私市保彦
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人物情報 | |
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生誕 |
1933年10月14日 日本・東京都 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
千葉県立船橋高等学校 東京大学文学部 東京大学大学院人文科学研究科 |
学問 | |
研究分野 |
比較文学 児童文学 |
研究機関 |
和洋女子大学 武蔵大学 |
学会 |
日本比較文学会 日本児童文学学会 |
主な受賞歴 | 日本児童文学学会特別賞(2007年) |
私市 保彦(きさいち やすひこ、1933年10月14日 - )は、日本のフランス文学・比較文学者、武蔵大学名誉教授。
バルザックやジュール・ヴェルヌを中心とするフランス文学研究と、フランス文学を基礎に、幻想文学、児童文学の分野での比較文学的研究を行う。そのかたわら、創作活動も行う。
略歴
[編集]東京の阿佐ヶ谷生まれ。戦争中に長野県諏訪郡富士見村に個人疎開、1946年長野県立諏訪中学入学、1947年千葉県立船橋中学に転校、1952年県立船橋高校卒業、1956年東京大学文学部仏文科卒業、61年同大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻修士課程修了。
1961年和洋女子大学専任講師。1968年武蔵大学助教授、のち教授。2004年定年後特任教授、名誉教授。2004年から日本比較文学会会長を四年間務める。2007年『名編集者エッツェルと巨匠たち』で日本児童文学学会特別賞を受賞。『白い繭』で宗左近賞受賞。
著書
[編集]- 『ネモ船長と青ひげ』晶文社、1978
- 『幻想物語の文法-『ギルガメシュ』から『ゲド戦記』へ』晶文社、1987、ちくま学芸文庫、1997
- 『琥珀の町 幻想小説集』国書刊行会、1998
- 『フランスの子どもの本 「眠りの森の美女」から「星の王子さま」へ』白水社、2001
- 『名編集者エッツェルと巨匠たち』新曜社、2007
- 『白い繭 幻想短篇集』沖積舎、2014
- 『地底の大冒険 タケシと影を喰らう龍魔王』てらいんく、2015
- 『賢治童話の魔術的地図 土俗と想像力』新曜社、2022
- 『夢魔八夜』国書刊行会、2022。短篇集
共著
[編集]- 『幻想空間の東西 フランス文学をとおしてみた泉鏡花』金沢大学フランス文学会編、平川祐弘ほか共著、十月社、1990
- 『「赤ずきん」のフォークロア 誕生とイニシエーションをめぐる謎』今井美恵共著、新曜社、2013
翻訳
[編集]- ①『百歳の人』
- ②『アネットと罪人』監訳
- ③『呪われた子』
- ⑤『動物寓話集』
- ①「ピエール・グラスー」
- ②「ファチーノ・カーネ」
- ④「絶対の探求」、「赤い宿屋」
- ⑥「動物寓話集他」大下瑞枝共訳
- 『サド全集 第6巻 恋の罪、壮烈悲惨物語』橋本到共訳、水声社、2011
- ヴェルヌ『海底二万里』岩波少年文庫、2005
- ヴェルヌ『二年間の休暇』岩波少年文庫、2012
- バルザック『神秘の書』加藤尚宏、 芳川泰久、大須賀沙織共訳 「ルイ・ランベール」水声社 2013
- 『バルザック愛の葛藤・夢魔小説選集』全4巻 水声社 2015-17
- ①『偽りの愛人』 加藤尚宏、澤田肇、博多かおる共訳 「ソーの舞踏会」
- ③『マラーナの女たち』加藤尚宏、大下瑞枝、奥田恭士、東辰之助共訳「マラーナの女たち」
- ④『老嬢』片桐祐共訳、「老嬢」、「コルネリュス卿」、「二つの夢」
脚注
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参考文献
[編集]- 私市保彦教授略歴・著作年表 (私市保彦教授記念号) 「武蔵大学人文学会雑誌」2000