(pp.283 - 307担当)NCID BN01192547
  • 『Language and Artificial Intelligence』North-Holland 1987年(pp.30 - 323担当)
  • 『言語学の潮流』勁草書房1988年(pp.191 - 208担当)ISBN 4326152109
  • 『講座日本語と日本語教育 第11巻 言語学要説(上)』明治書院、1989年(pp.93 - 130、pp.251 - 286担当)ISBN 4625521114
  • 『講座日本語と日本語教育 第12巻 言語学要説(下)』明治書院、1990年(pp.1 - 15、pp.174 - 196担当)ISBN 4625521122
  • 『わが国における外国語研究・教育の史的考察(上)』大阪外国語大学、1989年(pp.5 - 12担当)NCID BN05585246
  • 『わが国における外国語研究・教育の史的考察(下)』大阪外国語大学、1990年(pp.269 - 281担当)NCID BN05585246
  • 『世界地域学への招待』嵯峨野書院、1998年(pp.27 - 36『言語学の諸側面』担当)ISBN 4782302533
  • 『現代言語学の射程』英宝社、2000年(pp.101 - 155『いわゆる名詞句の多重構造について』担当)ISBN 426977018X

訳書[編集]

注釈[編集]

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  1. ^ 学校教育法第百六条 大学は、当該大学に学長、副学長、学部長、教授、准教授又は講師として勤務した者であつて、教育上又は学術上特に功績のあつた者に対し、当該大学の定めるところにより、名誉教授の称号を授与することができる。
  2. ^ 『外国語としての日本語』日本語構造の骨格。外国人に何をどのような順に教えるかという問題の探求から、日本語の全体構造の把握に至っている。まず、日本語の音声・文字指導を出発点として、日本語の単文の型を設定した上で、述語の形態変化、いわゆる活用を体系化。この中でいわゆる「ら抜き言葉」の日本語体系内での位置付けを明確にしている。続いて日本語の複文の形には大きく分けて二つの型、すなわち、終止形述語を二つ(以上)含むものと、非終止形述語と終止形述語から成るものがあることを明らかにし、それぞれを体系的に細分化している。
  3. ^ 「英語構造分析のための前提」伝統文法的考察から言語学的分析へと断絶なしに移行するための橋渡しとして、英語の構造の骨格に関わるいくつかの伝統文法上の問題を、言語学的視点から再検討している。具体的には、(1)品詞分類にとって最も基本的なことがらの設定、(2)発話の基本形、(3)節構造の原理、(4)伝統文法の見直し、(5)前置詞の機能、(6) (等位)接続詞の機能と論を進め、その過程でいくつかの新説、例えばCats catch mice の構造分析において、従来の[Cats [catch mice]]に対し[[Cats catch ]mice]とする可能性を提唱している。
  4. ^ 【確立】 物事の基礎・立場・計画・方針などをしっかりきめること。不動のものとして定めること。引用 - 『大辞林 第三版』
  5. ^ a b 「言語における統語構造の分析(1)― 統語論的単純構造―」日本語と英語(及びその他の言語)に共通な統語構造分析法の確立に着手。まず命題の型として名詞述語型、形容詞述語型、動詞述語型の三つを認定。次にそれぞれの命題型の形態として定形(中止形)、非定形(非終止形)を区別すると、統語論的単純構造(いわゆる単文)に合計六つの場合があることになる。さらに句と節を定義。それぞれのタイプを西の各言語により例証。最後に、言語の統語構造が一次元(線状)的なものでなく、二次元(平面)的なものであること、またその図示法をはじめて示唆。
  6. ^ a b 「言語における統語構造の分析(2)― 統語論的複合構造(その1)―」統語構造を単純構造と複合構造に分け、それぞれを定義。次に複合構造type I(定形述語だけから成るもの)とtype II(非定形述語を含むもの)とに類型化し、前者の概説の後、後者と本格的に取り組む。分析を徐々に深化させ存在動詞や準存在動詞を含む文、受動分や使役文などがいわゆる「なる」型と「する」型の文として一般化できること、ここでの分析がある程度普遍的に(どの言語にも)妥当することを立証していく過程で、言語の構造体の層の概念と、その中の要素の多重機能性について論じている。
  7. ^ a b 「言語における統語構造の分析(3)― 統語論的複合構造(その2)―」非定形述語を含む統語論的複合構造(Type II)を1定形1非定形型、1定形2非定形型、1定形3非定形型に大別し、それぞれを構成する単純構造のタイプと、それらの組み合わせ及び順列により細分化し、それぞれのタイプの記号化と、それを用いた構造図を提唱。具体例を西の各言語 から挙げ、提唱した方法で逐一分析。この過程で、それぞれ個性を持った各タイプがどの言語にも認定され得ることが証明され、各言語間に見られる普遍的構造と、その一般的分析方法がさらに明らかになっている。
  8. ^ a b 「言語における統語構造の分析(4)― 統語論的複合構造(その3)―」いくつかの定形述語だけを含む統語論的複合構造(Type I)に立ち戻り詳細に分析。いわゆる関係節、同格節、主語節、目的語節、斜角語節(副詞節)、等位接続構造が取り扱われ、これらを含む複合構造の形成原理が述べられる。関係節、同格節にもType IとType IIがあるが、前者でしかも先行詞がゼロの場合から、主語節、目的語節、斜角語節等が生成されるとの主張、及び等位接続構造にあっては、いわゆる等位接続詞の機能が統語構造の次元をさらに一つ増やすことにあるとの主張が二つの大きなポイントである。
  9. ^ a b 「言語における統語構造の分析(5)― 統語論的複合構造(その4)―」5遍の論文の締めくくりとして、すべてのタイプの統語論的複合構造の形式化(formalization)を行う。同格節が修飾することに端を発して、純然たるType Iの複合構造が成立していく過程を形式化した後、Type Iの複合構造中の述語の一つが非定形化する過程の観察から、Type IとType IIの関連を議論する。その中で、単純構造から複合構造へ、複合構造から単純構造へという回帰現象が、言語の統語構造生成において、極めて重要な意味を持つことを指摘している。
  10. ^ 【立証】証拠をあげてその正しさを明らかにすること。【論証】与えられた命題が真である理由を明らかにすること。真なる前提から真なる結論を推論規則に従って導き出すこと。論証されるべき命題(可証命題)に対して,それを必然的に帰結する理由となる命題(論拠)を提示する形をとる。したがって論証は論拠を前提とし,可証命題を結論とする推論であるが,用いる推理が演繹(えんえき)的であるか帰納的であるかによって演繹的論証,帰納的論証に区別される。証明。立証。挙証。引用 - 『大辞林 第三版』
  11. ^ 「On the so-called raising in Japanese and English」 変形生成文法の変形の一主要類型であるいわゆるRaising(引き上げ、繰り上げ)特に従来議論されてきた二つの型(従属節の主語が主節の目的語に引き上げられるS→S型と、従属節の主語が主節の目的語に引き上げられるS→O型)を独自の立場で定式化しなおし、これに立脚した該当例の分析を提示。これにより英語のMitchel seems to be a cretin,
    John believes Bill to be foolish 、日本語の「私はそれを本当だと思う」と同型の文だけでなく、いわゆる「なる」型と「する」型さらに受動・使役文がすっきりと説明されている。
  12. ^ 「日・英語の受動文、使役文、難易文についてーーいわゆる引き上げ(Raising)の一般化」 最も重要な統語論的言語現象であるいわゆるRaisingを一般化(S→S型、S→O型の他に、従属節の目的語が主節の主語に引き上げられるO→S型、従属節の目的語が主節の目的語に引き上げられるO→O型を設定)すると、日・英語の受動文、使役文、難易文など様々な構文の一般言語学的説明原理になり得ることを実証。これにより、日本語のいわゆる間接受動・使役文(「~に~を~させる/される)や「~て」プラスやりもらい動詞の構造と意味が鮮明に描き出せるなどの新しい発見をしている。
  13. ^ 「英語の能動文と受動文の構造と意味」 格の機能について、斜格は主格名詞に対する(名詞)述語であるとの見解を提唱し、これに立脚した意味解釈のメカニズムを能動文と受動文を例として考察。つまり、John opens the door with the key, John put the book on the table は意味上の主語を、それぞれJohn, the bookとし、さらにJohnとthe doorとの間にも格のつながりを設定する。同様に受動文The door is opened by John においてもthe doorとby Johnが関連付けられる。
  14. ^ 「格とは何か--「光は東方より」の文法」 格はさまざまの言語理論で、さまざまの論じられ方をしているが、それら全てに共通な一つの特徴は、格を動詞と結びつけて、動詞が要求する変項、或いは共演成分として捉えられていることである。本論文では、それに対して名詞の格形を、様々な意味を持った名詞述語として捉え、これを格の第一次機能(動詞とのつながりは第二次的)とする新説を提唱。これにより「光は東方より」「月は東に日は西に」「猫に小判」などの表現の正しい言語学的位置づけを通じて文の統語構造の分析が一段と深化する。
  15. ^ 「言語における音韻構造の観察1」 言語の普遍的音韻構造解明の第一歩として日本語と英語の音韻構造(子音組織、母音組織音、節構造子、子音と母音の結合様式)を、共通の枠組みで記述することを試みている。記述の順序は以下の通り。I.日本語の音韻構造(1.五十音表2.音節構造) II.英語の音韻構造(1.子音2.子音結合3.母音4.音節5.日・英語の比較)。日本語の音韻の組織原理を五十音表の行(アカサタ・・・・・)の並べ方の中に再発見。これをもとに英語の音韻構造を観察すると、日本語の直音と拗音に、それぞれほぼ平行した子音体系が看取される。
  16. ^ 「言語における音韻構造の観察2」 「言語における音韻構造の観察1」で得た知見をもとに、さらにスペイン語ロシア語中国語の音韻構造を観察し、音韻面の普遍性を追求。記述の順序は以下の通り。III.スペイン語の音韻(1.子音2.母音3.音節構造4.日本語との比較5.英語との比較) IV.ロシア語の音韻(ロシア語の音節構造2.ロシア語の文字体系3.子音と母音4.日本語との比較) V.中国語の音韻(1.中国語の音節構造2.子音3.母音4.中国語の声調5.中国語の音韻組織 VI.ロシア語との比較)付録(緒言語の子音組織と音節構造)
  17. ^ 『英語の母音』 英語の母音音素はいくつあるかという問いを発し、これを解くために母音文字(綴り字)と発音の関係を綿密に観察。その結果、英語のアルファベット中の5母音字a,e,i,o,u,のそれぞれに二つずつの基本的な発音(いわゆるLongとShort)があり、これが英語の母音の中核であることを再発見。これをもとに、英語の母音音素を5(または6)と定め、それらと半母音-y, -w, -rの連続により、二重母音が成立するという見解を提示。さらに無強勢音節の母音の弱化の諸段階や、英語の母音交替の様式を記述。
  18. ^ 「日・英語の動詞の類型と文の種類」 変項の一つとして節を要求する動詞の類型と、節のタイプ(定型節、非定型節、Raisingの有無、Nexus型、非Nexus型)との相関を、日・英語について、同一の枠組みで網羅的に、かつ体系化して記述。埋め込まれる節が主語節、目的語節、述語名詞節、斜格語節である各々の場合について、その節のタイプを細分化すると、合計37通りにも及ぶ動詞の型が識別され、それぞれの型の例となる動詞を列挙すると、全体として日・英語の中学部の輪郭が浮かび上がってくることが示されている。
  19. ^ 「言語の文型の列挙と機械翻訳」 まず言語の文型を列挙。しかもいくつかの言語の文型を同一の枠組みにより記述する。そしてコンピューターにその文型を全て記憶させ、人間の頭脳が翻訳する仕組みをシミュレートさせることによって機械翻訳が可能であるという見解を理論化し、具体例で説明している。言語の文型の列挙の方法については他の(著者の)論文における主張を踏襲しているが、それらのコンピューターへの入力と、対応する文型の検索を中軸とする翻訳メカニズムの提唱は、理系の学者との共同作業により、近い将来において実現可能な発想である。
  20. ^ 『 Language and Artificial Intelligence』 国際シンポジウム「言語と人工知能」(1986年3月16日~21日、京都国際会館)をもとに編纂された。言語と人工知能;人間の関心、意図、談話構造;言語と場面;談話と実行(言語運用);知識表象;心理;理解モデル;機械翻訳;知識と意味体系;状況と意味の順に、それぞれの分野の世界的専門家が論じる
  21. ^ 『日本語とアルタイ諸語-日本語の系統をさぐる』
    • 日本語アルタイ諸語の歴史比較言語学(第1章序説、第2章音韻面の概括、第3章構造上の制約、第4章音韻面の証拠、第5章語彙面の証拠、文献、索引)。
      日本語の起源については様々に論じられているが科学的基盤に立つものは少ない。その一因としてデータ不足があるが、本書は日本語と朝鮮語、トルコ語、蒙古語等、北方系言語との比較検討をおこない、日本語起源論争に確かな基礎を与える。引用-大修館書店
    • 当初、橋本勝が一応の 下訳を整えたが、不備なところが少なくなかったため、近藤達夫が中心になり、庄垣内正弘樋口康一が協力して監訳者:西田龍雄と共に、訳稿を全面的に書き改めた([監訳者あとがき]より)。
  22. ^ 『言語学を学ぶ人のために』 言葉へのアプローチ。近年、研究の多様化著しい言語学を各分野ごとに、初学者のみならず、ある程度言語学に馴染んだ人をも対象に概説し、同時に現在の問題点と研究方向を平明簡潔に紹介した入門書。言葉のしくみ、音声、文法、意味(語彙)、社会言語学言語人類学歴史比較言語学、コンピューター言語学、文献解説に分かれている。346頁。文献解説ブルームフィールド『言語』、イェスペルセン『言語』、サピア『言語』、ハリス『構造言語学の方法』((1984))。巻末の文献解説は言語学小史の役割をも果たす。
  23. ^ 『言語学要説(上)』 日本語に関心があるものが心得ておくべきやや高度な言語学の基礎知識、日本語を分析する際に必要な言語学的方法論をまとめた。これ1冊で完全に独立した構成内容を持ち、言語学の13の領域(1.総論2.音声・音韻3.形態・語形成4.言語記述5.生成文法6.語彙論7.意味論8.語用論9.類型論10.方言学・言語地理学11.社会言語学12.言語人類学13.歴史比較言語学)全てにおけるそれぞれの研究方法を、最新の理論を含めて紹介。言語学の入門書としても最適。「記述的統語論」( pp. 93-130)「類型論」( pp. 251-286)。引用-明治書院
  24. ^ 『言語学要説(下)』 前巻(言語学要説(上))の応用編で、対照言語学の方法を紹介する。日本語教育をより効果的に行うための対照言語学の方法と成果。外国語との対照では、英語をはじめ、中国・朝鮮・スペイン・タイ・ベトナムなどと日本語を対照し、問題点を解説する。前半は方法論及びテンス・アスペクト・ヴォイス、モダリティ、主題と主語、ダイクシスと談話構造、待遇表現のテーマ毎の比較。後半は「外国語との対照のポイント」。「編者の言葉」(p.iii)「対照言語学の方法」(pp. 1-15)「英語と日本語-従来の対照研究の誤謬」(pp. 174-196)。引用-明治書院
  25. ^ 『言語学の潮流』 「ことば」のとらえ方を古代から近・現代まで現代的視点と執筆者の見解を交えて解説した教科書。内容は、古代、中世、比較言語学、ソシュール理論、構造言語学、生成文法、文法素論、成層文法、体系文法、モンタギュー文法、社会言語学、心理言語学、対照言語学、類型論、記号論と結び、横にも広がる言語学のすべてをカバーしている。「文法素論」( pp. 191-208)。引用-「BOOK」データベース

出典[編集]

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  1. ^ 学校教育法”. 総務省行政管理局. 2017年7月15日閲覧。
  2. ^ “(文化)ら抜き言葉自然の流れ”. 朝日新聞 夕刊: p. 9. (1997年12月12日) 
  3. ^ 近藤 達夫『外国語としての日本語』神戸市外国語大学研究会、1975年。
  4. ^ 近藤 達夫「英語構造分析のための前提」『神戸外大論叢』第26巻第4号、神戸市外国語大学研究会、1975年5月、 1-28頁、 ISSN 02897954
  5. ^ a b 近藤 達夫「言語における統語構造の分析(1)― 統語論的単純構造―」『神戸外大論叢』第27巻第4号、神戸市外国語大学研究会、1976年10月、 58-85頁、 ISSN 02897954
  6. ^ a b 近藤 達夫「言語における統語構造の分析(2)― 統語論的複合構造(その1)―」『神戸外大論叢』第27巻第4号、神戸市外国語大学研究会、1976年10月、 19-56頁、 ISSN 02897954
  7. ^ a b 近藤 達夫「言語における統語構造の分析(3)― 統語論的複合構造(その2)―」『神戸外大論叢』第32巻第1号、神戸市外国語大学研究会、1981年8月、 35-86頁、 ISSN 02897954
  8. ^ a b 近藤 達夫「言語における統語構造の分析(4)― 統語論的複合構造(その3)―」『神戸外大論叢』第35巻第3号、神戸市外国語大学研究会、1986年10月、 1-42頁、 ISSN 02897954
  9. ^ a b 近藤 達夫「言語における統語構造の分析(5)― 統語論的複合構造(その4)―」『神戸外大論叢』第38巻第5号、神戸市外国語大学研究会、1985年12月、 39-58頁、 ISSN 02897954
  10. ^ 近藤 達夫「On the so-called raising in Japanese and English」『NEBULAE 10号』第10号、大阪外国語大学、1984年11月、 31-43頁。
  11. ^ 「日・英語のいわゆる受動文・使役文・難易文についてーいわゆる引き上げ(raising)の一般化 近藤達夫著」『言語学の視界 : 小泉保教授還暦記念論文集(JP番号87039455)』小泉保教授還暦記念論文集編集委員会、大学書林、東京、1987年、93-106頁。OCLC 674309878
  12. ^ 近藤達夫「日・英語の能動文と受動文の構造と意味」『外国語研究Ⅸ』、神戸市外国語大学、1979年4月、 93-106頁。
  13. ^ 崎山理、佐藤昭裕「格とは何か--「光は東方より」の文法 近藤達夫著」『アジアの諸言語と一般言語学』三省堂、東京、1990年9月、568-594頁。OCLC 674767672
  14. ^ 近藤達夫「言語における音韻構造の観察1」『神戸外大論叢』第29巻第4号、神戸市外国語大学研究会、1978年10月、 69-92頁、 ISSN 02897954
  15. ^ 近藤達夫「言語における音韻構造の観察2」『神戸外大論叢』第34巻第1号、神戸市外国語大学研究会、1983年8月、 23-55頁、 ISSN 02897954
  16. ^ 近藤 達夫「日・英語の動詞の類型と文の種類」『外国語研究XVI』、神戸市外国語大学、1986年10月、 81-121頁。
  17. ^ 近藤 達夫「言語の文型の列挙と機械翻訳」『神戸外大論叢』第37巻、神戸市外国語大学研究会、1986年6月、 439-464頁、 ISSN 02897954
  18. ^ “Language and artificial intelligence : International symposium : MAR 1986, Kyoto, Japan”. (1986-3). ISBN 0444701818. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003468824-00 

外部リンク[編集]