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'''最終兵器彼女の登場人物'''(さいしゅうへいき かのじょのとうじょうじんぶつ)は、[[高橋しん]]の漫画作品及びそれを原作とするアニメ、映画『[[最終兵器彼女]]』に登場する[[架空]]の人物の一覧。
'''最終兵器彼女の登場人物'''(さいしゅうへいき かのじょのとうじょうじんぶつ)は、[[高橋しん]]の漫画作品及びそれを原作とするアニメ、映画『[[最終兵器彼女]]』に登場する[[架空]]の人物の一覧。



2020年2月3日 (月) 09:57時点における版

最終兵器彼女 > 最終兵器彼女の登場人物

最終兵器彼女の登場人物(さいしゅうへいき かのじょのとうじょうじんぶつ)は、高橋しんの漫画作品及びそれを原作とするアニメ、映画『最終兵器彼女』に登場する架空の人物の一覧。

「声」はアニメ版の声優、「演」は実写映画版の俳優

主要人物

シュウジ(声:石母田史朗/演:窪塚俊介
本作の主人公。北海道に住むごく普通の高校3年生で、眼鏡を掛けている。ちせに告白され彼女と交際する(ちせのことが好きだった訳ではなく、顔がかわいいという理由で付き合う)。コンタクトレンズが怖い。映画版では眼鏡を掛けていない。元陸上部であり、成績優秀で、北海道大学を目指していた。両親と3人暮らし。不器用だが誠実で優しく、それゆえに突如として、最終兵器と化したちせとの関係に思い悩む。中学時代は、テツとふゆみの二人と先輩後輩を超えた親密な間柄だった。弾みでふゆみと肉体関係を結ぶも破局。アニメ版ではテツとの親交は描かれず、ふゆみとの過去も教育実習時のもののみとなっている。ちせと付き合った後にふゆみと再会。ちせが戦場に赴いている間、ふゆみに幾度となく誘惑され、不倫関係に溺れ掛けつつ、その罪悪感にたびたび苦しめられる。ちせとクラスメイトに戻った後もちせを愛してた。ちせのいない間、あけみの死、後輩のための土下座、ふゆみとの決別などの経験を経て成長した後ちせと再会する(ちせ曰く、大人っぽくなった)。
終盤では、兵器となり暴走したちせに対しても愛情を感じていた。本来の一人称は「僕」だが、人前では「俺」。口癖は「アホ」。
作者の別作品『わたしたちは散歩する』にちせと共に登場している。この二人の出演回のみ『最終兵器彼女外伝集 世界の果てには君と二人で』にフルカラーで収録されている(それ以外は2009年12月現在でも単行本化されていない)。
ちせ(声:折笠富美子/演:前田亜季
本作のヒロイン。シュウジの交際相手で、顔はかわいいが、チビでドジでとろくて気が弱い少女。身長:147cm。成績は中の下。世界史だけは得意で、英語は苦手。家族構成は父と母と、小学生の弟が一人いる、口癖は「ごめんなさい」。座右の銘は「強くなりたい」。シュウジを「シュウちゃん」と呼ぶ。子供の頃はとても病弱で東京の病院に通うこともあったが、後にこのことが自衛隊によって最終兵器に選出、改造されるきっかけになる(カワハラ曰く「“たまたま”兵器が馴染む体質を持っていた」)。元々シュウジに憧れを抱いていた。内気な性格のため付き合うことは考えていなかったが、親友であるアケミの後押しでシュウジに告白し恋人同士となる(本人曰く度胸だめし)。自分が兵器であるがゆえ、お互いが傷つかないようにシュウジと「クラスメイト」に戻ることを決意。「恋をしていれば人間でいられる」と考えており、自分を女の子として見てくれるテツを信頼していて、テツと肉体関係をもちそうになるが、その間もシュウジのことを愛していて、「(シュウジに)ふつうの恋人らしいことはしてあげれないから、せめてシュウジが死ぬまで想っていたい」とテツに言った(テツにシュウジを重ねていたと思われる描写がある)。終盤、精神が限界を迎え意識を失うがテツの最期を悟って目覚め、テツの仇である兵を殺した後、テツの最期を看取った後シュウジの元へ帰って来た。ちせ本人は恥ずかしくて言えなかったが、「シュウジとの子どもが欲しい」と思っていたことが終盤で明らかになる。人間の姿と兵器の姿を行き来することができ、普段は学生生活を送りつつ、戦場では兵器として圧倒的な力で敵を殲滅する。本来は心優しい少女であるが、作中終盤、兵器の性能が向上していくに従い精神まで非人間的な、冷酷なものへと変貌していた(本来の人間としてのちせと兵器としてのちせの人格を合わせもっていた)。時には自分の力を制御できずに暴走し、味方や周囲の人間も消し飛ばすため、敵どころか味方の兵士にすら『死神・悪魔・化け物』呼ばわりされ、上層部から厄介物扱いされている。「中隊長」扱いでテツより上官。
テツ(声:三木眞一郎/演:渋川清彦
自衛隊に所属している。ふゆみの夫で、出征している。階級は二等陸尉中尉相当)。アニメでは少尉から中尉に昇進している。かつてミズキの部下だった。口が悪いが、ミズキを見習って部下を思いやる優しい一面もある。しかし、部下も含めいざという時は迷いなく殺害する冷酷さも持つ。咥えタバコをしていることが多い。雰囲気がシュウジに似ているらしい。ちせに大人っぽい服を着せたりとちせにふゆみを重ねてみていたと思われる描写がある。ちせのシュウジへの想いを聞いた後、ちせを叱咤し男女が付き合うことの意味を教えた。肉体関係を完全に結ぶ前にちせを帰した。
アニメ版では、シュウジとは中学の頃ふゆみと共に出会い、陸上選手としてもかなり速く優秀だったため、シュウジにとって憧れの人物だった。
実写版では身分証明書に「尾崎 哲」と苗字も含め名前も漢字で記されている。原作でも、テツの自衛官身分証明書が描かれているシーンがある。
バイアスロン選手であり、冬季オリンピック強化指定選手であったことを本人が発言している。バイアスロン競技は、現実の自衛隊においては札幌市の真駒内駐屯地に所在する冬季戦技教育隊で選手の養成が行われている。最期は死に場所を探して、戻った部屋で敵に襲われ、妻であるふゆみの名前を呟きながらちせに抱かれ息をひきとる。
ふゆみ(声:伊藤美紀/演:酒井美紀
シュウジが中学生のときに教育実習でやってきた、陸上部の先輩。現在はテツの妻で、映画版ではビデオショップの店主。シュウジの「初めての相手」であり、テツとの二股をかけていた。根は寂しがり屋。シュウジとは別れたが、今でも未練がある模様。本来は気丈な性格ながら、テツのいない寂しさを紛らわすためか、ことあるごとにシュウジを誘惑する。陸上が大の苦手。最終巻では、病気の父親の面倒を見ていた(OVAでは彼女も何かしらの病気を持っていた可能性も示唆されている)。咥えタバコをする。
アケミ(声:杉本ゆう/演:貫地谷しほり
シュウジとちせの幼なじみで、元陸上部のクラスメイト。2人の良き相談相手。実は、密かにシュウジが好き。シュウジとふゆみの経緯を知っており、ふゆみを余り好いていない。大地震での怪我による死の直前、告白し未来(高校卒業後)の夢を語りながらシュウジの腕の中で死亡。アツシと交際し、身体の関係を持つも、本当はシュウジに抱かれたかった。公園のブランコの片方を特等席としてちせにも座らせなかった。そのブランコの裏には自分とシュウジの相合傘が描かれていた。
アツシ(声:白鳥哲/演:木村了
シュウジのクラスメイト。漫画版では、札幌空襲にシュウジと共に遭遇、その時の怪我で難聴になった。アケミの本命がシュウジと知っていても、愛しているアケミを守るために自衛隊に入隊した。ちせが兵の前に姿を見せた時、道に迷っていたためにその姿を見ることが出来ず、最後まで他の兵士達が口にする「ちせ」という言葉の意味が理解できずにいた。アニメ、漫画共に仙台を消す際のちせの火に巻き込まれて消滅しているが、漫画版では地球が滅びるまで生き残ったかのような描写がなされている。

クラスメイト

ゆかり(声:小島幸子
TVアニメオリジナルキャラクター。
ちせの親友4人組の一人でタケの彼女。トレードマークは腰まで伸びるロングヘアーにカチューシャをしていたが、後半はポニーテールにしている。札幌空襲でタケを失って以来、豹変する。新しい彼氏と日々を過ごしていくが、それでもタケのことが忘れられなかった。
雪山の中に敵兵が隠れていることを知り、自警団の「狩り」に参加。銃を手にし、タケの形見のペンダントを握り締め、山狩りに向かうが、そこで出会った敵兵と相撃ちになって死亡。
TVアニメではほとんど出番が無かったが、ドラマCDで活躍している。
タケ(声:谷山紀章
シュウジのクラスメイト。アニメ版ではクラスメイトのゆかりと付き合っていたが札幌空襲で死亡。
せいこ(声:浅井清己
ちせの親友四人組の一人。
りえ(声:今野宏美
ちせの親友四人組の一人。
ノリ(声:下和田裕貴
シュウジのクラスメイト。
カズ(声:岸祐二
シュウジのクラスメイト。

家族などの関係者

シュウジの母(声:土井美加
息子を「シュウちゃん」と呼ぶ。口癖は「なんもだ」。
最終話で津波に飲み込まれ死亡する。
シュウジの父(声:井上和彦
身長が高くメガネを掛けている。
アニメでは最終話までしゃべらなかった。営林署の職員。
最終話で妻と共に津波に飲み込まれ死亡する。
アケミの父(声:稲垣隆史
ちせの父
たまにしか風呂に入らないなど、ずぼらな性格。娘に対しては非常に厳しく門限を破ったちせを叩いたこともある。ちせの気弱な性格は彼に起因している。
中盤以降で世界の大きな変化についていけなくなり、ストレスから白髪になり、虚脱状態となる。
ちせの母
高校生の子供を持つが容姿は若い。眼鏡をかけ、顔にちせの面影がある女性。
カズヤ(声:塩山由佳
ちせの弟で、姉に似ずしっかりしている。
サトミ(声:かかずゆみ
アケミの妹。陸上部。高校1年生。
姉がシュウジのことを好いていることを知っていて、ちせとシュウジが不仲と聞いた時にはちせに対して憤りを覚えたりもした。
PS2のゲームでは番外編で彼女と付き合えるルートがある。
イク(声:中原麻衣
シュウジの後輩でサトミの同級生。眼鏡を着用しており、少々弱気な性格。
シュウジに惚れており、PS2のゲームでは彼女と付き合えるルートがあり。
大将(声:横山亘)
シュウジとちせが逃避行をした港町の、ラーメン屋店主。大将ともマスターとも言われ、ちせをアルバイトで雇った。
ラーメンといってもインスタントラーメンなのだが、戦時下の劇中では貴重なものだった。
原作では太ももから下が無い。
マサ(声:小森創介
シュウジとちせが逃避行をした港町で働いている青年。ちせに好意を抱いておりシュウジにちせの弁当を要求する場面があるが、その後空襲で死亡。
ゴロー(声:志村知幸
マサと同じく、港町で働いている。

自衛隊関係者

ミズキ(声:折笠愛
OVAオリジナルキャラクター。
ちせの前に作られた最終兵器で、いわば最終兵器の「試作品」。OVAでの階級は中佐
防衛大学校を首席で卒業するも現場を志願し、そのときはテツの上官でもあった。弾痕が残ったテツのライターを大切に持っている。
実はテツに思いを寄せていたのだが、彼が既婚者であることを知っているので、自分の胸の中だけに抑えている。作戦時の負傷により退役するところだったが、自分から最終兵器となることを志願し最終兵器となる。強制的に最終兵器にさせられた民間人のちせより性能が劣っていることで、苦悩することもあった。
最後はちせとテツの為自爆するという最期を迎えるも、後のちせの行動に影響を与える。ちせの考えていることがダイレクトに伝わる能力を持っていた。
ミナモト(声:家弓家正
自衛隊特別任務部隊統括司令長官。「勝利のためには犠牲はやむを得ない」という考えを持ち、冷酷非情な判断で指揮をとる。設定では身長は185cm。ミズキを最終兵器としてスカウトした張本人。
カワハラ(声:伊井篤史
軍の関係者で50歳代くらいの男性。ちせが「最終兵器」に改造された理由について知る数少ない人物。妻と娘を札幌の空襲で失っている為、後に後追い自殺をする。口癖は「しかたなかったんです…」。
副長官(声:浦山迅
ミナモトとは逆に怒りっぽい性格。ちせに銃を向け、反撃されて殺害される。
ワダ(声:菅生隆之
自衛隊科学研究所の主任。ちせやミズキのメンテナンスを行う。
イトウ(声:村治学
自衛官で階級は陸曹長。ちせのお付のような役回りで、秘書のような業務もこなす。ちせのシャワーシーンには幾度と無く登場。
最終兵器の秘密を知り、罪悪感のあまり精神が崩壊する。
カズ(声:笹田貴之
自衛隊員。戦車搭乗員。
トシ(声:山口登
自分達の搭乗する戦車にちせのペイントを施した。
ヒデ(声:佐藤祐四
ナカムラ(声:谷山紀章/演:川久保拓司
自衛隊員。テツと同じ部隊でお調子者。
バンダナがトレードマーク。階級は一曹。
リョウヘイ(声:松野太紀、OVAは福山潤
自衛隊員。テツと同じ部隊でナカムラと同様にお調子者。青森の出身らしい。
彼女がいる。
シンゴ(声:吉野裕行
自衛隊員。かなりのお調子者。アケミの写真がついたアツシのヘルメットでじゃれあっている所に、迫撃砲が着弾し死亡。
ハナ
自衛隊員。アツシの同期。札幌空襲の際に彼氏が死に敵討ちのために入隊した。見回りの途中、敵兵と打ち合い死亡した。
ムラセ(演:伊武雅刀
映画版オリジナルキャラクター。ちせを最終兵器にした科学者。

番外編キャラクター

世界の果てに君と二人で。あの光が消えるまでに願いを。せめて僕らが生き延びるために。この星で。

少年
恋人のいる受験シーズン真っ只中の少年。髪の毛が長いので自分の目が隠れている。
とあることから長袖の少女と行動を共にすることになり、旅の時には「話」を作りながら行動している。
長袖の少女
主人公の少年と旅をすることになる少女。なぜか夏に長袖を着ており、環境の変化に過敏。
夢は好きな人とSEXをすること。幼少時に大好きだった何者かにいたずらされたことがあり、少女が抵抗したことで未遂に終わったが、そのことがトラウマになっている。
長袖を着ているのは自傷癖があるのを周囲に悟られない為。
旅が終わった後に平凡な日常に戻るが、そこで主人公の少年と同じ学校に通っていたことが判明する。
少年の彼女
少年の恋人で同級生。少年と自分のこれからの関係のことを少し怖がっている。
自分がかける時だけながれるように、少年の携帯の着メロをトトロの着メロにした。

LOVE STORY,KILLED.

狙撃手
本編の主人公。戦場でただ一人生き残り戦っていたが、少女を部屋に迎え入れたことで彼の運命が変わっていく。
少女
敵兵に強姦されていた所を狙撃手に助けられた少女。
狙撃手に抱かれながら身の上話(部活の先輩に強姦された挙句、売春まで強要される)をする。
その後、狙撃手の為に弾薬を取りに行くが跡をつけられ、敵兵に強姦され殺害される。
語り部
狙撃手と行動を共にしていた『戦友』で物語の語り部。
その正体は狙撃手がお守り代わりに持っていた銃弾で、狙撃手に対して複雑な心境を持っていた。

スター★チャイルド

最終兵器彼女より後の時代とされている。

鬼っ子
物語の主人公。幼い少女だが身体能力が異常に高い。あーちゃんと呼ばれており、過剰なまでの母性愛と粗暴な面を併せ持つ。
御子が死んだ際に、呪われた神の名であるちせを引き継ぐことになるが、本能的にちせの名を次いだ者は死ぬと思い、集落から脱走する。
マーと共に着いてきた集落の追っ手をすべて殺害した後、地上に出てマーと共に真の世界へと旅立つ。
マー
鬼っ子と御子の友達で、御子の許婚。
鬼っ子のことを「おねーちゃん」と呼んでおり、鬼っ子からは「バカマー」と呼ばれている。
別の世界ですごしていた鬼っ子の所へ付いてきてしまったため、鬼っ子は集落の追っ手に見つかってしまった。
御子
鬼っ子とマーの友達。鬼っ子からちーちゃんと呼ばれている。本名はちせ。この名前は集落で恐怖の神として崇められている『ちせ』から取られた物。
とあることから鬼っ子と仲違いを起こしてしまうが、仲直りせぬまま帰らぬ人となってしまう。
そして『ちせ』の名は鬼っ子に引き継がれた。

関連項目