薩た峠

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本来の表記は「薩埵峠」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。
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薩埵峠(さったとうげ)は、静岡市清水区由比町にあるである。東海道五十三次では由比宿興津宿の間に位置する。ワードプロセッサーではの字が変換できないため、薩堆峠の表記やカタカナでサッタ峠と表記する例が増えている。

東名高速高速道下り線由比町側から撮影
薩埵峠からの富士山と駿河湾
歌川広重「東海道五十三次・由比」

概要[編集]

薩た峠周辺の空中写真。国道1号東名高速道路東海道本線が海岸線沿いを沿うように走る。1988年撮影の5枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

清水市と旧由比町の境界部は、山が海へと突き出す地形となっており、古くは海岸線を波にさらわれぬよう駆け抜ける必要があった。このため、同様の状態であった新潟県富山県境の親不知と並び称されたり、東海道の三大難所として語られてきた。このため山側に迂回コースとして造られたのが薩埵峠である。

峠からの富士山駿河湾の景色は、東海道五十三次にも残されるほどの絶景であり、高速道路(東名)の宣伝材料など、さまざまな素材にも利用されている。

薩埵という名称が「去った」と読めて語感が悪いという理由で、江戸時代末期の和宮徳川家茂への婚儀の行列はここを通らず、中山道を通過した。

すぐ下には、東名高速道路薩埵トンネルが通っている。

災害[編集]

地質的に脆弱であり、古くから地すべり性崩壊による土砂災害が発生する場所として知られていた。特に、由比町側では集落の裏山が地すべり防止区域に設定され、林野庁の直轄治山事業が行われてきた経緯がある。

現況[編集]

現在の国道1号は海岸線を沿うように走っており、薩埵峠は主要道路の位置づけから外れている。道幅は1車線ギリギリという狭さではあるが、峠の最高地点には石碑や駐車場などが整備されている。浮世絵にクロマツが点在する姿で描かれていたハゲ山は、ミカンを中心とした果樹や雑木林が広がる斜面となっている。

薩埵峠よりみた富士と日本の大動脈の夕景

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度04分18.1秒 東経138度32分28.2秒 / 北緯35.071694度 東経138.541167度 / 35.071694; 138.541167