フィリップ・スーポー
フィリップ・スーポー(Philippe Soupault, 1897年8月2日 - 1990年3月12日)は、フランスの詩人、小説家、ジャーナリスト。評論、エッセイ、ラジオ番組制作など幅広い領域で活躍した。
生涯
1917年、詩人として文壇にデビュー。ダダイスム活動から1919年、ブルトン、アラゴンとともに雑誌『文学』Littérature(このタイトルは一種のアイロニーであり、彼らは既成の文学の打倒を目指していた)を創刊。1920年、ブルトンと共に自動筆記の手法を用いて書いた実験的作品『磁場』Les Champs magnétiquesを出版、シュルレアリスム運動の最初の作品となる。
1926年、共産主義に同調せず、ブルトンから「あまりに文学的すぎる」としてシュルレアリストのグループから除名された後、ジャーナリスムの世界で活躍しながら文学活動を続ける。
1930年代前半、L'Europe Nouvelle 誌の映画評論を担当、1937年にはラジオ・チュニスを創設。第二次大戦下の1940年にはヴィシー政権派に逮捕されるが、アルジェに逃れる。その後もアメリカ、フランスで多彩な活動を続けた。
1977年、フランス国民文芸大賞を受賞。
1990年3月12日、パリで没する。