直野章子
表示
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1972年 日本・兵庫県西宮市 |
出身校 |
アメリカン大学 カリフォルニア大学サンタクルーズ校 |
学問 | |
学派 | 社会学 |
研究分野 | 被爆の記憶・継承など |
研究機関 |
広島市立大学広島平和研究所 京都大学人文科学研究所 |
学位 | Ph.D |
主要な作品 |
『ヒロシマ・アメリカ──原爆展をめぐって』(1997年) 『「原爆の絵」と出会う 込められた想いに耳を澄まして』(2004年) 『図録 原爆の絵』(2007年、共監修・解説) |
主な受賞歴 | 第3回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞 |
直野 章子(なおの あきこ、1972年〈昭和47年〉 - )は、日本の社会学者。専門は歴史社会学[1]。京都大学人文科学研究所教授。兵庫県西宮市出身。被爆の記憶とその継承を巡る研究[2]、特に広島市への原子爆弾投下による被爆の記憶の研究、被爆者からの聴きとり調査で知られる[3]。
来歴
[編集]祖父母と母が広島原爆で被爆し、祖父が死去したことで、幼少時から平和のために働きたいとの思いを抱く[4]。高校卒業後にアメリカに留学し、アメリカン大学に進学[5]。卒業後、アメリカの学生が広島で原爆について学習するための特別講座を同大学に創設する[6]。スミソニアン航空宇宙博物館の被爆資料展示が中止に追い込まれた1995年(平成7年)には、同大に原爆展を提案し、実現に導く[2]。
1999年(平成11年)から翌2000年(平成12年)にかけて、広島市立大学広島平和研究所の協力研究員を務め、カリフォルニア大学サンタクルーズ校で修士(社会学)を取得し、2002年(平成14年)に同校よりPh.Dを取得[7][2][8]。その後、ソウル特別市の高麗大学校への語学留学、日本学術振興会特別研究員を経て、2005年(平成17年)からは九州大学大学院比較社会文化研究院准教授を務め[5]、2016年(平成28年)に広島市立大学広島平和研究所の教授に就任する[2]。2020年(令和2年)に京都大学人文科学研究所准教授に就任、2023年4月より同教授。
主な著書に、1997年(平成9年)に第3回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞した『ヒロシマ・アメリカ──原爆展をめぐって』、『「原爆の絵」と出会う』、『戦後日本における市民意識の形成』(共著)、『図録 原爆の絵』(共監修・解説)などがある[8]。
単著
[編集]- 『ヒロシマ・アメリカ 原爆展をめぐって』渓水社、1997年 ISBN 978-4874404676
- 『「原爆の絵」と出会う 込められた想いに耳を澄まして』(岩波ブックレット) 岩波書店、2004年 ISBN 978-4000093279
- 『被ばくと補償』(平凡社新書) 平凡社、2011年 ISBN 978-4582856200
- 『原爆体験と戦後日本 記憶の形成と継承』岩波書店、2015年 ISBN 978-4000610582
外部リンク
[編集]脚注
[編集]- ^ “直野 章子 准教授 – Associate Professor NAONO, Akiko”. 京都大学人文科学研究所. 2021年12月18日閲覧。
- ^ a b c d 道面雅量 (2016年9月26日). “広島市立大平和研 教授に直野氏 被爆の記憶・継承を研究”. 中国新聞 (中国新聞社) 2017年1月7日閲覧。
- ^ “直野 章子(なおの あきこ) - 准教授”. 九州大学大学院 (2009年). 2017年1月7日閲覧。
- ^ 大西直人 (2015年10月16日). “九大発 核と平和論 原爆の絵 直野 章子さん 九州大大学院准教授 被爆者の戦後史 継承を”. 西日本新聞 朝刊 (西日本新聞社): p. 13
- ^ a b 広島平和記念資料館編 編『図録 原爆の絵 ヒロシマを伝える』浅井基文他監修、岩波書店、2007年3月27日、174頁。ISBN 978-4-00-022765-0。
- ^ 直野章子『「原爆の絵」と出会う 込められた想いに耳を澄まして』岩波書店〈岩波ブックレット〉、2004年7月6日、72頁。ISBN 978-4-00-009327-9。
- ^ 直野 章子 ナオノ アキコ 人文科学研究所 文化連関研究部門 准教授京都大学
- ^ a b 直野章子『被ばくと補償』平凡社〈平凡社新書〉、2011年12月15日、272頁。ISBN 978-4-582-85620-0。