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呉座勇一

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呉座 勇一(ござ ゆういち、1980年[1][2][3] - )は、日本中世史を専門にする歴史学者。

略歴

国際日本文化研究センター助教東京都出身[2]。主な研究テーマは一揆[4]。大学時代の指導教員は村井章介[1]。1999年3月に海城高等学校卒業[5]。2003年3月に東京大学文学部日本史学科卒業[6]。2008年3月に東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学[1][4]。2011年6月に「日本中世の地域社会における集団統合原理の研究 領主の一揆を中心として」で博士(文学)(東京大学)[4][7]。2012年4月に東京大学大学院人文社会系研究科研究員[4]。2014年4月に東京大学大学院総合文化研究科 学術研究員[4]。2015年4月に国際日本文化研究センター客員准教授[4]。2016年10月に国際日本文化研究センター助教[4]

時代考証降板

2022年放送予定のNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人』で時代考証担当の一人として務める予定であったが、2021年3月23日、呉座本人の申し出により降板した[8][9]。呉座は関係者のみが閲覧できる設定をしていた自分のTwitterアカウントで、フェミニスト批評を専門とする女性研究者に対し、名指しでおとしめるツイートを長期にわたって行っており、これに対し当の女性研究者から抗議を受け[9]、SNS上ではその内容が誹謗中傷、ミソジニーであると批判を受けていた[10]。呉座は「一連の揶揄、誹謗中傷について深く反省し、お詫び申し上げます」と謝罪文を投稿し[9]、23日、NHKの番組公式ツイッターで「自身のツイッター投稿の一部内容が不適切であった責任を取り、降板したいとの申し出がありました。番組制作サイドもその事実を確認し、降板していただくことにしました」と発表された[10]

受賞歴

著書

単著

  • 一揆の原理 日本中世の一揆から現代のSNSまで』洋泉社、2012年9月26日。ISBN 978-4800300195 
  • 『戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか』新潮社新潮選書〉、2014年1月24日。ISBN 978-4106037399 
  • 『日本中世の領主一揆』思文閣出版、2014年2月28日。ISBN 978-4784217212 - 博士論文
  • 応仁の乱-戦国時代を生んだ大乱』中央公論新社中公新書 2401〉、2016年10月19日。ISBN 978-4121024015 同書は発売後約10か月で発行部数が40万部を超え、室町時代を扱う歴史解説書としては異例の売上となった[13]
  • 『陰謀の日本中世史』KADOKAWA角川選書〉、2018年3月9日。ISBN 978-4040821221 
  • 『日本中世への招待』朝日新聞出版朝日新書〉、2020年2月13日。ISBN 978-4022950574 

編書

共書

脚注

  1. ^ a b c 呉座、2014
  2. ^ a b c 【決定のお知らせ】第12回角川財団学芸賞”. 角川文化振興財団 (2014年10月2日). 2019年1月15日閲覧。
  3. ^ 教養がある人ほど「陰謀論」に引っかかる バカだから騙されるわけじゃない”. プレジデントオンライン (2018年6月2日). 2019年1月15日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 呉座 勇一”. 国際日本文化研究センター. 2019年1月15日閲覧。
  5. ^ 同級生、今度はラジオ出演!|同期会・同窓会ひろば”. 海城学園同窓会 海原会. 2019年1月15日閲覧。
  6. ^ 呉座 勇一 - 研究者”. researchmap. 2019年1月15日閲覧。
  7. ^ 日本中世の地域社会における集団統合原理の研究 : 領主の一揆を中心として”. CiNii Dissertations. 2019年1月15日閲覧。
  8. ^ 「鎌倉殿の13人」時代考証の呉座勇一氏が降板”. www.sankei.com. www.sankei.com (2021年3月23日). 2021年3月23日閲覧。
  9. ^ a b c 呉座さんが大河の時代考証降板 22年、不適切投稿で申し出」『山陰中央新報』(共同通信社)、2021年3月23日。2021年3月23日閲覧。
  10. ^ a b 来年NHK大河「鎌倉殿の13人」時代考証・呉座勇一氏が降板 ツイッターに不適切投稿 自ら降板申し出」『スポニチアネックス』、2021年3月23日。2021年3月23日閲覧。
  11. ^ “『応仁の乱』が第52回「書店新風賞」の特別賞を受賞”. 中央公論新社. (2017年12月19日). http://www.chuko.co.jp/news/103666.html 2019年1月15日閲覧。 
  12. ^ 官報』7404号、2018年12月6日
  13. ^ 【広角レンズ】「室町本」に熱視線 現代に重なる!?中世史が面白い (1/3ページ) SankeiBiz (2017年9月18日)

外部リンク

[[Category:日本の歴史