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第1期九段戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第1期 九段戦
開催期間 1949年 - 1950年7月7日
第1期九段 大山康晴(初)
九段戦
第2回全日本選手権戦第2期 >
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第1期九段戦(だい1きくだんせん)は、1950年度九段戦である。第1期九段戦は、第3回全日本選手権戦の一環として開催された。

概要

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「全日本選手権戦」は、前年度まで一般棋戦として開催されていた[1]。第3回全日本選手権戦は、タイトル戦の「九段戦」と、名人対九段の実力日本一をかけた「名人九段戦」の2つを内包する方式で開催されることとなった[2]。九段戦の優勝者には「九段」のタイトルが贈与される[3]

全日本選手権戦は名人、A級棋士全員、B級棋士の選抜によって開催していた。第1期九段戦は名人を除く、B級以上の全棋士参加で開催されることとなった[2]

本戦トーナメントは、第4期順位戦時点のA級棋士[注 1]10名と、第2回全日本選手権戦優勝者の萩原淳八段、予選を勝ち抜いた加藤治郎八段、板谷四郎八段、小堀清一七段、大和久彪七段、加藤博二七段、佐瀬勇次七段の7名を加えた17名で行われた[4]

九段戦三番勝負は、準決勝まで本戦トーナメントを勝ち抜いた大山康晴八段と板谷四郎八段によって行われ[2]、その成績を大山八段が板谷八段に2勝0敗として九段を獲得した[2][5]。大山は初の九段獲得となり、また初代九段となった。

名人九段五番勝負は、木村義雄名人と大山康晴九段によって行われ、五番勝負の成績を大山九段が木村名人に3勝1敗とした[2]

名人九段五番勝負

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対局者 第1局 第2局 第3局 第4局
木村義雄 名人
大山康晴 九段 全日本選手権者獲得

九段戦三番勝負

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対局者 第1局 第2局
1950年
5月16日・17日
1950年
7月6日・7日
大山康晴 八段 九段獲得
板谷四郎 八段

本戦

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本戦からのシード:11名
塚田正夫 前名人、大山康晴 八段、升田幸三 八段、丸田祐三 八段、大野源一 八段、北楯修哉 八段、五十嵐豊一 八段、高島一岐代 八段、原田泰夫 八段、松田辰雄 八段
  • 第2回全日本選手権戦優勝者:1名
萩原淳 八段
予選からの進出者:6名(名前の左に★を表記)


1回戦 2回戦 3回戦 準決勝
佐瀬勇次 七段
板谷
板谷四郎 八段
板谷
小堀清一 七段 九段戦三番勝負進出
板谷四郎 八段
萩原淳 八段
丸田
丸田祐三 八段
加藤治郎 八段
五十嵐
五十嵐豊一 八段
大野源一 八段
松田辰雄 八段
大野
大野源一 八段
大和久彪 七段
原田
原田泰夫 八段
原田泰夫 八段
升田幸三 八段
塚田
塚田正夫 前名人
北楯修哉 八段
北楯
高島一岐代 八段 九段戦三番勝負進出
大山康晴 八段
加藤博二 七段
大山
大山康晴 八段


脚注

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注釈

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  1. ^ ただし、休場中の坂口允彦八段は除く。

出典

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  1. ^ 山本 1966, pp. 190–191.
  2. ^ a b c d e 山本 1966, pp. 193–194
  3. ^ 山本 1966, p. 189.
  4. ^ 山本 1966, p. 195.
  5. ^ 九段戦(全日本選手権戦)・十段戦|終了・休止棋戦”. 日本将棋連盟. 2022年2月6日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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