老野祐平

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獲得メダル
日本の旗 日本
柔道
アジア大会
2022 杭州 81kg級
アジア大会団体戦
2022 杭州 90kg級

老野 祐平(おいの ゆうへい、2001年6月6日 - )は、福岡県出身の、日本柔道選手。階級は81kg級。身長176cm。組み手は左組み。血液型はAB型。得意技は内股[1]

経歴[編集]

柔道は4歳の時に戸畑道友会で始めた[1]。白銀中学から長崎日大高校へ進むと、3年の時にインターハイ81kg級で2位になった[1][2]。2020年に帝京平成大学へ進むと、2年の時に全日本ジュニアで優勝した[1][3]グランプリ・アルマダでは、準決勝で世界チャンピオンのマティアス・カス縦四方固で敗れたものの3位に入った[4]。3年の時には講道館杯の代替大会となった全日本強化選手選考会でシニアの全国大会初優勝を飾った[5]学生体重別でも優勝した[6]。なお、「文武両道を実践し、他の模範となる運動部学生」に与えられる大学スポーツ協会(UNIVAS)の最優秀賞を受賞した[7]。4年の時には体重別の決勝でパーク24の釘丸将太を技ありで破って優勝した[8][9][10]。9月のアジア大会では準決勝で韓国の李俊奐に反則負けを喫するが、3位決定戦でバーレーンのアスケルビー・ゲルベコフを体落で破った[11]。団体戦では準決勝の韓国戦のみの出場だったが、自分の出番が回ってくる前にチームが勝利すると、その後チームは優勝を飾った[12][13]講道館杯では3位だった[14]グランドスラム・パリでは3回戦でカナダのフランソワ・ゴティエ=ドラポーに背負投で敗れた[15]。2024年4月からは旭化成の所属となった。体重別では決勝でジャパンエレベーターサービスの竹市大祐を小外掛で破って、今大会2連覇を達成した[16][17]。なお、世界選手権代表に選出された[18]。続くアジア選手権では準々決勝でカザフスタンのアビライハン・ジュバナザルに技ありで敗れるも、その後の敗者復活戦を勝ち上がって3位になった[19]

IJF世界ランキングは350ポイント獲得で79位(24/4/22現在)[20]

戦績[編集]

(出典[1]、JudoInside.com)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 「柔道全日本強化選手名鑑 2022」近代柔道 ベースボールマガジン社、2022年4月号
  2. ^ 全国高等学校総合体育大会柔道競技大会
  3. ^ 全日本ジュニア柔道体重別選手権大会
  4. ^ 男子81キロ級で老野祐平が3位/柔道 サンケイスポーツ 2022年1月30日
  5. ^ 田嶋ら優勝 柔道男子強化選手選考会 時事通信 2022年5月8日
  6. ^ 男子81キロ級は老野祐平が優勝 全日本学生体重別選手権/柔道 サンケイスポーツ 2022年10月1日
  7. ^ パリ五輪と教師、柔道・老野祐平が追う2つの夢 大学での飛躍を支えた中学恩師の教え
  8. ^ 中村太樹ら初優勝、白石響V2 芳田司は決勝で破れる/柔道 サンケイスポーツ 2023年4月1日
  9. ^ 老野祐平、パリ五輪に執念 高校の大先輩に宣戦布告 西日本スポーツ 2023年4月1日
  10. ^ 2023年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  11. ^ 高市、田中が金メダル アジア大会・柔道 時事通信 2023年9月25日
  12. ^ 日本、混合団体で連覇 アジア大会・柔道 時事通信 2023年9月27日
  13. ^ Judo Schedule & Results
  14. ^ 2023年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  15. ^ Paris Grand Slam 2024
  16. ^ 古賀、女子48キロ級制す 男子は田中兄弟が優勝―選抜体重別柔道 時事通信 2024年4月6日
  17. ^ 2024年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  18. ^ 世界選手権代表を発表 パリ五輪代表では男子60キロ級の永山竜樹が唯一出場/柔道 サンケイスポーツ 2024年4月8日
  19. ^ 新添左季ら優勝 柔道アジア選手権 時事通信 2024年4月21日
  20. ^ World ranking list

外部リンク[編集]

  • 老野祐平 - JudoInside.com のプロフィール(英語)