第1期九段戦
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第1期 九段戦 | |
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開催期間 | 1949年 - 1950年7月7日 |
第1期九段 | 大山康晴(初) |
九段戦 < 第2回全日本選手権戦第2期 > |
第1期九段戦(だい1きくだんせん)は、1950年度の九段戦である。第1期九段戦は、第3回全日本選手権戦の一環として開催された。
概要
[編集]「全日本選手権戦」は、前年度まで一般棋戦として開催されていた[1]。第3回全日本選手権戦は、タイトル戦の「九段戦」と、名人対九段の実力日本一をかけた「名人九段戦」の2つを内包する方式で開催されることとなった[2]。九段戦の優勝者には「九段」のタイトルが贈与される[3]。
全日本選手権戦は名人、A級棋士全員、B級棋士の選抜によって開催していた。第1期九段戦は名人を除く、B級以上の全棋士参加で開催されることとなった[2]。
本戦トーナメントは、第4期順位戦時点のA級棋士[注 1]10名と、第2回全日本選手権戦優勝者の萩原淳八段、予選を勝ち抜いた加藤治郎八段、板谷四郎八段、小堀清一七段、大和久彪七段、加藤博二七段、佐瀬勇次七段の7名を加えた17名で行われた[4]。
九段戦三番勝負は、準決勝まで本戦トーナメントを勝ち抜いた大山康晴八段と板谷四郎八段によって行われ[2]、その成績を大山八段が板谷八段に2勝0敗として九段を獲得した[2][5]。大山は初の九段獲得となり、また初代九段となった。
名人九段五番勝負は、木村義雄名人と大山康晴九段によって行われ、五番勝負の成績を大山九段が木村名人に3勝1敗とした[2]。
名人九段五番勝負
[編集]対局者 | 第1局 | 第2局 | 第3局 | 第4局 | |
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木村義雄 名人 | ○ | ● | ● | ● | |
大山康晴 九段 | ● | ○ | ○ | ○ | 全日本選手権者獲得 |
九段戦三番勝負
[編集]対局者 | 第1局 | 第2局 | |
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1950年 5月16日・17日 |
1950年 7月6日・7日 | ||
大山康晴 八段 | ○ | ○ | 九段獲得 |
板谷四郎 八段 | ● | ● |
本戦
[編集]- 本戦からのシード:11名
- 第4期順位戦 A級棋士 : 10名
- 塚田正夫 前名人、大山康晴 八段、升田幸三 八段、丸田祐三 八段、大野源一 八段、北楯修哉 八段、五十嵐豊一 八段、高島一岐代 八段、原田泰夫 八段、松田辰雄 八段
- 第2回全日本選手権戦優勝者:1名
- 萩原淳 八段
- 予選からの進出者:6名(名前の左に★を表記)
1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 準決勝 | |||||||||||||||||||||
★ | 佐瀬勇次 七段 | ● | ||||||||||||||||||||||
板谷 | ○ | |||||||||||||||||||||||
★ | 板谷四郎 八段 | ○ | ||||||||||||||||||||||
板谷 | ○ | |||||||||||||||||||||||
★ | 小堀清一 七段 | ● | 九段戦三番勝負進出 | |||||||||||||||||||||
板谷四郎 八段 | ○ | |||||||||||||||||||||||
萩原淳 八段 | ● | |||||||||||||||||||||||
丸田 | ● | |||||||||||||||||||||||
丸田祐三 八段 | ○ | |||||||||||||||||||||||
★ | 加藤治郎 八段 | ● | ||||||||||||||||||||||
五十嵐 | ● | |||||||||||||||||||||||
五十嵐豊一 八段 | ○ | |||||||||||||||||||||||
大野源一 八段 | ● | |||||||||||||||||||||||
松田辰雄 八段 | ● | |||||||||||||||||||||||
大野 | ○ | |||||||||||||||||||||||
大野源一 八段 | ○ | |||||||||||||||||||||||
★ | 大和久彪 七段 | ● | ||||||||||||||||||||||
原田 | ○ | |||||||||||||||||||||||
原田泰夫 八段 | ○ | |||||||||||||||||||||||
原田泰夫 八段 | ● | |||||||||||||||||||||||
升田幸三 八段 | ● | |||||||||||||||||||||||
塚田 | ● | |||||||||||||||||||||||
塚田正夫 前名人 | ○ | |||||||||||||||||||||||
北楯修哉 八段 | ○ | |||||||||||||||||||||||
北楯 | ● | |||||||||||||||||||||||
高島一岐代 八段 | ● | 九段戦三番勝負進出 | ||||||||||||||||||||||
大山康晴 八段 | ○ | |||||||||||||||||||||||
★ | 加藤博二 七段 | ● | ||||||||||||||||||||||
大山 | ○ | |||||||||||||||||||||||
大山康晴 八段 | ○ | |||||||||||||||||||||||
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 山本武雄『将棋百年』時事通信社、1966年。ASIN B000JA9I5Y。